食事が好きではないという話

僕は、Twitterのプロフィールに「人との食事を避け続ける人』という一文を入れている。
一般的に食事は楽しい事だと思うのだが(多くの人が楽しみにしているように思われる)、僕は食事があまり好きではない。
厳密に言うと「飲食店での食事」や「人との食事」があまり好きではない。更に厳密に言うと、嫌いなわけではない(美味しいものを食べたり人と食事を楽しみたい気持ちはある)のだが、あまりやりたくない。

※なお、もし僕と食事をしたことがある人が本稿を読んでしまったとしても、記載内容について特に気にする必要はないです。そういう場合には基本的に望んで食事の場に行っているので。

食事があまり好きではないのは、「金/時間の無駄」とか「ダイエット」とかそういうことではなくて、そのような場面では、ほぼ確実に、吐き気と格闘しながら目の前の食べ物を"片付ける"(という表現を敢えてするが)ことに向き合う羽目になるからだ。

このように、(特に人との食事に際して)何らかの"症状"が生じることを、「会食恐怖症」と呼ぶことがあるらしい。

ということで本稿は、「会食恐怖症」関連の話。
不安については文字起こしすることで改善・解消する場合があるらしいので、現状把握も兼ねて書いてみる。

断っておくと、おそらく10年以上抱え続けて解消どころか悪化しているので、「会食恐怖症の克服経験」みたいなものを期待している人向けの内容ではない。
同じ轍を踏まないという意味では、多少参考になるかもしれない。

そもそも「会食恐怖症」とは

自分も詳しいわけではないが、一応自分の中での理解を説明。
文字通り、「会食」が「怖い」ってことです。
「人と食事をする際にまともに食べられなくなる」状態だと思ってもらえれば十分かと。
近年はテレビで取り上げられたりしているようで、広がりつつあるワードの模様。

ただし、そもそも「会食恐怖症」というのは(おそらく)正式な病名ではない。専門外なので情報の信憑性については全く担保できないが、少なくともICD(WHOの国際疾病分類)やDSM(アメリカの精神疾患の診断基準)に載っているものではないはず。

「会食恐怖症」がいつ頃生まれた言葉なのかは知らないが、似たような"症状"を持つ人々が一定数いたため、当事者やその周辺の人々によって作られた言葉だと思われる。
一応「社交不安障害」の一類型ということにはなるのだろう。
今後似たような症状の人が世界的に増えれば、いつか独立した一項目としての"正式な"病気になるかもしれない。

因みに、僕は自分の状況を「会食恐怖症」と規定するのが嫌だし、医師に診断されたわけでもないので、ただ単に人との食事を避けている人であって、「会食恐怖症」でも「社交不安障害」でもない。

具体的な"症状"

これはあくまでも僕の場合なので、他の人がどうかは知らぬ。

会食の一連の流れ

改めて振り返ってみたが、「気持ち悪い」「吐きそう」これに尽きる。というかこれしかない。
会食の予定がある場合、当日は朝起きた時点で既に気持ち悪い。場合によっては数日前から食欲が無くなったりすることもある。
基本的に電車で目的地まで行くことになるが、乗っている間は逃げ場も無いため、これが割と大変。レストランで食事が出てきたあたりで吐き気はピークに達し、食事終盤ぐらいまで強い吐き気が持続する。
食事の終わりが見えると次第に落ち着いてくる。

嘔気と言っても具体的にどういう感じなのかという話なのだが、「喉に蓋をされている感覚」と言えば伝わるだろうか。
口に物を入れることはできるのだが、飲み込めない。厳密に言うと、飲み込むと吐いてしまいそうなので、飲み込みたくない。
例えば「コップぎりぎりまで水が入っていて、一滴でも何か入ると溢れ出す」というようなイメージ。できれば刺激を与えたくないので、飲み込めないという感じ。

そして、不思議なことに食事が終わると、吐き気はあっという間に消えて無くなる。レストランを出る頃には腹が減り始める程度には普通になる。

食べやすいものと食べにくいもの

吐き気を感じている状態でも、特に食べやすいものと食べにくいものがある。
食べやすいのは、スープのような飲み込みやすいもの、小粒なもの、野菜など。食べにくいのは、油っぽいものや大きい固形物など。特に油のしつこい牛肉などは非常に苦手。そもそも普段から油っこいものは苦手なのだが、

また、嗅覚や味覚に対する刺激が少ないからか、味の濃いものより味の薄いもの・無いものの方が食べやすい。生野菜は比較的食べやすい。
ただし、わさびのように強烈な刺激のあるものだと、その刺激が吐き気を掻き消してくれるのか却って食べやすいこともなる。

