『こころの声を聴く』河合隼雄対話集、1998年

ユング心理学第一人者である河合先生が日本の作家、医者などと対談した本。特に面白かったのは多田富雄と村上春樹の章。
多田先生の御本『免疫の意味論』も面白そう。
臓器も思想も、まるっきり自分と違うものに対しては寛容にほいほい入れて、ここだけは受け入れられないというところに対してはとても不寛容になるそうです。ジェンダーの問題とも関係しそう。
村上先生は、小説を書き始めてから物語を書いていくことによって自分が救われていく、自分が治療されていくと感じていたそうです。
私がnoteで拙い文章を書こうと思ったきっかけです。
マキタスポーツさんは「俺はうんこの通り道」とおっしゃっているそうですが、それで言うと「私は言葉の通り道」。本を読んでも、映画を見ても、ストローみたいに通過するだけ。
自分で文章を書いて、言葉を咀嚼して、栄養を取っていかないと、枯れて終わるのが見えてきた。
#Book

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