見出し画像

あかりブロウラー for note『傲慢な血王、ソリン』【ヒストリック・ブロール】

皆さんこんにちは。
この記事シリーズでは動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版として、統率者を紹介していきます。
今回はnote版オリジナルになります。動画版ほど現行セットかを意識せずに投稿できる場所を用意しておきたかった、というのもありますね。

なお、MTGアリーナの動画の派生であるため原則1vs1という観点での解説であることをご了承ください。

ブロールについておさらい

統率領域から唱えられる統率者を指定して、固有色(統率者のマナ・シンボルとテキストに含まれるシンボルの色)縛り&各1枚制限でデッキを構築する、といった大まかな点は統率者戦(EDH)と同じです。ただし、
どのプレインズウォーカーでも統率者に指定できる
・カードプールはスタンダード、またはヒストリック準拠(ただしスタン版でも《秘儀の印鑑》と《統率の塔》は使用可能)
・初期ライフは25点(多人数戦では30点)
・デッキ枚数は60枚(ヒストリック・ブロールでは100枚)
・禁止リストは独自のものを適用
といった点が異なります。

統率者《傲慢な血王、ソリン》

基本セットなのでどの時系列は不明

『基本セット2020』で登場した、吸血鬼に特化した能力のソリン。MTGAではヒストリックとエクスプローラーでのみ使用できます。
直前に登場した『灯争大戦』では『異界月』での出来事からナヒリへの復讐に傾倒していましたが、こちらはいち吸血鬼としての側面が強く出ています。……もっとも、種の存続のために人間に与することも辞さない姿勢は、他の吸血鬼からは奇特なものとして扱われていますが。

1つ目の[+1]能力は、クリーチャーに接死と絆魂を付与し、吸血鬼なら+1/+1カウンター1個を置きます。
接死によってブロックを躊躇させつつ、絆魂とカウンターでライフの削り合いで優位に立つアグロ向けの能力です。
2つ目の[+1]能力では、吸血鬼1体を生け贄に捧げることで対象が任意の3点ドレインを行います。
攻撃後の吸血鬼を生け贄にすることで額面以上のダメージを稼いだり、相手の生物を除去して制圧したりできます。ただし、コスト自体は決して軽くないため、他カードとのシナジーを意識しつつ使いたい能力です。
[-3]能力は手札からの吸血鬼の踏み倒し。
1ターン目《暗黒の儀式》からの威力は言うまでもないですが、残る忠誠度が1のため、基本的には4マナ以上の吸血鬼用の能力です。

各能力は強いが……?

吸血鬼に特化していることもあって、絆魂で回復もできる強化、相手プレイヤーも狙える火力、踏み倒しとどの能力も優秀で使いどころのあるPWです。
ただし固有色の都合上、黒単色が無色のカードしか採用できません。
そのため1枚制限も相まって強化先、踏み倒し先共に少々不安が残り、吸血鬼関連と単体で強力なカードをどの程度のバランスで採用するかが難しいという側面もあります。

デッキコンセプト

吸血鬼の量自体はほどほど

吸血鬼アグロ……と行きたいところではあるのですが、上記の通り性能に不安があったり、能力の方向性が異なったりする吸血鬼も少なくないため、単体で強力なカードも取り入れてミッドレンジ気味にしています。
基本的にはソリンの能力でライフを得ながら除去および攻撃を行い、得たライフを《闇市の人脈》《ロークスワイン城》などに使うことで手札を確保していきます。

ピックアップカード

この統率者もしくはテーマならでは、というカードを挙げる欄です。
汎用性が高いカードでも特筆する事項がある場合は紹介しています。

コンボ編

・《極上の血》

現行の枠はJumpstartの英語版のみ

相手がライフを失うと、自分が同じ点数のライフを得るエンチャント。
《薄暮薔薇の棘、ヴィト》(上記のデッキリストでは他に《略奪する破戒僧》《血の美食家》)のような「自分がライフを得るたび相手にライフを失わせる」カード群と無限コンボを形成します。
なお、デッキから探すカードは《ギックスの残虐》などがありますが、墓地からの回収手段は無いので注意が必要です。

・《銀打ちのグール》

自己蘇生するからかゾンビでもある

自ターン中に自分が3点以上のライフを得ていると、その終了ステップに墓地からタップ状態で戻せる吸血鬼。
ソリンの2つ目の[+1]と相性抜群で、毎ターン3点ドレインを使いつつ自身は蘇生できます。

・《誓いを立てた吸血鬼》

ソリンと異なるマナ域が長所

ライフを得ていたら墓地から唱えられる吸血鬼。
《銀打ちのグール》と同様にソリンの2つ目の[+1]のコストに適しています。一方で戻す際に2マナ必要なので、序盤は1つ目の[+1]で強化して運用するのが無難です。

・《ザンダーの目覚め》

訳としては葬式の方が正確

自分の生物が死亡するたびに、生物をドラフトする(15種から3種がランダムで提示され、その中から1つを手札に加える)エンチャント。
ソリンの2つ目の[+1]で能動的に誘発でき、15種中5種が吸血鬼のため後続確保としても使いやすいです。

ライフ利用編

・《闇市の人脈》

選ぶのは1つ以上

ライフと引き換えに様々な効果を得られるエンチャント。
統率者戦向けセット出身だけあり、ソリンの各[+1]能力の対象またはコストを確保しつつ、マナ加速、ドロー両面でアドバンテージを得られる非常に強力な1枚です。
ただしソリンが居ない場合はライフを取り戻しにくくなるので、多相の戦士トークンを生成し続けるのは危険です。

・《ボーラスの城塞》

可能なら土地のプレイ権を残して出したい

デッキトップからカードをプレイできるようにしつつ、その際のマナコストをライフで支払うようにするアーティファクト。3つ目の能力によってフィニッシャーも兼ねています。
《ヴォルダーレンの投血士》などの血トークンでデッキトップを操作しつつ、事前に得たライフで一気に展開するのが理想的です。

最後に

ゴブリンやエルフといった部族に比べると爆発力は劣りますが、その分除去で妨害しつつ攻めていくのが特徴です。
吸血鬼を参照する統率者には+1/+1を与える《魅了された花婿、エドガー》や吸血鬼が出ると血トークンを生成する《面汚しの乙女、エインジー》がありますが、それらと比べると固有色による採用カードの幅で劣る代わりに、ライフを得やすく盤面への干渉に長ける、といった関係性にあります。

そして『イニストラードを覆う影:リマスター』が実装間近ですが、吸血鬼関連では手札を捨てることで自分の吸血鬼を+1/+1する《流城の死刑囚》、変身すると他の吸血鬼を+2/+2する《血統の守り手》が採用候補ですね。
絆魂と潜伏を持つ《吸血鬼の殺し屋》は1マナ候補として良さそうだったのですが、残念ながら未収録でした。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

ヴィトだと失わせるのが得たライフ分(他は1点のみ)なので、誘発が少なく済みます

本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC."

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー
https://company.wizards.com/ja/legal/fancontentpolicy

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?