本来の「生きる目的」に向かって生きる!

1.「できる・できない」と「やる・やらない」の大きな違い

・それまで自分を縛っていた思い込みやセルフイメージから自由になったら、いよいよ本来の「生きる目的」に向かって生きていく段階に入ります

・人間を含めた生命体は、基本的に変化を望まず、「ホメオスタシス」と呼ばれる、さまざまな環境の変化を受けながらも、常に同じ状態を維持しようとする働きの性質が備わっています

・病気や不調の状態を「やめたい」と思うのであれば、変化への恐れを解消していくことが重要で、変化を受け入れる覚悟を決め、本来の自分として生きていく第一歩を踏み出すことです

・変化するかしないかは、結局「やるか」「やらないか」の違いでしかなく、なかなか変化しようとしない人たちの場合、いろいろ言い訳をつくって、何事においても、「できる・できない」で判断する傾向が強くあります

・内的基準の思考回路では、いろいろな言い訳をせずに、じぶんが「やりたいからやる」、「やりたくないからやらない」という判断基準で、周りからどう言われようとも、自分の意志で全て決め、行動し前に進んでいきます

・本来の生きる目的がすでに見えてきたのなら、あとは「やるか」「やらないか」で、「できる・できない」はどうでもよく、「やりたいからやる」「やりたくないからやらない」というだけです

2.「変化していく自分」をシュミレーションしていく
・人間は変化を恐れる生き物で、ホメオスタシスの働きにより、変化しようとすると、無意識でそれを阻止したり、元の状態に戻そうとするので、急激な変化は、急激な反動を引き起こします。そのため、病気や不調をやめると決めたら、変化を受け入れることは不可欠ですが、それを一気にやろうとするのは、避けたほうがいいのです

・反動を引き起こさずに、確実に変化していくには、「スケーリング・クエスチョン」という、起こりうる事態を想像し、それへの対応を脳や体を使ってシュミレーションしていく方法がお薦めです

・「スケーリング・クエスチョン」で大事なことは、単に起こり得ることをイメージするだけでなく、その状況に対して、自分がどう対処していくといいのかまでをシュミレーションし、準備しておくことです

・変化によって起きることにどう対応していくかをシュミレーションし続けることで、脳の中において変化への恐怖が払拭され、シュミレーションと現実との乖離もなくなっていき、「10点満点に変化した自分」を通常の自分として素直に受け入れられるようになり、そうした自分として行動し始めます

3.「私のことは私が決める」のを許していく

・そもそも人は、自分自身だけでなく、自分の周りの人が変化することにも恐怖を感じます。なぜなら、自分の周りで誰かが変化し始めると、その余波を自分も受けてしまうからです

・自分が変化を始めたとき、変化を阻止しようとする周りからの圧力に屈してしまい、変化することをやめてしまわないでいいように、周りからの阻止はかならずあると想定し、どう対処していくのかをあらかじめ準備しておくことが大切です

・周りからの阻止の動きの中に、想定外のものがあっても、相手の価値観から発生した情報と、自分の価値観を区別する、内的基準の対応ができれば大丈夫で、重要なことは、「自分が変化していくこと」であり、即座の対応が不十分でも、「変化する自分」さえキープできていればいいのです

・「自分はどうしたいのか」「自分はどうありたいのか」を、内的基準で考え、決断し、行動していく、何事においても「自分で決めていく人間になる」ことが重要です

・病気をやめようと思ったら、内的基準で生きる自分を許すことが重要で、内的基準で生きることに抵抗感を感じる人も、人生において大切にしている事柄について、自分なりの定義を探り、明確にしていくことで「自分という名の辞書」が出来上がっていき、どんどん自分で決められるようになります

・外部からの心無い言葉が病気の原因になっていることがありますが、そのことに気づき、「それは他人の意見であって、自分の意見ではない」と、外的基準と内的基準の整理して、自分との対話を続けると病気が消えていきます

・外的基準で物事を決めるのがクセになると、自分の中で他人の意見が非常に重要な意味を持ちがちで、下手をすると「それが100%正しい意見」と思い込んでしまうことにもなりかねませんが、内的基準で生きている人は、周りの意見を、たくさんある中の一つの情報として受け取るだけで、「この人はこういう考えの人なんだ」「自分の考えとは合わないな〜」で終わり、それ以上の影響は受けません

・内的基準で生きている人は、自分と他人の線引が明確にできていて、他人に人生をゆだねず、自分の人生を自分でコントロールすることを許し、「自分のことは自分が決める」覚悟ができています

