その「言葉の使い方」をやめれば、病気もやめられる

1.脳は、あなたの発する言葉を「真実」とするために活動する

・自分が日々どんな言葉を使っているかで、人生が大きく変わっていくくらい、日々使っている言葉は、人生において重要で、思い込みやセルフイメージも自分が日々使っている言葉でできていて、現実は、そうした思い込みやセルフイメージによってつくられていきます

・人間は1日5万語ぐらい、心の中で独り言を呟いていると言われ、それだけ繰り返されることで、思い込みやセルフイメージはどんどん強化され、その繰り返しの中で、本人にとってはそれがあたかも真実と見えるようになり、脳もそれらが真実であることを証明しようと、懸命になって働きます

・病気につながる、あるいは病気を長引かせる言葉を自分が発したら、それをすかさずキャッチし、使わないようにすれば、その言葉で思い込みやセルフイメージを強化することもなくなり、それらが現実になることもありません

・病気がなかなか消えない状態にする言葉として、「治らない」が挙がるが、実は「治す」という言葉も、病気を長引かせる危険性があり、なぜかといえば、「病気を治す」と言い続ける限り、脳は「病気をつくって治す」という作業を繰り返すからです

・「病気を絶対に治す!」と、「絶対に」という言葉を使って、強い意志を示すと、「病気を治す」以上に病気をやめにくくします。なぜなら、「絶対に」という言葉があることで、「治すことはそもそも難しいことである」という前提が出来上がるからです

・「病気を治す」「病気をやめる」といった言葉を絶対に使ってはいけないというわけではなく、「私は〜のために、病気をやめる」という具合に、病気をやめた先の未来のことと一緒に使うことで、焦点が病気をやめた先の未来に置かれ、脳の取り組むべき仕事が、病気をやめて、その未来を実現させることになり、「病気を治してはつくり、つくっては治し」というマイナスのループから脱することができます

2.病気を敵と見なして闘うのではなく、「向き合っていく」

・病気をやめる事ができる人は、病気を「敵」とみなしてないか、最初は「敵」と見なしていたとしても、次第にその病気が「今の自分」に必要だから起こっているのだと気づき、和解し、そのメッセージを素直に受け取れるようになります

・病気を敵と見なしているかどうかは、「病気と闘う」という言葉を使っているかどうかで見極めることができ、使っているということは、病気を敵と見なし、それと懸命に闘っている状態です

・病気は闘う存在ではなく、「本当の自分からズレているよ」というサインであり、向き合う存在で、自分が許してこなかったものに気づき、許していくきっかけにもなるので、病気を敵と見なさないことが大切です

3.結果が欲しいのなら、「がんばる」「目指す」「努力する」は禁句

・「がんばる」「目指す」「努力する」という言葉はゴールに向かっている途中の状態を示し、これらの言葉は、プロセスに焦点が合っているので、病気を長引かせる言葉になります
・脳は「がんばる」「目指す」「努力する」が自らに課せられた仕事と認識し、ひたすらその作業に取り組み続けるために、いつまでたってもゴールにたどり着けなくなってしまうのです

・「がんばる」「目指す」「努力する」という言葉はプロセスにのみ焦点が合い、「そこからどんな結果を得たいか」語られていません。プロセスを楽しみたいだけならば、これらの言葉を使うのもありですが、一方で、結果を得たいのであればこれらの言葉は使わないことです

4.「〜が欲しい」と言っていると、「欲しいもの」は手に入らない
・脳は受け取った言葉を忠実に実現しようとするので、自分の望みを「言葉」にすれば、それを実現する方向に脳が動き出しますが、言葉をそのまま受け取るという脳の特性があるので、言葉によって「自分」が意図したことと、脳がどう捉えるかにズレを生じさせないために、その特性をしっかりと理解し、意識しておく必要があります

・「〜したい」「〜が欲しい」という願望系の言葉にしろ、何かを避けようとする問題回避の言葉にしろ、その言葉の奥を探っていくと、自分が許していない思い込みやセルフイメージが潜んでいたりします

・どういう言葉の使い方をすれば、自分が意図した通りの現実を生み出していけるのかというと、願望系や問題回避系の言葉を使わずに、「それが実現している状態である」という言葉を使っていくことです

・「こうなりたい」という思いがあるのなら、遠い未来にその実現の時を設定するのではなく、今この瞬間から少しずつでいいので、実現している現実を体験していき、「幸せになりたい」ではなく、「今、私は幸せだ」と感じるリアルな行動を考えて、その行動をする瞬間を増やしていき、「健康になりたい」ではなく、「今、私は健康だ」と感じるリアルな行動を考えて、その行動をする瞬間を増やしていくという繰り返しの中で、それまでの思い込みやセルフイメージが変化していき、「こうなりたい」ではなく、心の奥底から「私はこうです」と言えるようになっていきます。それと同時に、「こうなりたい」が現実のものになるのです

5.つらいことは「過去形」にしてしまえば、開放される

・「今すぐ開放されたい」と思っていることや状態、自分を苦しめる思い込みやセルフイメージから自分を開放していくには、「過去形」の言葉を使っていくことで、なぜなら、今の自分を苦しめていることは、たいがい「現在進行形」で表現されるからです

・「今、自分はそういう状態だ」と現在進行形のままで思い込んでいると、その状態はますます強化されていくので、その状態をやめたいならば、それを「すでに過去のもので、今は違う」とすることで、繰り返すうちに、ストンと腹落ちするときが来ます

・病気の人に対してひたすら過去形で質問し、あくまでも病気を過去のこととして会話を続け、「病気だったのは過去のことであり、それは現実ではなく、単なる思い込みだった」と思い込ませることで、回復させることができます

・「つらいことは『過去形』にする」という言葉の使い方のテクニックを活用しましょう

6.避けるのではなく、常に未来の目的に向かった言葉を使う

・「どうして病気をやめたいのか?」の質問の答えは、「〜がしたいから」という、未来の目的に向かっているパターンと、「痛みから開放されたいから」「つらいから」など、何かから逃れたい、避けたいというパターンと、大きく2つに別れます

・未来に目が向いていると、「〜を得よう」という思考パターンになるため、脳の報酬系と呼ばれる部位が動き、心や体を元気にする脳内物質が分泌され、体を成長モードにします

・言葉の使い方のパターンには、「目的志向型」と「問題回避形」があり、病気に限らず、自分が望む現実を手に入れていこうと思ったら、目的思考型の言葉の使い方を習慣にし、自分の行動全てに対して、未来に向けての具体的な目的を持っていきましょう

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