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初志貫徹 2020 J1リーグ第14節マリノスVS川崎フロンターレ リハビリ的プレビュー

まずは・・・ただいま。毎節のプレビューを読んでいただいていた皆様には、ご心配をおかけしました。御礼申し上げます。

しばらくプレビューは2部制をお休みして、短めのリハビリ的プレビューとして再開します。2,3節はこの形式で行って、元に戻したいと思います。

では、さっそく。
今節の対戦相手は川崎フロンターレ。首位を走ります。
フットボールおよびサッカーにおいて、日本人が選択出来る戦い方の内のひとつ。その到達点に達しているチームだと思います。

いつもであれば、相手に対してマリノスならどうするか、どうすればいいのかという視点でお送りするプレビューですが、復帰初回からイレギュラーです。
なんせ、川崎さんは突っ走ってますからね。
J1みんなで止めないといけません。
つまるところ、今回は『マリノスみんなのプレビュー』ではなく、『J1対川崎こういう考え方で戦ったらどうかね?』と言う、ただの問題提起です。
そう、プレビューではなく、問題提起なので・す・よ!
プレビューを待っていた方には本当に、
あ~い、とぅいまて~ん。

失礼。やってみたかったの。
いや、この問題提起でストップ出来るなどとは思いませんが、マリノスがこの試合で勝ったとしても、その先も躓いてて欲しいなという強い思いから今回のテーマを選びました。ご理解いただけると幸いです。それじゃあ、行ってみよう~。

1,【押し込む川崎のサッカー】

皆さんは、川崎フロンターレのサッカーの特徴は?と聞かれると何をイメージしますか?

『止める・蹴る』?
『狭いスペースをコンビネーションで攻略』?
『人よりもボールが動く』?

きっと、どれも正しいと思います。
私は一言で、

『相手を押し込む』

だと考えています。このキーワード『押し込む』に関しては、昨年の33節のプレビューでも書きました。

そもそも川崎は、ポゼッション型でプレスもするチームなので、必然『押し込む』わけですが、これが昨年からはより顕著になりました。そして今年。

4123を基本布陣にしたことで、敢えて前線に人を残す守備の仕方をとり、攻撃でも多くの人を前へ、守備でも多くの人を前へ(ハイプレスで前へ行くとは違います。文字通り、前に人がいる守備をします)の一致が脅威となっています。さらに、立ち位置のバランスが昨年よりも格段に良くなっている事が、ここまでの結果にあらわれている状態です。お~こわっ

じゃあ、その攻守の一致感がどれほどかをお伝えしなければなりませんね。

2,【攻守を繋げる川崎フロンターレの考え方】

まずは、攻撃の考え方。
マリノスサポーターは良く知った4123の配置ですが、段階的なビルドアップを行うマリノスとは違い、川崎は出来るだけ始めからこの状態にしたいと考えます。


最初から前に人を置きます。5枚置くことでやりづらくなれば、4枚に減らす柔軟性もあります。
相手の最終ラインが高ければ、裏抜けの勝負が出来ますし、引いて守られるのであれば、川崎の最終ラインとCHを含めたビルドアップ隊で、余裕を持った攻撃が出来ます。
じゃあ、前から奪いに行こうとすると?
前5枚が降りてきて、ビルドアップを救います。

川崎の選手は足元の技術がありますから、楔が入ってもマークを躱せるし、躱して剥がせなければ、前5枚のパスコースを確保する立ち位置で、ワンタッチで前向きな選手にパスも出せます。最悪、ビルドアップ隊にボールを正確に戻すので、再チャレンジが出来るわけです。場合によっては、降りてきた選手の代わりに、SBやCHが上がりマークをずらす事も出来ます。

