エネルギーインフラの将来像

バイデン氏が大統領となることで、アメリカがパリ協定に復帰することが報じられた。これで欧州を筆頭に、日本・中国・アメリカが2050年へ向けた気候中立を目指すこととで足並みが揃った。

アメリカがパリ協定を抜け、「環境ビジネス」に足踏みをしている間、欧州では「競争力を保ちながら気候中立を達成する戦略」を策定し、実証実験まである程度完了させていた。当該戦略は以下のバリューチェーン で構成される。水素を中心としたエネルギーバリューチェーン である。

エネルギーの製造:
洋上風力発電を中心とした再生可能エネルギー発電。
エネルギー保存と加工:
水素の形で保存。また水素をアンモニアやe-fuelなどへ加工。
エネルギー消費:
モビリティの燃料、工場の燃料/原料、冷暖房用ガス等、あらゆる領域で当該エネルギーを活用。
このエネルギーバリューチェーン であれば、 カーボンニュートラルを十分に達成できるというわけだ。ここ数年実施された実証実験は、「Power to Gas」と呼ばれたりもする。

エネルギーインフラの将来像(記事の続きを読む...)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?