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一龍斎貞鏡修羅場勉強会@赤坂会館(2023/02/24)【講談編#45】

こんばんは、飯山大五郎です。

先日、一龍斎貞鏡修羅場勉強会に行ってきました。会場は赤坂会館6階稽古場。初めて伺う会場でしたが、なんでしょう…他のビルに紛れた建物だったので、一回通り過ぎてしまっていました(笑)。

貞鏡さんは、今秋の真打昇進に向けて、昨年から様々な勉強会をやっておいでです。この勉強会は、会の名前の通り「修羅場」を勉強するのがまず第一の目的だと思います。とはいえ全部が修羅場というわけではなく、初めて講談を聴くという人でも問題なく聴けると思います。

また、前回は文化庁芸術祭にも参加をしておられたようで、その成果によって「新人賞」を受賞されました。(記者さん、是非取材しに行ってください…!)その時の読み物は『源平盛衰記』より「青葉の笛」、『三方ヶ原軍記』より「土屋三つ石畳の由来」。ゴリゴリの修羅場。すごい。今回はどんな読み物が聴けますやら。

この日の演目は、こんな感じでした。

○「馬場の大盃」一龍斎貞鏡

前座さんなしで、いきなり貞鏡さんが高座に。1席目は、貞花先生に稽古をつけてもらったという「馬場の大盃」。初めて聴いた読み物。素面であれば尊敬できるのに、お酒が進むと面倒くさくなる人っていうのはどの時代でも共通しているのですね(笑)。三郎兵衛の飲みっぷりが実に見事でした。

○「清水次郎長伝 お民の度胸」一龍斎貞鏡

一龍斎といえば『赤穂義士伝』であり、侠客物を読んでしまうと口調が変わってしまうから読んではいけなかった、というまくらから『清水次郎長伝』へ(笑)。「お民の度胸」は初めて聞いた。凛とした女性がよく似合う。男以上に度胸のあるお民が時折見せる惚気姿がまた可愛らしい。

〈お仲入り〉

休憩です(15分程度)

○「耳なし芳一」一龍斎貞鏡

お仲入りを挟んで、三たび貞鏡さんが高座へ。まくらは源平盛衰記について…話している途中、事件発生。驚きと笑いに包まれるも、しっかり元の空気へと戻っていき、「耳なし芳一」へ。これも初めて聴いた。平家の終わりを描く物語を芳一が語っていたのが不快だったのだろうか…目の見えない芳一が聞こえている音や空気から感じている嫌な感じが伝わりぞわっとした。


いやあ楽しかった。今月は先述の芸術祭新人賞の受賞記念講談会にも伺う予定。1席は『源平盛衰記』より「青葉の笛」をおやりになるそうで楽しみ。それではまた。

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