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Beginner’s spirit 2020 J1リーグ第20節マリノス VSヴィッセル神戸 プレビュー後編

※本稿は前編を見ていなくても楽しめるように作られた前後分断プレビューです。また、本稿でのアツのフルネーム表記は、本名の三浦 淳宏で統一します。

連戦延長!
やるしかありません。だって、チームがそれでもやろうと言っているのだから。
全J1チームが、ACLに関しては協力してくれているのだから。
でも、選手たちの疲労による怪我が、とても心配です。
計測では見えない疲労ってのは、必ず存在するからね。

そんな私も、連戦延長だったら、大分戦のプレビューは休もうかとか思っていました。
でもね、体は勝手に大分戦を見てしまい、分析し始めてしまうのですね。

で、次の対戦相手は、同じくACLに出るヴィッセル神戸。
監督が三浦淳宏になって3戦目。監督としての情報がないため、今回は推測でプレビューを書く事になります。チームもそうなんじゃないかな。
まぁ、本質的にはどの試合もですが、特に今節はピッチで起きる現象と向き合う必要がある試合だと思います。

そんな状況でも、神戸はACLでも戦う可能性があるチームですから、そろそろしっかり勝っておきたいですね。

1,【三浦淳宏とバルサ】

三浦淳宏。
彼に対して、何らかの思いがないかと言われれば嘘です。言葉にするのは難しいので、語るならどこかの飲み屋で語りたいものですが。。。

その彼が、ヴィッセル神戸の監督として三ツ沢に来るというのは、正直イニエスタが来るよりも感じる事があります。

彼がバルセロナのサッカーと出会ったのは、レシャックに率いられたフリューゲルス時代。
そこで受けた薫陶は、間違いなく彼の志向や思考に多大な影響を与えていて、バルサとパートナーシップを持っている神戸のミッキーから、ヴィッセル神戸のSDとしてのオファーを受けたのは、彼にとっては運命的だったのかも知れません。

ただ、監督として神戸を率いる事になったのは、良い事なのだろうか。そもそも、SDにアツを選んだのはミッキーの。。。辞めとこう。
まぁ、指導者としてやっていきたいとは言っているので、チャンスではあるのだろうけどね。
欧州基準に焦がれたサポーターからのハードルは、かなり高いでしょう。
でも、この2節に関して言えば、前任者の築いたものを上手く活用しているとは思います。

2,【トライアングラーと当て嵌め守備】

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前任のフィンクさんは、ちょくちょくチームのやり方を変更していた印象で、このサマリーマップが抽象的になるのは、その時の遺産がチームに残っており、柔軟な対応が出来るからだと思われます。

詰まるところ、マリノス相手にも相応の柔軟性を発揮してくると思います。

まず攻撃では、サマリーマップにも書いていますが、トライアングルを形成して前進してきます。『トライアングラー』です。マクロスFです。
そこ、かしこで三角関係。
この『トライアングラー』は、フィンクさんの時は、あまり気にならなかったので、ひょっとすると、バルサの影響を受けたアツの考えなのかもしれません。
これが神戸で一番上手なのは、言わずもがなのイニエスタですが、多くの選手が意識的にやっている印象です。三角関係を。
このトライアングルは、三角形を自分達で作りながら、相手の三角形に侵入するもので、いわゆる隙間攻略です。あれ、聞いた事があるぞどこかで。
本当はそれを、段落タイトルにしようと思ったんだけどね。

これを行いつつ、盤面で狙うのは鳥栖と同じく、マリノスWBでしょう。

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これで押し込めれば、再び狙うのもマリノスWB。
WGかSBでマリノスのWBを釣り出せば、空いたスペースを使ってマイナスクロス。

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これはマリノスVS鳥栖を見たからというよりも、神戸は札幌攻略時にも使用していましたので、そもそも彼らのパターンとして持っている攻撃です。狙ってやってくるので要警戒です。

ビルドアップが上手くいかなければ、シンプルにロングボールを使ってきますので、セカンドボール回収勝負になるでしょう。この状況になれば、マリノスのペースと言っても良いかもしれません。この場合で気を付けるのは、裏抜けをする古橋でしょう。

続いて守備で見ると、まず行うのは縦横圧縮のミドルブロックではないでしょうか。マリノスから見れば、柏→鳥栖と連続で出された問題をここでも解かされるとみます。
神戸CFとIHが、マリノスCBを見る事を考えると、こんな形で当てはめてくるでしょう。

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イニエスタの守備負担も考えると、これにならざるを得ません。
イニエスタを出さずにやり方を変えてきたら、もう、ごめんなさいです。

この時に注目なのは、サンペールの脇をどうするか。
普通に行けば、ここは2対1になるためCBがカバーに出るか、

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逆WGを中に絞らせるか、

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そもそも守備時のWGに中間ポジションを取らせるか。

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3番目はないかな。
あとは、2CHに最初からしてしまうか。山口をおろせば良いだけなので、そこまで難しくはありませんが、最初からはやらない気がします。
これらの様に、当て嵌めるイメージで人をつかまえて、マリノスのビルドアップを阻害してくるでしょう。

うん、長くなるからこんなところか。
もう一つ言えるとした、神戸はあまり走るチームではありません。
涼しくなったので、改善されている様には見えますが、運動量という意味では少ないです。振り回したいところ。
そのため、マリノスのトランジションに、90分間ついて来れるかは怪しいと思っています。
その場合を見越して、また選手交代で対応するのだろうか。うーん、三浦淳宏はベスメンでくると思うけどな。

3,【ヴィッセル神戸をどう攻略するよ】

前段で書いた通り、攻守において、鳥栖と同じ様な事をしてくると思います。デフォルトで。
神戸の攻撃への対応は、ロングボールを引き出したいので、やはり前で嵌めるという事でしょう。プレスの整備はとても重要です。

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この方法でなくても良いのですが、鳥栖戦での課題は翌節には解決しておきたい所。大事なのはチームでどうやるのか共有をする事。想定と違うなら、ピッチの中で対応するしかありません。まぁ、想定しているのが一番ですけど。

神戸の守備に対しては、神戸がサンペールの脇をどう埋めるか次第で、こちらの選択を変化させる必要があります。相手が中央を埋めるのか、サイドを埋めるのか。空いているスペースはどこなのかをしっかり見極めて攻めて欲しい。

今回は相手の対応が読めない事もあり、せっかくなので、読んで頂いている皆さんも、どうなったらどこが空くのか考えてみてください。イメージしてください。
そして、そこを選手が試合で突けたら盛大な拍手を!

4,【マリノスみんなのプレビュー】

今回は、2020年10月3日21時現在ではありませんでした。

5,【最後に】

さて、スタメン。

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マリノスは、いつもの様に私の希望です。神戸は次の試合が中5日なので、あまり代えないのではないかな。

という事で、お送りしてきた後編。

鳥栖戦の様な試合の後は、期待を持って試合を見たいなと思います。それがマリノスのサッカーです。今回に関しては、個人的には勝敗ではありません。ちゃんとピッチで考えて、自分たちの試合が出来るか。初心に戻れるか。とても楽しみですね。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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