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成功も失敗も終わりではない。 2020 J1リーグ第15節マリノス VS 名古屋グランパス リハビリ的プレビュー

書き出しというのは、とても難しい。
何を言えば、読む人の力になるだろう。
そんな事を考えて書き出しを書くわけですが、今回は難しい。でも一つ。
私は、膝を折ってはいない。闘志に火は灯ったままだ。

さて、今回も今回とて、プレビューであっても難しく考えずに行きたいと思います。
マリノスのサッカーをする上で、どこのチームも狙ってくるポイントは変わりませんしね。
細かい部分は気にしません。ざっくり行きましょう。

1,【名古屋のミステル マッシモさん】

名古屋というチームを語る上で外せないのは、
監督「マッシモ・フィッカデンティ」
その人です。

『私、マッシモさんの事、もっと知りたいんです』
『マッシモさんって、秘密主義ですよね』(うちのボスの方が秘密主義だ)

と言いながら、川崎戦の後も名古屋の試合を見たわけですよ。
うん、全く秘密主義ではない笑

彼は、システムありきの監督と誤解されます(そういう面がないと言えばウソです)が、所属している選手や獲得出来る選手で、最大化された攻守のバランスを目指すという考えの方が強いと感じます。
つまり、使う選手がそのチームの特徴になる可能性が高くなります。

ただ、比重を置くのは守備である事に違いはありません。
いやぁ、カルチョの国の香りがするぜ。

失点をしなければ勝ち点1は得られますから。
そのため、守備時はコンパクトさをチームに求めます。

そして攻撃。必ず3人は、前線に選手を置くのが特徴です。この3人のタレントに、攻撃を任せるケースが多くなります。

という感じで、選手ごとに攻守において役割分担がされている印象です。
チームはオーケストラだとも言ってますしね。
オーケストラとしての連動性を求めているので、上手く楽器が吹けないならば積極的にその選手を使う事はないでしょう。
実際に、現在の名古屋は怪我人などで基準を満たす選手が足りず、ターンオーバーを行っていません。スタメンが固まっています。

また、マッシモ監督は分析家の顔も持っており、これらを前提に対戦相手によって微妙に戦い方は変えます。反対に言えば、そういう変更が出来ないメンバーは選ばないという事です。
例えば守備では、基本は前から奪いに行こうと考えていますが、嵌まらなければ下がりますし、点を奪えれば再びプレスを行うなど、相手と自チームの精神状態を上手く利用する事もやって来ます。

実に戦術好きなイタリア人監督らしい監督です。
では、彼は名古屋ではどんな仕事をしているのでしょうか?

2,【選手の特徴=チームの特徴】

前段で、選手の特徴がチームの特徴と書きましたし、スタメンを変えられないと記載したので、まずはフォーメーションとメンバーから行きましょうか。

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基本は4231です。いやぁ、見るからに中央が堅そう。
この中で全試合スタメンなのは、

2CBの丸山と中谷、
GKのランゲラック、
2CHの内の1名の稲垣、
SBの吉田豊、
そしてマテウス。

CBはフル出勤なので、今回、ユース昇格の2年目藤井の起用を匂わしています。

SBは吉田と成瀬のセットがほぼほぼ。
CHは稲垣の相方にシミッチか米本。
前4枚は、マテウス以外では、CF金崎が安定のスタメン。
サイドに前田、相馬。トップ下にシャビエル、阿部。CFの控えに山崎。
この様にメンバーが固まっているので、連戦はかなり厳しい構成ですね。

では、選手の特徴で見ると?

CBとCHは対人に強い選手かつ、ビルドアップも出来る選手。
SBは運動量を担保に、クロスやパスでSHのサポートが求められています。SHはもう良く知っていますね。スピードまたは敏捷性があり、1対1に強みがあります。
トップ下は、相手CBとCHのライン間で、技術を駆使して変化を付けられる選手。
そしてCFは強く献身的な動きが出来る選手。

もう、これだけでやろうとしている事が見えますね。

守備では、CFの献身性、SHのスピード、SBの運動量、CH&CBの対人の強さを発揮して、前からボールを奪いたい。
それでも躱されるなら、ブロックも作れるメンバーです。
ブロックが作れれば、SHも献身的に低い位置まで下がって守備をします。

