Tsubasa

恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。しかし…しかし君、恋は罪悪です…

Tsubasa

恋の満足を味わっている人はもっと暖かい声を出すものです。しかし…しかし君、恋は罪悪ですよ。解っていますか。

マガジン

最近の記事

次元紀行 ⑤~ニューヨークあれこれⅠ~

おカネの問題もあり、聖地巡礼はどうしても日本国内に偏りがちだ。そのため今回は過去に行った海外の巡礼をまとめて記録にしようと思う。とはいえ、場所はニューヨーク。「石を投げればロケ地にぶつかる」ような都市なので、特に作品は指定せずに紹介していく。 なお、巡礼時期は2016年8月。宿泊ホテルはニューヨーク・マリオット・マーキース。5泊7日での知人との旅行であった。 ジャズ・クラブ「バードランド」~バードランドの子守唄 Lullaby of Birdland(1952年)~ 現

    • 次元紀行 ④『言の葉の庭』(2013年)~新宿御苑~

      「旅行は晴れの日に行くものだ」という考え方は、そろそろ捨てるべきかもしれない。雨の日だからこそ、行きたい場所がある。今回の新宿御苑はまさにそのような場所だ。 作品名は『言の葉の庭』。大ヒット作『君の名は』(2016年)から遡ること3年、新海誠監督が制作した劇場用アニメーション映画である。 【概要】新海誠が原作と監督と脚本を手掛け、繊細なタッチで描くアニメーション。現代の東京を舞台に、男子高校生と生きることに不器用な年上の女性の淡い恋の物語を丁寧に紡いでいく。万葉集や日本庭

      • 次元紀行 ③『男はつらいよ』(1969年~)~柴又~

        聖地巡礼というのは本人にとっては幸福な経験でも、周囲から見れば不可思議に映ることが多い。その点では聖地巡礼という行為そのものが「思い起こせば恥ずかしいことの数々。今はただ反省の日々」に身を置いて行う趣味なのである。 今回は、日本人で知らぬ者はいないであろう国民的映画シリーズ『男はつらいよ』から、東京・柴又を特集したい(時期:2020年2月10日)。 シリーズ全編を通しての主人公は「私、生まれも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎。人呼んで『フーテンの寅』

        • 次元紀行 ②『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)~夕張~

          前回に引き続き、今回も高倉健作品で次元を超えた旅の記録を残そうと思う。 題材はロードムービーのバイブル『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)だ。 【概要】刑務所帰りの中年男が、偶然出会った若い男女とともに妻の元へ向かうまでを描いた山田洋次監督によるロードムービー。過去を持つ主人公の物語と若いカップルのラブストーリーが北海道の四季とともにつづられ、1977年に公開されるや大ヒットを記録し、その年の映画賞を独占した。 新車を買って、あこがれの北海道をドライブする欽也(演・武

        次元紀行 ⑤~ニューヨークあれこれⅠ~

        • 次元紀行 ④『言の葉の庭』(2013年)~新宿御苑~

        • 次元紀行 ③『男はつらいよ』(1969年~)~柴又~

        • 次元紀行 ②『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)~夕張~

        マガジン

        • 尾崎先生
          4本

        記事

          次元紀行 ①『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)~幾寅駅~

          浅田次郎の直木賞受賞作を、高倉健主演で映画化した人生ドラマ。鉄道員(ぽっぽや)として気概と誇りを胸に生きてきた男が、定年目前になり自らの人生を振り返る。監督は「あ・うん」の降旗康男。共演に大竹しのぶ、広末涼子。北海道のローカル線、幌舞線の終着駅・幌舞。駅長・佐藤乙松は筋金入りのぽっぽや。職務に忠実なあまり、生後2ヵ月で死んでいった娘や思いがけない病で死んだ妻を見取ることさえできなかった。佐藤は近く廃線になる幌舞線とともに定年を迎えようとしていた……。 巡礼は2018年9月。

          次元紀行 ①『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)~幾寅駅~

          次元紀行

          ウディ・アレン監督作品に『カイロの紫のバラ』(The Purple Rose of Cairo 1985年)がある。 大恐慌時代、映画館での映画鑑賞だけが日々の唯一の楽しみである女性の前に、映画の主人公がスクリーンを超えて現実世界に乱入し、騒動を巻き起こすという物語である。演劇用語では「第四の壁を超える」というらしい。 物語の登場人物がスクリーンを突き破って現実世界に乱入する、というのはあるあるな展開である。では逆はどうか?物語の舞台になった土地に赴き、現実世界の人間が登

          次元紀行