#84 説得力なんて気にせず発信し続ける

「説得力」って重視されますよね。

「あの人は,~だから(~という実績・経験があるから),話す言葉に説得力があるよね」と皆考えるわけです。実績や経験で,その人の言葉の「説得力」が判断されます。

反対に,実績や経験のない人の言葉は,「説得力がない」と一蹴されることもあります。

そんなことを聞くと「じゃあ説得力ないと、何も語ってはいけないの」と思ってしまいます。

自分の経験や実績に裏打ちされた,説得力のある内容しか発信しちゃいけないの?

なんて考えてしまう。

僕だって,経験や実績が必要ないとは考えていません。

経験してわかるようになることがあるし,というか,実際にやってみないとわからにことばかりだと思います。

だからこそ,「経験者は語る」というのは説得力が出てくるわけです。経験しないとわからないようなことを語れるから,「経験者は語る」には価値が出てくる。

じゃあ,経験に裏打ちされたことしか語ることは許されないのでしょうか?

そうじゃないのは,誰でも感覚的に理解できると思うのですが,じゃあ,どういう理由をあげるべきかというと,僕は,「言葉にする能力」と「発信する量」をあげたいんです。

例えば,僕が西野亮廣さんや堀江貴文さんに興味を持ったのは,彼らが自分の考えをたくさん言葉にしていて,その言葉がおもしろくて,「ん?」と思わせるような感じだったからです。

僕は,西野亮廣さんや堀江貴文さんの「実績」をきっかけとして,興味を持ったわけじゃないんです。お二人が紡ぎ出す大量の「言葉」の「一部」から興味を持ったんです。

だから,僕の経験上,興味を持つきっかけは,その人の実績じゃない。その人の紡ぐ言葉,もっと広く言えば,その人の「表現」が,その人に興味を持つきっかけになる。

これって,とっても示唆的で,というのも,例えば,どれだけ西野亮廣さんが絵本を売りまくろうが,クラウドファンディングで資金調達しようが,外国に学校を建てようが,そんな実績は,僕が西野亮廣さんの紡ぐ「おもしろい言葉」がないと,全く僕には届かなかった。「おもしろい言葉」がなければ,そして,その情報発信が大量でなければ,僕に届かず,興味を持つきっかけがなかった。

「おもしろい言葉」があったからこそ,興味を持ち,西野亮廣さんや堀江貴文さんの実績も,どんどん自分でインプットするようになっていったのです。

このことから何が言えるかというと,ある人に興味を持つきっかけになるかどうかという点において,「実績」や「経験」というのは,全く関係ない。

ああ,もちろん,実績や経験から検索してその人にたどり着いた場合は,実績や経験そのものが,興味を持つきっかけになりますよね。

でも,実績や経験から検索するなんて,あんまりない。これって,言い換えれば,多くの人が思い浮かぶような記録や成果を残した人ならば,その人の記録や成果から興味を持つということはあり得るけれど,そんな人って,とても限定的。

記録を残したプロ野球選手やオリンピック選手くらいでしょう。

だから,僕みたいな「普通の人」は,言葉を紡いでいないと,誰も僕には興味を持ってくれない。

そして,単に言葉を紡いでいればいいわけじゃなくて,その言葉が「おもしろく」ないといけない。誰かの琴線に触れるような言葉を生み出さないと,誰かから興味を持たれることはない。

僕も含めて,その「琴線に触れる」言葉を生み出すことに誰しもとても苦労しているわけですが,僕みたいな普通の人は,とにかく「量」を生み出すしかない。

そもそも,自分の紡いだどの言葉が,誰の琴線に触れるかどうかなんて,あらかじめ予想できるわけない。「自分としてはよく書けたな」と思う記事を投稿することはできるけれども,それが読み手にとっても「よく書けたな」になるかどうかなんてわからない。

これが分かる人もいるんだろうけど,僕みたいな素人には,全く予測不可能。

(とはいえ,ブログを続けていると,やっぱり,「いいね」の数やアクセスの多い少ないが結果として現れてきて,なんとなく,わかるようになった気もするけど,本当は何にもわかっていない(笑)。)

