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雑貨屋になるまで #02

2014年実店舗オープンまでの軌跡。

ロンドン タワーブリッジ

2009年に初めて「買い付け」という名目で海外へ行きました。
行き先はロンドン、パリ。
前回、「北欧が好きで」とか「東欧に」とか言っていたのに、なぜロンドン、パリだったのか。
それは、ロンドンは22歳の時に1人で行ったことがあり「ここに住めるー!」と思ったから。単純です(笑)
パリは親戚が住んでいて、行ってみたかった場所でもあったから。

その頃は、買い付けのイロハのイすらわかっていなくて、とんでもなーく少ない量を買い付けていました。
今思えば、買い付け"ごっこ"。
それくらい何にもわかっていなかったのです。
でも、一から旅の手配をしたのは、とてもよい経験値になりました。
どんなことにも無駄なことってないですね。

それでも、パリではフランス語しかないサイトで蚤の市を調べたり、アパートのオーナーに遠くの蚤の市まで車で連れて行ってもらったり、ロンドンでは端っこまで行って小さな蚤の市にも出かけ、足を使ってひたすらひたすら自分の"好き"を探していました。
もちろん、有名な蚤の市にも行ったのですが、観光地化された蚤の市は値段もそれなりにして、予算の少ない私には手が出せないものばかり…。
そんな時は、勉強だと思って目に焼き付けて、帰ってから年代など調べていました。

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パリ アパートからの眺め

2009年、2010年とロンドン、パリへ行き、
ロンドンでは安いホテルに泊まって、パリではアパートに泊まって、買い付けから帰ってきたらイベントで販売する。
買い付けた雑貨も少しづつ増えてきてイベントにも積極的に出店していました。当時、仙台ではまだ私のように海外の雑貨をイベントで販売する人は少なくて、周りから少し浮いていました。
全然お客さんが来なくて、嫌味を言われて悔しい思いもしました。
それでも、自分が良いと思った雑貨、販売スタイルを変えることはしませんでした。

そして2011年が明け、5月に買い付けの計画をしていたので、早々に航空券の予約をしていました。
そんな最中、3月11日はやってきたのです。
私の住まいは仙台市。当時住んでいたアパート、実家も無事でしたが、悲しみに暮れた出来事もあり、なんとか生きていくのがやっとの毎日でした。
当然、買い付けは延期。航空券やホテルはすべてキャンセルしました。
「2011年は大人しくしていなさい」
そんな声が聞こえてきた気がしました。実は11月に再度買い付けの計画をしていたのですが、家族にとって大変な出来事があり、行く1ヶ月ほど前にキャンセルしました。

明日へ、続く。


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