形式について言えば、個々に皿が出てきてそれぞれ食べる量が決まっているものよりも、鍋のようにそれぞれ自分で取る形の方が食べやすい(「これを全部食べなきゃ」というプレッシャーが少ないためだと思われる)。ビュッフェ形式とかだと最高。
1皿ごとの量が比較的少なく、順番に出てくるコース料理も比較的良い(少食なので途中で食べきれなくなってくるという問題は生じ得るが)。

会食以外の場合

「会食恐怖症」では、"症状"が出る「会食」の範囲に差があり、人によって、家族や友人なら問題ないという場合もあるようだ。
僕の場合、外での食事では、知り合いは勿論、家族との食事でも吐き気を感じる。
自宅での食事は(他に精神的に負荷がかかる出来事がない限り)普通にできるので、「会食」というよりは「外食」であることが問題なのかもしれない。一応「外食恐怖症」なる単語もある模様。

更に言えば、一人でレストランに入った場合でも気持ち悪くなることが多かった。もう何年も一人でレストランに入っていないので、今はどうだかは分からないが。
また、旅先で、ホテルの部屋で一人で買ってきた弁当を食べるような場合でも、吐き気を感じることがある。

ただし、生活において食事の優先順位が低いので、レストランも含めて一人で食事する状況では、空腹が限界突破していることが多く、心因性のもの以外に空腹から来る嘔気も含めた複合的なものである気はする。

全体として言えるのは、複数人より一人の方が、レストランに入るよりテイクアウトの方が、"症状"は出にくい。
自由に時間をかけて好きなだけ食べられる状況というのが、精神的な負荷が少ないようだ。

また、食事に限らず、大事な試験など緊張する場面でも類似の吐き気を感じることがある。こちらでは、inゼリーすら飲めないほどに体調が悪くなったりする。
どちらも精神的負荷から"症状"が出ていると思われる。

実際のところ

ここまで読んでもらえた場合、「知り合いや家族とも外食できないなら、これまでどうやって過ごしてきたのさ」と思う人もいるだろう。
まず書いておきたいのは、会食でも全く食べられないわけではないということだ。
その上で、そもそも会食は可能な限り回避するので、ほぼ機会がない。経歴については後述するが、家族も含めて多くても年に5回程度しか会食はしないように生活している。
そして、会食することになった場合には、ちびちび時間をかけて食べられるだけ食べるということになる。

どう言い訳しても避けられない場合や、吐き気というデメリットを上回るメリットが会食にあった場合には、人と食事することもある。
そういう場合は、「少食」とか「胃が痛い」など「食べない理由」を適当につければ、割となんとかなる。本当は相手も内心で色々思っているのかもしれないが、そこを考えても仕方ない。
残念ながら少食なのも胃が痛いのも事実だし……

そしてもう一点。吐き気はするのだが、実際に吐くことはまず無い。
吐かないようにちびちび食べているだけかもしれないが、ここ10年以上、会食の場で吐いたことはない。

小学生か中学生の頃に外で食事をして吐いたことが2度あったような気がするのだが、詳しく覚えていないし別に原因があった気がする。
また、家で一人で食事をして吐くという謎の経験も1度だけあるが、多分これもイレギュラーだろう。
因みに、試験等で緊張して気持ち悪くなっている場合には、実際に吐くこともある……

これまでの会食にまつわる経歴

小学校から大学まで

「会食恐怖症」なる単語を知ったのは高校生になってからなのだが、小学生高学年の頃から"症状"の片鱗はあったように思われる。
そうは言っても、小学生は給食など人と食事をする機会はあるとは言えルーティン化されてものが多く、(残すこともありつつ)割と普通に食べていた気がする。ただ、行事などで外で食べる機会があると「嫌だなあ」と思っていた記憶がある。

中学生の頃は、一番マシな状態だったかもしれない。中学生の頃の記憶はほぼないのだが、部活の合宿の食事なども比較的普通にしていた気がする。また、一人旅の旅先で、何度かレストランに入って食事をした。
なお、交友関係があまりに希薄だったので、家族以外と食事に行く機会はほぼゼロだったという前提がある。そもそも「会食」自体が部活の合宿ぐらいしか無かったということは記しておく。

高校生になり、「会食恐怖症」という言葉を知って、自分の"症状"を意識しはじめた。このせいか、若干状況が悪化したように思われる。
依然として交友関係は希薄だったため、部活の合宿以外の会食の機会はほぼ無かったが、合宿の食事の時間もあまり好きでは無かった気がする(幸いなことにビュッフェ形式だったため、少量だけ食べることで凌いでいた)。
また、大学受験による精神的負荷も状況の悪化に影響していたかもしれない。

