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キャプションを書く

私は美術大学で作品を作ってる。
キャプションと呼ばれる作品の名前や作者を書くものがあって、名札のようなものなのだが、そこに文章も書くことができる。その文章のセンスがまた必要で僕はとても苦手だが考えるのはとても楽しい。

最近は文章を書くことに少しづつハマって来ている。

元はと言えば歌詞のかっこよさにときめいたところからで、絵を描いている身として、言葉の強さと奥ゆかしさにとてもときめいた。
言葉は全てを言わなくても伝わるみたいなことがあって、そのほかに隠喩とかいうオシャレな使い方もある。絵にもそのような働きをするものもあるし、何なら絵自体が何かの隠喩になってることもある。けど言葉はそれがもっとわかりやすくて、幅も広い。景色が目に見えないから、言葉を聞いて目に映るものが人それぞれ違う。これが本当に泣けてくる。のだ。これが僕の歌詞へのときめきだ。

今でもちゃんと伝えられてるのかわからない。全てを説明しようとして、名刺と動詞と接続詞をつなげても考えている全ては伝えられない。今書いている状況がどんな場所で、どんな気持ちで書いているのかなんて誰にも伝わらない文字だと思う。けどそこを補える可能性があるのが文章で、そのスキルを自分は磨きたい。今ここに、「目の前の木々が落ち葉を降らせてそれを見て子供たちがはしゃいでいる」とかいたら、今私自身は公園にいるのかと思われたりするだろう。実際には大都会のギャラリーの横のカフェでバイトにお客さんが居なすぎるからこっそり書いているのだが、ここまで説明したら勿体無い。  とかもある。

さておき、キャプションの締切が今夜だ。
まだ書いていない。どう書こうか、どこまで言おうか、どこにリスナーの楽しむ余白を与えるか、作品がメロディで、キャプションが歌詞かもしれないな。

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