あかりブロウラー for note『レビュー:指輪物語:中つ国の伝承』【ブロール】
皆さんこんにちは。
この記事シリーズでは動画『あかりブロウラー』シリーズのnote版として、新セット「指輪物語:中つ国の伝承」に収録されるカードから紹介していきます。
なお、MTGアリーナの動画の派生であるため原則1vs1視点での解説であることをご了承ください。
セットの基本情報
「指輪物語:中つ国の伝承」は、MTGアリーナではアルケミーとヒストリックで使用可能なセットです。そのため、ブロール目線ではヒストリック・ブロールでのみ使用できます。
そして物語の登場人物をカード化するというコンセプトから、統率者に指定可能なカードは85種と非常に多いです。このうち固有色が2色のものは37種、3色以上のものは4種存在します。
ただし、補助的な能力のみの伝説のクリーチャーもいるため、統率者としてコンセプトにしやすいものはある程度限られます。
メカニズム:指輪
《一つの指輪》を表現するメカニズムで、「指輪があなたを誘惑する」能力を解決する(以下「誘惑される」)と、複数のイベントが発生します。
まず、1回目の解決時に「指輪」の紋章を獲得します。この紋章は誘惑されるたびに、4回目まで能力が追加されます。
能力はそれぞれ
・指輪所持者(後述)は伝説で、自身よりのパワーの大きいクリーチャーにブロックされない。
・自分の指輪所持者が攻撃するたび、カードを1枚引き、1枚捨てる。
・自分の指輪所持者がブロックされるたび、戦闘終了後にブロックしたクリーチャーをコントローラーは生贄に捧げる。
・自分の指輪所持者がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、各対戦相手は3点ライフを失う。
と、いずれも指輪所持者の攻撃を参照するのが特徴です。
そして自分のクリーチャーの中から1体を選び、それを指輪所持者にします。
この選択は強制で、指輪所持者が戦場を離れた場合は、再び誘惑されるまでは指輪所持者がいない状態となります。
誘惑される能力を持つカード自体は50種とそれなりにありますが、9枚投入できる《ナズグル》以外は1枚制限のため、実用性も考慮すると誘惑される能力を持つ統率者以外で4回誘惑されることは難しいです。
そのため、
①:誘惑される能力を持つ統率者で、指輪の能力の開放を目指す
②:統率者が持つ、誘惑されることでの誘発目当てに採用する
③:攻撃を通したい統率者が、1回目のブロック制限を目当てに採用する
のいずれかが基本になると思います。
メカニズム:動員
生成するトークンがオークになって再登場した動員。ルール改定によって、○○動員の○○のクリーチャー・タイプが軍団に追加されていくようになりました。
軍団を生成する色は灯争大戦と同様に青黒赤(グリクシス)に割り当てられているため、自然に組み合わせやすいです。
また、《モリアの襲撃者》のようにサブタイプを参照するカードも組み合わせられます。
ピックアップ:統率者編
《フロド・バギンズ》
自身か他の伝説のクリーチャーが出ることで指輪に誘惑されるクリーチャーで、指輪の能力を全開放しやすい統率者です。
自身をブロックさせる能力は、指輪の能力と合わせてシステムクリーチャーにブロックさせ、生け贄にさせるという使い方が主になると思われます。
ただし4回目以降の誘惑されるメリットを有していないため、《一行のリーダー、アラゴルン》や《野戦指揮官、ファラミア》のような誘惑されること自体をメリットとするカードと併用したいですね。
《一行のリーダー、アラゴルン》
他のクリーチャーを指輪所持者に選ぶとキーワード・カウンターを得る能力と、自身がカウンターを得るとそのうち1個を他のクリーチャーにも分ける能力を持ちます。
《硬化した鱗》《議事会の導師》のようなカードを使うと自身に置く分と分けるカウンターの双方を増やせるため、素早く強化してサイズで優位に立てると理想的です。1つ目の効果は補助に留まりますが、接死や先制攻撃は強力なので意識はしておきたいですね。
《統一王、アラゴルン》