大学に入る頃には、「会食に対する忌避感」が完全に根付いてしまっており、「一緒に食事に行く」という状況が選択肢として浮上すること自体を嫌ったため、そもそも会食が生じ得るような人間関係を極力避けるという方針を採ってしまった。
結局、大学4年間で、大学の知り合いと食事をしたのは、1年生の始め(入学直後のコンパとサークルの新歓合宿で合計5回弱)のみ。それ以降の3年間は、大学以外の繋がり(高校の同期など)で数回会食したぐらいだ。家族との食事を除けば、4年間で通算しても10回に満たないだろう。
※なおサークルではすぐに幽霊部員と化した。

毎週のように友達と出かけたり飲みにいったりという生活をしている大学生の方々には想像もつかないかもしれないが、4年間一度も飲み会に参加せず、大学の人と(少人数で)出かけたことすらないという生活を送る人も存在する。
当然友達と呼べるほど仲の良い人はできなかった(あるいは"作らなかった"と言うべきか)が、"こんなん"でも卒業はできた。

振り返ってみると、何故こんなに嫌がっていたのか自分でも分からない。
一度大学のカウンセラー的な人のところに行ったこともあるが、あまり意味はなかった(これはそもそも本気で頼ったわけではないというのもある)。

放置すればいいのか

というわけで、(脅すつもりはないし、あくまでも一個人の事例に過ぎないが、)10年近く"症状"がある状態だが、残念ながら放置しておいても治ることはなかった。高校生の頃には、大学に入れば良くなるかもしれないなどと思ったものです。
多少の変化はありつつも、全体としては悪化しているような気がする。そもそもメンタル面自体が、歳を重ねるごとに貧弱になっている模様。

「嫌なら逃げましょう」という話はよくあるが、精神科に行く気が無いなら、"症状"が軽いうちに、嫌でも会食はできる限り行った方が良いのではないかという気がする。場数を踏めば慣れてきて改善しそうだし、逆に避ければ避けるほど不安が増大して悪化しそう。

まあこういうことを書いても不安を煽るだけなので、明るいことも書いておくと、一度旅行に行って食事の環境を変えると、帰ってきてから改善していることもあった。
気分転換にもなるし、食事も好きな時にすればいいので、一人旅おすすめです。

精神科について

僕は行っていないが、薬を飲めばかなり効くという話も聞く。行けるなら、さっさと精神科に行くのが多分一番だろう。

消化器科になら行ったことがあるのだが、「食事の際に気持ち悪くなる」という話をしたら、胃の働きを整える薬に加えて神経系?の薬も貰えた。
どうやら、逆流性胃腸炎や胃酸過多の場合にも吐き気が生じることがあるようで、実際に会食の場面で胃酸が多量に分泌されている可能性はある。それで食べられなくなっているのでは元も子もないが、胃の働きを整える薬で多少は"症状"も改善するかもしれない。
神経系?の薬については、副作用の眠気が凄まじいので、症状を抑えたいような緊張する場面(試験など)では役に立たなかった。

会食と人間関係について

前述した通り、中学以降の人間関係は極めて希薄なものとなっている。これについては会食以外の要因も大きいのだが、会食を避けた場合、人間関係に大きな問題が生じ得ることもまた事実であるように思われる。
というのも、(僕の思い込みかもしれないが、)完全に会食を避けるとなると人間関係の構築がほぼ不可能となるからだ。
世の中には「仲良くなるために/仲良くなったら一緒に食事に行こう」というマインドの人がほとんどであり、親しくなろうとすれば会食は避けて通れない。親しくない関係であっても「取り敢えず食事に行きましょう」というパターンは少なくないだろう。
また、何処かに遊びに行くとしても、昼食なり夕食なりで食事はセットになることが多い。

「食事をしたくない」ということを相手に伝えるのも手なのかもしれないが、「まあいいから一回食べに行こうよ」という話になりそうな気もする。
僕は周囲の人間にその種の事柄を伝えたことは無いので分からないが、相手にされないか、面倒なことになるかのどちらかになりそうだ。
そもそも食事は普通にできるのが通常であり、"会食恐怖"というのは「九九が上手くできない」と言うようなものであって、理解を求めても仕方ないだろう。

かりに相手が"理解"してくれたとしても、そもそも嘔気を感じたくない、絶対に酷い顔をしながら食べているので同行者にも申し訳ない、食事を残したくない、時間をかけて食事して人を待たせるのが嫌、などの理由により、あまり食事に行きたいという気にはならない。
コロナで対面での食事の機会が圧倒的に減ったのは、非常に有難かった。

