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私の鉄道趣味について

この記事は「あなたの『好き』はどこから?Advent Calendar 2020」の13日目の記事です。

はじめに

Luimagoと申します。
FedibirdのTLにらぎつねさんの告知が偶然流れてきて、記事を書くことにしました。とても素敵な企画だと思います。

いま私には、趣味と呼べるものがいくつかあります。今回はその中から (一番書きやすそうだった) 鉄道の話をします。

予備知識:鉄道ファンとは

ひとくちに「鉄道ファン」といっても、その専門分野?は人によって異なります。とにかく多種多様で、分けようと思えばいくらでも細分化できてしまいますが、できるだけシンプルな分類としては……

・撮り鉄
 写真や動画を撮る。作品として、あるいは記録として
・旅鉄、乗り鉄
 鉄道による旅を楽しむ。または距離を問わず、乗ること自体を楽しむ
・車両鉄
 鉄道車両自体に注目。形式分類、塗装、内装、機器など
・模型鉄
 鉄道模型を集めたり、走らせたり、実際の列車の再現を試みたり
・音鉄
 走行音、案内放送、発車メロディなど。記録したり比較したり
・時刻表鉄
 時代による運行の変化を考察したり、ユニークな列車を探したり
・廃線鉄
 かつて存在した路線、車両、沿線の営みに思いを馳せる
etc.

…全然シンプルにならないですね。とりあえず色々あるんだな〜と思っていただければOKです。

「電車好き」が「鉄道ファン」に目覚めるまで

おそらく今も昔も、「のりもの」に強く惹かれる子供が一定数います。
くるまひこうきふねなど色々ありますが、私の場合はでんしゃだったわけです。たくさんの電車が日常的に走っている都内で生まれ育ったのも大きかったでしょうし、鉄道好きな父の影響もあったかもしれません。

幼少期から高校ぐらいまでは「趣味」というほどの熱量はなかったと記憶していますが、それでも鉄道への興味は途切れませんでした。
家族で旅行する際には必ず鉄道を使っていたとか、中学の友人に鉄道ファン (ピアノが上手くて発車メロディも弾ける) がいたとか、高校の電車通学が楽しかったとか、担任が実は鉄道ファンだったとか、思い返せば色々と要因がありました。

そういえば、中学生の時に乗った寝台急行『銀河』は私にとって最初で最後のブルートレインでした。その体験の重みを理解したのは大人になってからです。

さて、大きな転機は大学でサークル (鉄道研究会) に入ったことでした。このサークルにはコアな鉄オタからライトな鉄オタまで、専門分野もそれぞれ異なる人々が集まっており、私は大いに刺激を受けました。彼らのおかげで色々な分野をかじることができ、そこで初めて自分の鉄道ファンとしての興味が明確になりました。

活動の中で最も印象に残ったのは、年2回の“合宿”でした。合宿とは要するに「乗りたい路線・車両を皆で決めて乗りに行く、現地集合現地解散の旅」です。

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ある時は広島の路面電車で車庫を見学、貸切列車を運行したり、

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またある時は青森県十和田市で廃線間際の路線を記憶に収めたり。

もちろんメインの「みんなで乗る」部分も楽しかったですが、「現地集合現地解散」が大きかったと思います。
団体行動の部分以外は自分で行程を決められる=サークル活動を挟んだ個人旅行ができることが、私にとっては実に新鮮でした。
何しろ高校までは自発的に旅行を計画したことがなく、家でゲームばっかりやってた人間ですから (ゲームやってるのは今でも変わりませんが)。

そんなわけで、私の専門分野は旅鉄・乗り鉄です。

目覚めてから

旅鉄・乗り鉄に目覚めた私は大学を卒業して社会人になりました。
とはいえ社会人は大学生と比べて、金はあるけど時間がない。そこで新たに始めたのが日帰り乗り鉄でした。

先述の通り、高校までは自分で乗りに行くことがなく、大学時代のメインは遠くの旅行。
つまり、まだ乗ったことのない路線が近場にたくさんあったのです。私にとっては宝の山みたいなものでした。

特に私鉄は会社ごとのカラーがあるので、どこに行っても新鮮さがありました。今回は神奈川のこことここ乗ろうとか、今回は房総半島を横断しようとか。
JRの場合は「大回り乗車」をしてみたり、新幹線や特急も使いながらほどほどに遠出してみたり。
世間の鉄道ファンはもっと若いうちにやってそうなことですが、何かを始めるのに早いも遅いもないですね。

近所の乗り鉄でも遠くの旅行でも、その地域の人々に混じって乗り、地域の空気みたいなものを味わうことに楽しさを感じます。
目的の地域に着くまで、そして家に帰るまでの道中も好きです。線路は遥か遠くまでつながっていて、自分はそれを辿って遠くまで行くんだ、という感覚が。
乗り鉄といえども長時間の乗車がしんどいという人は当然いますが、私はどういうわけか全く飽きが来ません。

とは言うものの、私のやり方はゆるいです。
旅行といっても有名な観光地を何か所も巡ることはなく、全区間の「乗りつぶし」にこだわることもなく。
極端に行程が長すぎたり、荷物が多かったりして疲れてしまっては勿体ないので、旅行は1泊か2泊。
日帰りの場合は土日や連休の全部を乗り鉄に費やさず、1日やったら残りは家でゆっくり。
ゆるいからこそ長く楽しめているのでしょう。


こうして身についた私の「鉄道による移動を楽しむ」という趣味に、さらにあんな趣味(大河ドラマ→日本史)やこんな趣味(艦隊これくしょん→海軍の旧跡、海上自衛隊)が結びついていくのですが……この記事はここまで!

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▲天守から撮った路面電車 (松山城/愛媛県松山市・2019年)

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▲軍港の街・佐世保まで、あえて遠回りのローカル線に乗車
 (松浦鉄道伊万里駅/佐賀県伊万里市・2018年)

最近は状況が状況なので (完全1人旅だし酒も飲まないし、対策徹底すれば平気じゃないか?とは思うものの) なかなか出かけにくいですね。それでも、いつかは気軽に乗りに行ける日々が戻ってくると信じています。