《創造の座、オムナス》と同じ固有色のクリーチャー。
ただし回復、ドロー、マナ加速とバランスよく備えていたオムナスの反省からか、こちらはテンポ以外のアドバンテージを取る能力は人間トークンのみです。
注目したいのは赤と緑の効果で、両者を含む呪文を唱えれば実質7点という破格のダメージを見込めます。そのため、《舞台座一家の魔除け》や《ボーラスの壊乱者、ドムリ》のような赤緑を含むカードで盤面を対処しつつ、攻撃的に動く形になりそうです。
《冥王、サウロン》
6マナと重いですが、護法による除去耐性、相手の呪文での戦力強化、指輪の誘惑で誘発するドローと、バランスよく揃っています。
護法の条件は統率者で確保されやすいですが、損害も無視できない程度に大きくなる点が強力です。ドローの枚数も4枚と多いため、ハンデスで事前に除去を落としつつ、その分を補充できると理想的です。
一方で指輪の誘惑の条件が「軍団が相手に戦闘ダメージを与える」とやや難しいため、他のカードで補いたいですね。
《ローハン王家の小姓、メリー》
赤白で不定期に登場する、装備品を参照する伝説のクリーチャーです。ただし恩恵は小さいため、自身を統率者にする場合は《終わりなき踊りのガリア》のような攻撃しつつドローするアグロとして振舞うのがよさそうです。
ピックアップ:非統率者編
《一つの指輪》
タップすることでカウンターの数ドローできるものの、カウンターの数分アップキープにライフを失うアーティファクト。
ドローソースとして見ると
・4マナと重いが、プロテクションにより出しても手遅れという状況を防げる
・破壊不能により、場持ちはいいが処理手段も限られる
・ドローしなくてもライフロスは強制
といった点が特徴で、ブリンクによるカウンターのリセット、生け贄のコストでの処分などの手段を用意しておきたいところです。
《喜ぶハーフリング》
統率者が打ち消されなくなるため、緑が入るなら優先して入れたいカードですね。ただし好きな色のマナを出せるのは伝説限定のため、3色以上の統率者の場合はある程度採用カードに気を配る必要があります。
《白の木に花開く》
伝説のクリーチャーに+2/+1修整と護法(1)、その他のクリーチャーに+1/+1修整を与える《栄光の頌歌》の亜種で、統率者を強化しつつ護法を持たせるため、アグロ系白単ではぜひ採用したいカードです。《エバハート船長》や《ギスヤンキの戦士、ラエゼル》のような二段攻撃持ちの伝説も併用したいですね。
《印の角笛》
2体以上で攻撃することで手札補充が可能な、クリーチャーデッキ向けのアーティファクトの一種です。《通報の角笛》や《勝者の戦旗》と違いクリーチャー・タイプに縛られないのが特徴ですね。《新たなる紀の始まり》や《ミナス・ティリス》もある程度横に並べることを要求するため、《スレイベンの守護者、サリア》のようなアグロの手札補充向きと言えます。
《指輪の誘い》
毎ターン指輪に誘惑され、指輪所持者を選ぶと2点払って1ドローを選べます。挙動はクリーチャーが必要な《ファイレクシアの闘技場》と言えますね。
あちらより1マナ軽く、指輪所持者を毎ターン選び直せるのも利点です。
《エントによる復興》
《むら気な長剣歯》や《装飾庭園を踏み歩くもの》と相性の良い、《乱動の再成長》の上位互換。
《ヴォリンクレックス》のような自身がパワー4以上の統率者ならより条件を満たしやすいです。
《指輪の視界》
伝説のクリーチャーと共通の色を持つカードをサーチ。指輪が指輪所持者を伝説にする能力を持つため、実質自分のクリーチャーが1体でも居ればサーチ可能と緩めです。
とはいえ3マナのサーチは《悪魔の取り引き》や《不気味な教示者》、《栄光の探索》などとそれなりの種類が存在するため、指輪の能力の活用を意識しておきたいですね。
最後に
普段はYoutubeで動画を投稿しているため、チャンネル登録をしていただけると励みになります。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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