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失敗を知って乗り越えたモノなら、それはいいモノだ 2020 J1リーグ第4節マリノスVS FC東京 プレビュー後編(予想編)

冒頭として、少しでも観客を入れて日産スタジアムで試合が出来るその事に、あらためて御礼を。
いろんな人の大小に関わらない努力に、感謝しかありません。

今シーズン初の3連戦の最後の相手はFC東京。
あまりこの考え方はしないのだが、去年の4節までの勝ち点は2勝1敗1分の勝ち点7。そう、ここで勝つと積み上げペースとしては昨年に並びます。
という事で、後編を始めます。

まず、プレビュー前編はこちら。サマリーマップを見ても文字ばかりで分からない方は前編をご覧ください。面倒な方は後編だけでも大丈夫だと思います。

スタメン予想

スタメン予想です。

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前節にも書きましたが、基本的にマリノスは、ベストメンバーと言える人選を組んでくるのではとみています。
湘南戦後に足を引きずっていたエリキに代わって、ケイタへ。高野に代わって、コンディションも復活しているだろうブンちゃんへ。マルコスに代わって、2得点の活躍の天野へ。

東京は、読みづらいので個人的に一番嫌な布陣で選びました。人に付くようになった事を考えて、チーム全体に強度を出したいと考えるとアンカーはやめ、浦和と同じ様な考え方でCHにシルバ橋本のコンビ。レアンドロはサイドからトップ下に異動。スタメンに紺野を抜擢。
紺野に関しては、後述のヒロさんの妄想絵日記にも書かれていますが、ドリブルだけでなく、クロスの精度も高くサイドチェンジも可能です。一番警戒しています。

余談ではありますが、このベストメンバーの方針は次の3連戦では変更してくるかもしれません。
というのも、ACLの日程が発表され、スケジュールが被るJリーグの日程も変更が発表されたため、各コンペティションを勝ち抜くと、8月15日から36連戦と言ってもよいスケジュールとなりました。
そうなると、ターンオーバーをせざるを得ないでしょう。

FC東京 サマリーマップと所感

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東京サポーターがどの様に思っているかは分かりませんが、私は試合を経る毎に東京は良くなっていると感じます。川崎戦は全然ダメなわけじゃないのですよね。強度の問題はありましたが。
今回もこのマップの補足を、ヒロさんが妄想絵日記でガッツリしてくれています。

スタメンの項でも触れましたが、紺野がとにかく厄介。外国籍選手だけではないのですよ。プレビュー前編では、新しいマリノスの足掛かりになると書きましたが、ヒロさんがこの妄想絵日記のTweetでこんな事も言っています。

基本的には、マリノスが押し込んで攻める時に理想的な配置は『235』です。5の奥行と幅は時々によって変わりますので図解は書きませんが、この5を作るために段階的にビルドアップをしなければなりません。この配置が出来ていれば、前線でボールを奪われても、マリノスの強みである守備への切り替えでゲーゲンプレスが出来ます。すべては距離感であり、そのための段階的なビルドアップです。
段階的なビルドアップをするためには、ヒロさんの言うポジションを変えながら攻める姿勢が大事になります。そういう意味では、東京攻略に必要なものは、マリノスの攻撃を構成するベースになるのです。

そして、こちらも

今回も、読みやすくポイントを3つに絞ってまとめてらっしゃいますが、ポイント①は、段階的なビルドアップの結果、前に人数を掛ける上ではもの凄く大事な点になります。
SBが5の位置に行く事も、重要な要素なのです。
ユースを見てきた人間としては、ポイント③の方が気になるんですが・・。

マリノスみんなのプレビュー

今回は、いろいろ端折りますので、まずはこちらをお読みください。

<ozamendiさんのざっとプレビュー>

少なくとも、
3滑走路
4その先の出口
は必ず読んでください。今回はヒロさんが書いている事、ozaさんが書いている事は書きません。
トリコロール集合知の力を存分に使わせていただきます。

FC東京の守備を破るには

東京の守備がブロックで来るのか、プレスで来るのかという事から考えたいと思いますが、ロッドさんの見解はこちら

私もそう思うので、東京のスタメンには2CHを予想しています。ただ、選んだメンバーですと、プレスもしっかり出来ます。試合展開でも変わりますが、一応簡単にプレスの想定もしておきましょうか。
プレス時に、ボールの逃がしどころに成り得るのは2つと想定されます。まず、

