見出し画像

重慶で"中式"寿司を食べた話

寿司といえば世界中に知られた和食の一つ。最も有名と言っても過言ではないだろう。

重慶の友達にすごく流行っている"中式"(中国式)寿司があると連れて来られたのはここ、「耶屹口寿司」。

画像はネットより拝借

ご飯どきは何時間も並ぶ超人気店だ。
平日の昼にも関わらず、開店前にはすでに行列ができていた。

11:00開店の時間となるもお店が開かない。
11:15ようやく店員が店にやってきて鍵を開ける。
11:20席に案内される。カウンタースタイルの寿司屋だ。なんだか高級感。

友人提供の過去画像

とっくに開店時間過ぎてるのに坊主頭の若い店員達は様々な機器に電源を入れながらガチャガチャと開店準備をしている。

すごく中国らしい。これで文句が出ないのも中国らしい。日本ならとっくにお店潰れてそう…笑笑
しかしここからが早かった。
11:30注文した寿司が続々と運ばれてきた。
生ものを使ったお寿司は少なく、炙ったものや既製品を使ったものが多い。
まずはエビ。

これでもかってくらいのマヨネーズ爆弾。ものすごく美味しい…エビはぷりっぷりで新鮮だし、炙ったマヨとぷちぷちのとびこの組み合わせなんてうまくないわけがない。

そしてカニ。

こちらはチーズ爆弾。カニ味噌もたっぷり。美味しくないわけがない。

ピータンのお寿司があると聞いて注文したのはこれ、

マグロとピータンを生ハムで巻いたもの。
マヨネーズと少し辛いソースがかかっている。
おそるおそる口に運ぶ………

美味しい………え、なんでか分かんないけど美味しい………なにこのハーモニー最高なんだが
マグロにピータンを合わせようとか、日本の価値観では到底辿りつかない…素晴らしすぎる……

マンゴーとフォアグラの軍艦。

これもうなんの味付けか分からないけど、とろっとろで甘じょっぱくて、なんだか分からないけど美味しかった。
ちなみに私は料理にフルーツが入ってるのが許せない人。でもこれはもうなんか別次元のものだった。

うなぎ。

ちゃんとうなぎ。とてもとても大きい。こんなん日本で食べたらいくらするんや。(これは13元、約260円)

タマゴ。

ジューシー。少し甘さあるも全体的に塩の味付け。よくわからないマヨ味のぷちぷちがいいアクセント。

こちらは友人が頼んでいた豚の脳みそ寿司。

私には恐ろしすぎて頼めなかったけど、とろとろしてて美味しいらしい。

友達は、なぜか分からないけどここのお寿司美味しいんだよねって言ってた。同意。そう、ここのお寿司、なんだか分からないけど美味しい。味付けと食材とのハーモニーがいいんだよね。舌が繊細な人がメニューを考えているに違いない。

一品料理。

これはとろっとろの豆腐に胡麻ドレッシングがかかっているもの。想像通りの味。さっぱりしてて箸休めに良い。

そしてラストに問題作を投下。
ピータン納豆…

好奇心が勝って注文してしまった、が……
え、美味しい………なんでや………
皆さん、事件です。これはやばいです。
絶対に出会うはずのない2人が出会ってしまった。そう、この世界に絶対はないのだ。
二つをまとめているのは"香油"(ごま油)の存在。あと辛みのあるソースも入っている。納豆のあのタレだけでは実現できない一体感。これは自宅でリピ決定。今読んで好奇心出てきた方ぜひやってみてほしい。
ちなみに筆者のおすすめの納豆の食べ方はマヨネーズを少し入れる。味がまろやかになる。そうマヨネーズ最強。

12:00退店。ネタの一個一個がとても大きいのでたくさん食べられないのが残念(ス◯ローの3-4倍はある)。南部鉄器(風?)の急須に入ったお茶も美味しかったし、無限に足される赤いガリも美味しかった。一貫10〜13元ほど(200〜260円)で、コスパも良い。満足。また食べたい。

友人提供の過去画像

伝統的な和食をこんなデタラメにしてしまうなんて!と思う方もいるだろう。しかし、伝統的な和食が現地の人の口に合うように改良され、愛されるのだから、すごく良いことなのではないかと私は思う。寿司の、和食の可能性を感じた体験だった。次は麻辣味のすき焼きとやらに挑戦してみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?