【小説】生かされているということvol.7
時刻は、7時半過ぎ。
ドクターからの説明は続いていた。
「目が覚める確率は、50%です。」
衝撃的な発言、そして、沈黙の後、少し間をおいて、ドクターは淡々と説明を続ける。
「次に、治療方針について、脳に酸素がどのくらいの時間いっていなかったかわかないので、脳のダメージを軽減する低温治療をします。
1日かけて35度まで下げ、その後1日かけて36.5度まで戻します。また、その間は、眠くなる鎮痛剤と筋弛緩薬をします。体が動くと、脳に信号がいくため、極力休ませるように筋弛緩