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そしてもう一つはこちら。

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奥行だけの問題ですね。プレスをされたら、瞬時に何処が空いてるかを認識しないといけません。

プレスは以上です。では、ブロック攻略です。
すでに、ozaさんとヒロさんが書かれていますので、書かれていない事を、3つ提案したいなと思います。現実味の薄いものから順に。

<①疑似カウンター>
割り切って後ろに重心を置いてみようという発想です。ブロックの厄介さは縦横のコンパクトさ。であるならば、縦に広げるために相手を引き込みましょう。

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相手のプレスゆえに、起きる形でもありますね。今までも狙ってやっている感じはないので、可能性は少ないのかなとは思います。

<②大外での深み作りからのワンタッチクロス>
これは、ブロックは崩さないという考えです。
普通にやっていてもここまでは行きます。

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ここまで来れば、ブロックは下がりますので、一度大外レーンで15メートルくらい戻すと、相手のDFはその分前に出ようとします。

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この時にワンタッチでクロスを上げる事で、奥にフリーの選手を作れるでしょう。逆足で上げた方が良いので、左サイドの方が上手くいくかも。少し難しいですが、ファーだけではなく、ニアを狙っても問題はありません。

<③オーバーロードの多用と逆サイドの大外はSBが幅を取る>
これが本命です。これはサイドチェンジにも効きます。
東京に限らず横幅圧縮の守備には、サイドチェンジが有効なのは、これまで散々述べてきました。

横の揺さぶりはとても大事です。特に相手を疲れさせる意味で。
チャンスメイクという意味では、

そう設計が必要になります。
これから書く事が、一つの解法にもなるかもしれません。

まず、オーバーロードとは、密集を作る事です。
ゾーンで守る相手は、守る幅が決まっています。であれば、その幅に人を集めてしまえば良いのです。

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小さなフィールドでのボール回しは、マリノスでは練習でもウォーミングアップでもやっていますね。大外にポジショニングしても、相手DFが付いてきてくれないならば、WGが初めから大外にいる意味はありません。何なら両サイドともにWGが絞っても良いのです。より密集させるということです。海外にも、そんな強いチームがありますね。

そしてサイドチェンジに対する解法はここから。
密集の逆サイドは、SBが幅を取ればいいのです。

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どうでしょう。前に人数が揃っているので、選択肢が増えませんか?
これが一番やりやすいんじゃないでしょうか。なんでもWGが大外にいれば良いってもんじゃないのです。
オーバーロード自体は、湘南戦の2点目で垣間見えましたしね。積極的にやりたいところです。
とはいえ、言うは易し行うは難しというのも忘れずに。

FC東京の攻撃を防ぐには

ほぼ書く事はありません。すでに、皆さんが書かれています。
あえてあげるなら、プレッシングでしょう。ハイプレスとゲーゲンプレス。
ハイプレスは、マリノスと東京を噛み合わせるとこの様になりますが、

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これだと噛み合って東京はビルドアップに弊害が出るので、CHをおろして3枚ビルドアップを行う可能性があります。

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こうなったらマリノスは必ず、片方のサイドに誘導出来るようにプレスを行い、縦へのフィードの精度を落とす圧力をかけて、数的優位の後方でしっかりとボールを回収しましょう。
ゲーゲンプレスに関しては、上手くいかない時は攻撃のポジショニングが悪いという事なので、どちらかと言えば攻撃の問題ですね。

マリノスみんなのプレビュー追記

今回も!
<シャーレさんの展望>

こちらにも紺野の事やレアンドロの事が書かれています。やはりエモい。

そして、マリノス界隈ではお馴染みの、Fool Man Say!
ウーゴも出演したFool Man Say!

聞けておりません!だから内容が分かりませんが、絶対面白いやつ。

最後に

今後の過密日程もにらみ、今回の様に色々な方と協力しながら、補完しながらプレビューを書く事が増えると思います。

ただ、今のマリノスは相手のサッカーに制限をかけられる所まで来ました。今回書いた事とozaさんが書かれている攻撃のアイデアは、どのチームに対しても有効になる可能性があります。
実際にマリノスがそれを行うようになるかは分かりませんが、プレビューとは別にアーカイブ的にまとめると良いのかもしれません。

という事で、お送りしてきた後編。みんなのプレビューに参加いただいた方、ありがとうございました。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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