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とても堅い。実に去年の東京の様な堅さ。

攻撃では、SHの個の力を活かすために、サイドアタックに強みを持った構成になります。
SHは内に絞る傾向があり、SBとそのスペースを使います。
マテウスが内に絞れば、金崎と共にロングボールのターゲットにもなり、CBからの展開も可能になります。金崎が積極的におりる事で、マテウスと縦関係にもなります。

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こうなると、マテウスにあてて金崎に落とす、または直接金崎にあてるという事が出来ます。そして、サイドに展開。

どちらにせよサイドを空けて、ターゲットがちゃんと中にいる状態でクロスを上げるのが最初の狙いです。仮にクロスが難しくても、SBとSHの連携でドリブルで抜こうとするのが2個目の狙いですね。

さらに、前線の構成はスピードもあるので、相手チームの最終ラインが高ければ、その裏も狙えます。
とにかく、前線に前向きな状態でボールを持たせる事が出来れば、何かを起こせるメンバーになっています。

また、攻める事で生まれる後ろのスペースは、ボールを失ったらすぐに奪い返そうとする事でカバーします。
これは、奪い返せたらチャンスという面もありますが、どちらかと言えば、撤退する時間を稼ぐという考えが主なように感じます。

というのが、私がみた名古屋でのマッシモ監督の仕事。

3,【名古屋の攻略どうするよ】

今回マッシモ監督は、マリノスに対して明確に裏を狙うって言っています。
引き込んでシンプルに裏。そりゃそうだ。

なので、パターンとしては川崎がやってきた三苫の活かし方を、マテウスでやってくるんじゃなかろうか。

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簡単に裏狙いだとオフサイドの可能性も上がるので、意図的に仕込むとしたらこれだと思います。
色々考えたけど、攻撃ではこれだけなんじゃ。。。
これをサポートする吉田の上下動は大変そうだなぁと思う。もう、前節の鹿島戦は最後へろへろくんよ。似てるとか言っちゃだめよ。
でも攻撃で人数をかければ、今度は名古屋の裏が空く。マッシモはリスクを取るかね?
最近、名古屋はロングカウンターでやられる数も増えていますしね。

これに対して、マリノスがとる打開策もシンプルです。
出し手を押さえてしまうハイプレス。
ここは川崎戦よりも成長が求められます。たった3日間での成長を。
そしてボールを奪い、ショートカウンターを行いましょう。

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では、今度はマリノス攻撃時の話ですが、名古屋のハイプレスは躱せないとダメです。そういう精度です。
こんなところで躓いてはいられません。しっかりテンポを出して躱しましょう。
躱していれば、名古屋は簡単にブロックに移行してくれるでしょう。

そうなると今度は、かためられた守備ブロックの突破です。
これがかなり面倒ですが、人を捕まえに来てくれるで、穴は出来やすいです。穴が出来るなら、埋まる前に使えばよいのです。
って簡単に言っていますが、そりゃ埋まるのは速いですよ。
でも、そのスピードを越えないとダメです。でないと崩せない。
でも、俺達が目指すところはそこだろ?
ハイスピードで戦いましょう。これがマリノスの伸び代です。
特に、この穴を空けやすいのはマテウスです。
狙いましょう。マテちゃんの穴を。

4,【最後に】

いやぁ、今回は少し真面目過ぎますね。
真面目に書くと、テーマ外の裏テーマとネタを盛り込むには、まだリハビリが必要だなと感じます。。。
スタメンですが、今回も分かりません。川崎戦の予想よりも難しいのではないでしょうか。名古屋は大体読めても、マリノスが分かりません。色々な期待もありますけどね。まぁ、楽しみではあります。

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名古屋はこんな感じ。マテウスのアイソレーションを使うならば、金崎がお休みしそうな気はします。前田がちょっと足を痛めているので、相馬を使うか阿部ちゃんか。阿部ちゃんだと思います。あっ、稲垣はお休みもらえるんじゃないかな。

という事で、ここまで書いて来ました。
名古屋は、マリノスが伸ばすべき部分を成長させてくれる相手だと思います。なんせ、カルチョな相手だからね。
マルコクオーレはいないから大丈夫だ。また、ここから積み上げよう!

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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