4.あなたの「思い」を、恐れずに言葉にして出していく

・病気とは、自分が外に向かって言葉で表現できないことや、自分の基準に合った生き方ができていないことが、さまざまな症状となって現れたもので、病気になったということは、親やパートナー、子供、友達、会社、世間、そして自分自身に、「言ってないことがある」「自分の基準を表に出せずに、我慢してることがある」「あきらめていることがある」ということです

・人は口で言えばすむことを、言えずにいると体で表現し、欲しいものを手に入れるために、病気になって、命すら懸けるのです

・本気で病気をやめると決めたのならば、自分そのもの、思いや気持ちをすべて言葉できちんと出していくことを恐れないことで、それをしていかなければ、病気はやめれません

・これまでずっと自分を押し殺してきた人は、スケーリング・クエスチョンでシュミレーションを繰り返して、脳に「自分を表に出すのは怖くないよ」と教えてあげることが重要です

・本来の生きる目的に向かって生きていくには、言葉を介したコミュニケーションは必須で、言葉を介して自分の進む道を切り開いていくことが、病気にならない生き方につながっています

5.本来の「生きる目的」を、今の社会で実現する方法を考える

・生きる目的に向かって生きるとは、何もそれで「お金を稼げるようになる」ということではなく、職業は職業として持ちながら、趣味やライフワークとして、生きる目的に沿ったことを実現するやり方もあります

・血液に関係する病気の場合、その背景には「自分の人生には喜びがない」という想いが強くあることが多々あります

・病気をやめるには、自分の中に隠された思いを実現していくしかないのですが、これまでの職業を続けながら、生きる目的を実現していくことはいくらでも可能です

・「今さら実現は無理だな」という夢の場合、その思いの「更に奥にある欲求」を明らかにしていくことが重要で、とことん探った先に、自分にとって本来の生きる目的が見つかることがあります

・本当の自分がやりたいことを世の中で表現できるようになっていき、それに熱中している間、自分が病気であることを忘れている人が少なくなく、そんな頃合いを見計らって、病院で検査を受けると、病気が回復に向かっていたり、場合によっては病気をやめていたりします

6.いろんな自分をリハーサルして、「自分」を自由に着替えていく

・本来の生きる目的に向かって行き始めた途端、人生が順風満帆に進むようになるかといえば、そんなことはなく、相変わらずさまざまな壁に遭遇しますが、これまでの人生と違うのは、それを乗り越えることで生きる目的の実現にまた一歩近づいていけるということです

・壁を乗り越えていくことそのものはつらくても、脳で活発になるのは、苦痛系ではなく、報酬系と呼ばれる部位で、報酬系が活発になると、やる気ホルモンのドーパミンや、幸せホルモンのセロトニンなどの脳内物質が程よく分泌され、心も体も伸び伸びしていき、快楽を求めているときの脳の状態になります

・壁を自分次第で低くすることも可能で、それぞれの場面で、どういう自分なら物事を進めやすくなるのか、どういう自分なら楽しく過ごせるのかを考えて、その自分に着替えてことに当たるという方法があります

・「自分を着替える」というのは、今目の前にある壁に対して、最も乗り越えやすい「自分」を、TPOに合わせて服を選ぶ感覚で、その場に合う自分を選んでいくことで、別の表現をすると、「自分の身の周りや、世の中で起こっている出来事とダンスする」という感覚です

・外的基準に振り回されているときと、生きる目的に向かって生きているときとでは、同じその場に合わせることでも、脳の働いている部分が全く違い、メインになるのが前者では苦痛系で受け身の行動ですが、後者では報酬系で自分の意志での行動で、自分の意志を持って、自分を七変化させています

・いろいろな自分をシミュレーションし、リハーサルしておくと、その場の雰囲気にふさわしい自分を、自然にスッと出していけるようになり、人間としての振り幅を広げていく方法にもなります

7.「着ぐるみテクニック」で生きる目的が加速する

・「あの人みたいになりたい」という憧れの存在が、自分にとってモデルとなる存在で、モデルとなる人の着ぐるみの中に自分が入っているとイメージして、その状態でプレゼンしたり、交渉したり、セミナーをしたりするテクニックを「着ぐるみテクニック」と呼びます

・今の自分のままでは、達成するのに多少の時間や労力が掛かりそうなことでも、まったくの別人になることで、「生きる目的」を加速度的に前進させることができます

・「できる・できない」思考に陥っている「今の自分」を変えるために、憧れの人の着ぐるみを着るわけですが、その人のリアルな姿に近づける必要はなく、あくまでも自分が憧れる部分にフォーカスして、イメージすればいいのです

・着ぐるみテクニックのすごいところは、憧れの人の着ぐるみを着ることで、自分が目指したり、憧れてたりしている考え方や価値観が、スーッと自分の中に入ってきて、自分の使う言葉も変わっていきます



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