色々言ったところで、僕の場合に人間関係が希薄なのは単純に選択の結果として自業自得ではある。

とはいえ、実際に会食に行くと、終わって吐き気が消えた頃には「(話ができて)楽しかったな」と思うことも多い。吐き気さえなければ、やはり会食は楽しいものなのかもしれない。


原因は何なのか

こういう事柄は文字にしてみると大したことない感じになるのだが、現状認識が済んだところで、このような状況に陥った原因を考えてみる。

一般的に「会食恐怖症」というのは完食指導が主な原因らしい。また、会食時のトラウマが原因となるようだ。

しかし、そこまで強烈な完食指導を受けた覚えはないし(全く無かったわけではないが)、会食時のトラウマも、トラウマになり得るような経験は前述の通り小学生の頃に吐いたことぐらいしかなく、これについては別に原因があった気がするのであまり関係ない気もする。そういえば吐いたことがあったような気がするという程度で、ほとんど覚えていないので。

そこで、以下の3つの事柄が原因ではないかと推察している。
①食べるのがめちゃくちゃ遅い
②メンタルがあまりに貧弱
③嚥下に対する恐怖

食べるのがめちゃくちゃ遅い。

これが原因の9割と思われる。
「遅いと言っても大したことないでしょ」と思われるかもしれないが、普段から尋常じゃなく遅い。

前述の大学のカウンセラーと話をした際に「みんな食べるのが遅くても気にしない」と言われたのだが、度を越して遅い。
例えば、パン1枚食べるのに10分、サンドイッチ1個に20分、ラーメン1杯に30分以上とかそういうレベルで遅い。特に精神面に問題の無い普通の状態で食べてこの速度だ。
もちろん、昼食も夕食も1時間はかかるのが通常。2時間かけて夕食を食べていた時代もあった(コース料理とかではなくて普通の家での食事)。最近はだいたい1時間で食べ終わっている気がする。

食べる速さは、食事の内容や量、時間帯によって変動があるようで、体感では朝食が最も遅く、昼食、夕食の順に早くなる気がする。最近は朝食を食べていないので朝食についてはなんとも言えないが、昼食は夕食より時間がかかっている気がする。
また、食事の量が少ないと、その分食べる速さも遅くなる。どういう原理なのか説明してほしい。
小柄で少食なことに加え、昼食などはそもそもお腹が空いていないということも理由なのかもしれない。そうだとしても、やはり食べるのは遅い。
いつまでも咀嚼していてなかなか飲み込まないのが理由のようだ。

本筋とは全く関係ないが、「小柄なのに何故かよく食べる人は間違いなく巨根」らしいです。TwitterでFFが教えてくれました。

メンタルがあまりに貧弱

メンタルが強い人は食べるのが遅い程度でまともに食事できなくなるほどのストレスを感じることは無いと思われるので、メンタルの貧弱さも原因の一つだろう。

コロナもあって人と会う機会自体をほぼ削減できた結果、会食に限らず用事があるだけで吐き気を催すようになってしまった。
試験がある時や人と会う時ですら吐き気を感じる。TOEICを受けるというだけで朝から気持ち悪かった時は、流石に笑ってしまった。

また、余計な外出を控えた結果、試験のような大事な出来事ぐらいでしか外出しなかったため、「外出=辛い」というイメージが刷り込まれてしまったのか、電車に乗って出かけるというだけで、吐き気を感じる始末だ。
電車に乗るのも億劫なので、一歩間違えれば引きこもりになっていたのではないかという気がしないでもない。

元々ストレスを感じると胃腸に影響が出る体質のようで、会食に関してもそれが影響していると思われる。
ストレス・緊張から来る吐き気ということだろう。

嚥下に対する恐怖

"症状"のところで述べた通り、最大の問題は「飲み込めない」ところにある。この原因は、嚥下に対する恐怖にあると思われる。

僕は、錠剤を飲み込むのに苦労する(子供みたいだが)ぐらいには嚥下に対する苦手意識があるようで、食べるのが遅い原因も、この「なかなか飲み込めない」ところに問題がありそうだ。

嚥下に対する恐怖には、「吐いてしまうのではないか」という嘔吐に対する恐怖もあるのだが(「会食恐怖症」のように「嘔吐恐怖症」というものもあるらしい」)、もう一つ、潜在的に窒息に対する恐怖もあるのではないかという気がする。