どんな言葉が誰の琴線に触れるかどうかは全く予測不可能だけれど,言葉を生み出し続ければ,そのクオリティは,だんだんと上がってくる。

僕の毎日ブログも,まだまだ僕も始めて84日くらいですが,少しつづ,ブログの操作に慣れたり,目次をつけたりと,読みやすくなっていると思います。

そして,その過程で,大量の文章を生み出すことができています。量が増えれば増えるほど,誰かの琴線に触れる確率は,少しつづ高くなる。

だから,自分に興味を持ってもらえるよう,続けることで少しつづ「言葉にする能力」を磨き,それと同時に生み出される言葉の「量」で,誰かの琴線に触れるきっかけを増やし続ける。

それが,とりあえず必要だし,むしろ,不可欠だと思うんです。

僕が西野亮廣さんや堀江貴文さんに興味を持ったきっかけが経験や実績じゃなかったから。

だから,実績なんて当面はどうでもよくって,そのうち蓄積していけばいいと思います。

というか,そんな簡単に「実績」なんて積めるわけない。

だから,発信し続ける。

説得力よりも「おもしろい言葉」が大事だから。

説得力を裏付ける実績や経験ばかりにとらわれがちだけれど,それだけじゃない。

実績や経験に興味を持ってもらうためには,誰かの琴線に触れる「おもしろい言葉」が必要です。

確かに,いざ興味を持ってもらったとして,「言葉だけで実績も経験も伴ってないじゃん?」となったら意味無いようにも思えます。

自分に興味を持ってもらったとしても,実績も経験もないなら,結局,せっかくの興味が失われてしまうようにも思える。

でも,そうじゃないと思うんですよね。

おもしろい言葉を生み出している人は,きっと,やりたいことがあるはずで,それを目指しているはず。目標に向かうその言葉が,誰かを惹き付けているんだと思います。

だったら,その自分の目標のために一生懸命努力すればいい。自分の期待に,自分で応えてあげればいい。

もちろん,失敗することもありますが,失敗したら,それはそれで「実績・経験」になる。

何かやろうとして,それでダメだったら,ダメだったストーリーを見せられるから,それが充分「実績・経験」となるわけです。

これを端的に表しているのが,↓のアントニオ猪木の言葉です(いきなり猪木!笑)。

「この道をゆけばどうなるものか,危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし,踏み出せばその一足が道となり,その一足が道となる。迷わず行けよ 行けばわかるさ。」

自分で足を踏み出せば,それが道となる。「道」ができるかどうかに,成功と失敗は無関係であると猪木は教えてくれています。

結局,今日のブログで,僕は「説得力偏重」の考えに一石を投じたかったのです。

どうしても,実績や経験に基づく「説得力」が重視されてしまうきらいがあるけれど,それは違うと思います。

例えば,GAFAという現在のスタンダードを作り上げた会社の創業者たちは,みんな若いうちに創業しています。実績や経験なんて通用しないということが,よく現れていると思います。

だから,説得力なんて気にせずどんどん発信すればいい。

自分に興味を持ってもらうには,発信が不可欠だから,むしろ,発信が欠けるのは問題だと思う。

そして,そのうち,その発信自体が結果になる。

僕は,そう信じています。

このブログでも書いたけど,努力を見せれば,それが結果になるんだから。

で,さっきから「誰かに興味を持ってもらう」を連呼していますが,この必要性は,アドラー心理学からくると思うんですよね。アドラー心理学では,「自分の存在自体が社会の役に立っているという感覚」を幸せの正体と考えていますが,僕もこれにとても賛同しています。だから,「誰かに興味を持ってもらう」って必要で,そのためには,ここまで書いてきたとおり,発信し続けることが必要なんだと思っています。

僕のブログが誰かの琴線に触れることを,毎日希望しています。

既に連絡をくれている方には,本当に心から感謝しています。

ありがとうございます!

それではまた明日!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※内容に共感いただけたら,記事のシェアをお願いします。

↓Twitterやっています。(フォロワーの方が1人でも増えると,僕は大変喜びます。)

古田博大(ふるたひろまさ)よければ,フォローお願いします。

アメブロにも同じ内容で投稿しています(リンクはこちら)。

そのうちnoteで有料記事を投稿するかもしれません(いつになることやら(^_^;))。

※このブログの内容は,僕の所属する企業や団体とは一切関係ありません。あくまで僕個人の意見です。

サポートしてくださると,めちゃくちゃ嬉しいです!いただいたサポートは,書籍購入費などの活動資金に使わせていただきます!