子どもに関すること。
私の知り合いの女性数名は「(自分の子どもは)やっぱり男の子の方がかわいい」と言う。
親戚のおばさん1も親戚のおばさん2も、どちらも上に女の子、下に男の子がいる。二人とも「男の子の方が…」と言う。
二人曰く、子どもたちが同じ悪いことをしても、息子には怒れないと言う。
1のおばさんの娘は高卒だ。その子曰く「お母さんが、大学なんて行かなくていいんだから」と言ったそう。実際大学進学はせず、小売店で働いていた。
しかし1の息子は高校生の時から大学進学を意識させられていた。実際、大学に進学した。
2のおばさんの具体例は結構すごいので割愛する。
2の子どもたちは名前がまず違う。由来が。娘は生まれた日の季節、息子は親の「こんな子に育ってほしい」という思いだ。
私の名前は「両親の私への思い」が名前だ。凄く考えられていて嬉しい名前だ。
よく、冬子とか文子とか、「あ、その時に生まれたのね」という名前の人がいる。その名前に「親の愛がこもってないね」と言う気はないが、姉弟間でこうも違うとさすがに腹立たしいだろう。
度重なる息子へのひいきで、2の娘はかなり曲がってしまった。その怒りや嫉妬の矛先は年下の親戚の私に来た。
私は2の娘と年が離れていたのだが、何かと私の勉強事情や体型などに口を出してきた。
その人は県ではまぁ有名な進学校に入学したのだが、それが誇りらしく、何かと勉強について言ってきた。
私には、私や、私の親の教育の仕方があるので、なんであなたのやり方をまねなければならないと思っていた。
塾に通っていたからか、塾に通っていない私を「やばい」と言い、家庭教師に教わっているといえば「塾の方がいい。家庭教師なんて」と言われ。正直黙ってろと思った。
きっと私にも怒りがあったのだろう。私は一人っ子で両親からの愛を独り占めしている。方や彼女たちは父親がいない。
名前の由来もそうである。自分は生まれたときの季節、私は親から「生まれてくれてありがとう」というような意味の名前。弟は「こんな子に育ってほしい」という願望…。
母が私に接するのを見ているだけでも腹立たしかっただろう。だからって何個も年下の私に当たられても。
今は交流がないのでいいが。
こういう、母親が息子ばかりかわいがるというのは、ざっとネットを見てみても、あるようだ。
娘からの相談もあれば、母親が「息子はかわいいが娘はかわいくない」とか「娘を愛せない」とか。酷いのは「どっかで暮らしてほしい」とか「同じ空間にいないでほしい」と言う内容だった。いずれも、息子の方がかわいいという母親のものだった。
母親がそんな質問や相談をしているのを見ると、その人の娘が不憫に感じてしまう。辛い思いをしただろう。
私は子供を持ったことが無いから、誰の気持ちも分からないが、自分が同じ立場になったら、両方愛したい。
よく女親が娘を好きになれないのは、自分のできなかったことを成し遂げると憎いからとか、自分のコンプレックスを受け継いでいると辛いとか、色々あるそうだ。
逆に母親から見て息子は彼氏みたいな存在だという人もいるそう。気持ち悪いと思う。
先日、ソフトクリームで有名なコンビニに行った。結構暑い日で、ソフトクリームを買った女性がいた。30代くらいだろう。
私のとめた車の横にとめていた。私の次にソフトを頼んだらしく、私の後に車に戻ってきた。
女性の乗る車は大きいファミリーカーで、息子が後部座席の左側に座っていた。女性は運転席に座る前に右の後部座席側のドアを開け、ソフトクリームを息子に渡そうとした。ソフトクリームは息子に買ったものだった。
息子は後部座席の窓から見え、ゲームをしていたようだった。女性は片手にソフト、片手に自身のなのか飲み物を持っていた。
運転席を開けようとしたが両手がふさがっていたので、いったん、後部座席の息子にソフトを渡そうと思ったのか。
うちの古い車と違って、その車は後部座席のドアの取っ手にセンサーがあるのか、触れるだけで開くらしい。しかし何度女性が試してもあかず、苦労していたようだった。
しかし息子は窓越しに母がいるのにゲームに明け暮れていた。そしてなんとか手を触れさせ開けると、息子はソフトを受け取って食べ始めた。女性はなんともなかった。
そんな一連を見ていた私は「息子よ…」と思ったし、母は「気遣いのない子だね」と言った。
私はあの光景を見ていて、なんともいえない気持ちになった。気遣いのない息子に、それを叱らずなんとも思わない母親。
うちの母なら「あなたのためのソフトだよ?」とか言うと思う。私も言うと思う。うちはそういう教育方針なので。
それは家庭の事情で色々あるが、自分の物を買うなら自分もついていくし、行かないならちゃんと待ってて、母親が来たら窓越しなり扉を開けるなりしてもらうべきだと思う。
1の息子もかなり甘えて育っているから、通ずるものを感じてしまった。おかげで1の息子はわがままだった。家族の予定を自分の予定に合わせたりね。
ああいう教育って最後はどうなるんだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?