なので、早い段階から前に5枚の状態を作る事が出来て、その前5枚が前向きにボールを持ちさえすれば、狭いスペースでも攻略が出来るという構図です。

続いて守備。
前に人を残し出来るだけ消耗をせずにプレスをするという方法を選択します。

もっとギュッとした図にすれば良かった…
仮に浮いたSBにボールが出たらIHかSBが頑張ります。
この守備がまた特徴的で、実質的なフィジカルコンタクトの強度は高くありません。ごりっと奪うのではなく、完全な追い込み漁であり、彼らが狙うのはパスカットです。
コースを限定し、ミスを誘発またはパスコースを読んでのカット。
ごりっと行かないので、次の守備への準備も後手にはなりづらいという効果もあります。

因みに、川崎の『止める・蹴る』には、付随して養われるものがあります。
それは、パスコース創出のためのポジショニングと、相手のパスを読むという力です。前者に目がいきがちですが、後者の方の旨味を存分に引き出している守備構築です。

要は、自分達の事をよく分かっている守備の仕方だなと思います。
そして、この守備の配置が、そのまま攻撃の配置とも重なるので攻守一致なんだよねという事です。

3,【川崎攻略はどうするのよ】

さて、この『押し込む』事を実現するための攻守の一致感は素晴らしいです。確かに。
じゃあ、弱点はないのか?
こういう癖があるから。この選手は飛び出しやすいから。配置ではここが空くから。いえいえ、そういうのは一度置いておきましょう。
難しくは考えなくていいと思います。いざ、提言。

彼らの強みは、『押し込む』事です。この強みを弱みに反転させることが、川崎の組織を崩壊させる手段です。
では、『押し込む』が弱みになるには、何が必要か。
『押し込む』のを恐怖させる事、躊躇させる事だと考えます。
そのために必要なのが、ロングカウンター。しかも成功させること。
今年の川崎の失点を全て確認しましたが、ロングカウンターでの失点はほぼありません。だって、相手は押し込まれているから。押し込まれる事に恐怖をしてしまっているから、人数をかけて守らざるを得ない。
これ、今までのチームが弱虫だった訳ではないということは、声を大にして伝えたいとは思います。おそらく、違う視点で戦ったと思うのですよね。後はチームの状態もあるでしょう。今年は新しいチームが多いので特殊ですし。

なので、私の文脈で戦うならば、ロングカウンターを発動させる必要がある今こそ、『勇猛果敢』が求められると思います。そしてそれは、俺達であると。
例え押し込まれようとも、前線の選手は後方の仲間を信じて、カウンターの用意をしつつ、守備でも勇気をもって前へ行く。
これだけです。このカウンターの迫力があればあるほど、押し込む事のリスクを川崎にもたらす事が出来るのではないでしょうか。もちろん、ショートカウンターを狙うために、こちらも強度の高いハイプレスを仕掛けるのも手でしょう。でも、ずっとそんなプレスはかけられませんからね。違う勇気も用意をしておくべきです。

また、川崎がプレスに来た時。極端な話、こんな事をしたら、彼らはどんな反応をするのでしょうか。

いや、とても極端ですが、オフサイドのない他競技のプレスの回避には、相手サイドのコートにボールの受け手を全員入れるなんて方法もあります。
まぁここまで極端ではなくても、こんなことくらいは試してもいいかなって思うよ、Jリーグのみんな。

もう、あれだ。〇返しだ!で・す・よ。

4,【最後に】

語ってない事もたくさんありますが、リハビリなのでこれくらいで。いやぁ妄想したなぁ。

という事で、いつもと変えてお送りした今回。スタメン予想もしません。分かりません。

一応、肝心のマリノスならどうする?を少し。
私はトランジション合戦、プレス合戦は上等だ!と思っています。川崎からしても嫌だなと思うんじゃないかな。
なんなら、札幌戦の様な前進の仕方が、効く可能性だってあります。
サッカーは2チームの状態の相互作用によって形作られますからね。

まずは、マリノスらしさを出して戦うこと、選手はそこに集中してくれるでしょう。
後は全力で後押し。
それは,否が応でも相手の背筋を凍らせる事になるのではないでしょうか。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

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