というのも、外出中に飴を喉に詰まらせて窒息しかけた経験があるのだ。
これは「飴を口に入れた直後に息を吸う」というかなりアホなことをしてしまった所為で、そのときはどういうわけか数秒で飲み込むことができて事なきを得た。
呼吸できない感覚というのはめちゃくちゃ怖いもので、未だに飴は舐めたくないし、多分今後も舐めることはない。
この「喉に詰まらせた」という経験が「嚥下に対する恐怖」を植え付けた可能性は大いにあると思っている

ただ、この「危うく窒息死事件」があったのは高1とか高2頃だった気がするので、"症状"との因果関係はイマイチ不明。


改善のための方策

以上を踏まえて、"症状"改善のための方策を検討する。

食べる速さ

まず、食べるスピードの遅さについては、日頃から早く食べることを心がけるしかないと思われる。もし一食10分で食べ終えるような速度を手に入れられたら、"症状"はかなり改善しそう。

問題は、その「早く食べる方法」が分からないということだ。
調べたところ「あまり噛まずに飲み込む」と早食いできるらしいのだが、体に悪いし、飲み込めないという問題もある。
あとは、「○回噛んだら飲み込む」というルールを自分の中で決めるのも有効な模様。

今思いついたが、顎を動かすスピードを上げたら多少は速くなるかもしれない。
超速である必要はないので、せめて「普通の速さ」を目指していきたい。

やや話は逸れるのだが、早食いしようとすると、5分ぐらいでお腹いっぱいになってこないだろうか?
最初は勢いがあっても、食べ進むにつれて速度が落ちてしまって、結局時間がかかる。

早く食べる良い方法があったら教えてほしい。

メンタル面

これについては、人と会う機会を増やすなど、場数を踏むことで慣れるしかないように思われる。

カウンセラーに言われた通り「みんな食べるのが遅くても気にしない」のかもしれないが、「はいそうですか」と言ってマインドが簡単には変わるわけではない。
多少大変な思いをしてでも慣らすという"荒療治"が効きそう。

嚥下に対する恐怖

これも、無理にでも飲み込むことを繰り返していれば慣れそう。

前述した通り、いくら気持ち悪くても「実際には吐くことはない」。
この事実が、実はとても大事なのではないかと思っている。だって、吐かないなら恐れる必要はないでしょう?
と思っているにもかかわらず、会食の際には気持ち悪くなります。どうして……

結局、吐く覚悟で無理矢理にでも食べれば案外何とかなりそうな気がしないでもない。

まとめ

自爆覚悟で突き進めば何とかなりそうという気持ちはある。
これは冗談ではなく、"成功経験"というのが重要で、「無理しても何とかなった」という経験を積み重ねることで、次第に会食に対する精神的負荷というのも薄れていきそうな気がする。

もし万一、突き進んだ結果として「会食の場で吐く」という失敗経験に繋がった場合でも、その後会食を断る理由になったり、却って吹っ切れて"症状"が改善するということがあるかもしれない。
それに、トイレで吐くなら全然問題ないと思うんだ。酒飲んだ人も結構ゲーゲーやってるわけだし。


最後に

ここまで書いたところで、当初の目論見通り(?)、なんだか会食も普通にいけるような気がしてきた。気がしてきただけかもしれないが、いける気がしてきたのはとても大事なことのような気がする。

おそらく「会食恐怖症」というのは、交感神経が優位になった結果云々みたいな精神面の問題なので、「薬を飲めば改善する」というのは事実であるように思われる。
自分で"精神疾患"として認めるのは癪なので、社会人として本当にヤバくなったら、その時は諦めて精神科に行こうと思う。

そうは言っても、人間は意外と適応能力が高いので、必要に迫られれば何とかなると信じたい。
社会人として頻繁に会食しなければならない状況になったときには、身体が適応するか精神がぶっ壊れるかのどちらかのはずだ。できれば前者であってほしいものだが。

改めて言っておくと、(何もしなくても)時間が経てば治るということはあまり期待できない。
逆に言えば、何かすれば改善する可能性はあるということで、少しづつ会食に参加してみるとか、そういえ一歩一歩の積み重ねで"症状"を克服できる可能性は大いにあると思われる。実践していない人間が言っても全く説得力は無いが……

他の人がどうなのかは分からないが、会食を避け続けると人間関係が希薄になり、虚無な生活を送ることになる。
それはあまりに虚しいので、「変な意地を張っていないで精神科に行く」こともまた重要かもしれない。

人との食事に悩む皆様の"症状"が少しでも改善することを願って。それでは。


本稿とは全く関係ない話だが、この秋一緒にスイス(やその周辺)に行ける人を探している。興味ある方はTwitterまで連絡いただけると嬉しい。
いざというときに誰かいると心強いというだけなので、基本別行動でも大丈夫です。
スイスの話はさておき、TwitterのFFは常時募集中。

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