「脳の動かし方」を変えれば、病気はやめられる

1.「脳内プログラム」を変えて、不具合を起こす細胞の再生量を止める

・私たちの体には、新陳代謝という仕組みが備わっていて、半年〜1年かけて体が生まれ変わるので、病気をやめることができます

・脳内プログラム(言語パターン・思考パターン・指令パターン)そのものの新陳代謝が進まないと、本当の意味での体の新陳代謝が起きないと考えられます

・私たちが自分の脳をどう動かし、その結果、脳が全身に対してどういう指令を出していくかが、病気を「やめられるか・やめられないか」のカギとなります

2.「〜したい」に力点をおく人は、病気になりにくい

・私たちの体には、病気になりやすい状態の「危機回避モード」と、病気になりにくい状態の「成長モード」があります

・危機回避モードというのは、自分が「危険!」と感じる状況に遭遇したときに生じる、動物に本来備わっている反応で、いつでも動き出せるよう筋肉に血液が集まり、その分、内臓に血液が回っていかなくなり、その機能は低下します

・危機回避モードでは、筋肉に十分な血液を送る必要があるため、心臓の動きが活発になって脈拍が速くなり、血液を勢いよく流す必要から、血管が収縮し血圧も上がり、脳や神経は、いつでも状況に対処できるように興奮状態を維持します

・成長モードとは、緊張が緩んだ状態で、危険に備える必要がないため、筋肉だけでなく内臓にも血液が十分に集まり、その機能が高まります

・成長モードでは、全身がゆったりした状態になるため、心臓の活動が落ち着き血管は拡張し、血圧もほどよい状態になり、全身で血液の流れがよくなるので、栄養や酸素が十分に行き渡っていきます

・危機回避モードと成長モードのいずれに入りやすいかは、その人の「自分の内部で使う言葉」と「そこから発生する脳の動かし方のクセ」が大きく影響していて、その脳の動かし方のクセは、「苦痛系思考」か「報酬系思考」に別れます

・苦痛系思考とは、さまざまな決断や判断などを「不安、恐れ、嫌悪、怒りといったネガティブな感情を生じさせる事態に遭遇するのを避けるため」という基準で脳を動かすパターンであり、「〜しなければいけない」「〜すべき」という言葉を使っているときや、お金のことを考えるときの思考です

・苦痛系思考のとき脳では、自分にとって苦痛な情報を処理する際に使われる部位が動き、コルチゾールや、男性ホルモンの一種で、攻撃性や闘争心を促す作用のあるテストステロン、危険を察知したときに分泌されるノルアドレナリンといった脳内物質が分泌されます

・報酬系思考とは、「〜を得たい」という思いが第一にあり、それに突き動かされて、さまざまな決断や判断をするという脳の動かし方をするパターンで、本来の生きる目的に向かって生きている状態です

・報酬系思考の時脳の中では、報酬系といって、自分にとって嬉しいことや楽しいこと、面白いことなどに関わることを情報処理する脳の部位が動き、やる気ホルモンとか快楽ホルモンなどと呼ばれるドーパミン、幸せホルモンと呼ばれるセロトニン、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンなどの脳内物質が分泌されます

・苦痛系思考がクセになっていると、病気になりやすくなり、報酬系思考がクセになっていると、病気を寄せつけにくくなりますが、思考のクセは、生まれながらのものではなく、何歳からでも変えることができます

3.現実とは、あなたの勝手な思い込みにすぎない

・思い込みもセルフイメージもすべてが事実ではないのに、私たちは、それを事実として信じ込み、さらにそれに縛られ、苦痛系思考にはまり込んでしまいます

・思い込みやセルフイメージは、本来、現実には存在していないにもかかわらず、現実に存在しているものと勘違いして、現実に存在しているものと理解すると、それが形あるものとして認識されるようになり、頭の中でイメージされてしまいます

・この世のあらゆるものは、人間が「そこに存在する」と認識しない限り、存在せず、頭の中の、思い込みやセルフイメージで自分が勝手に現実にしてしまっているにすぎません

・思い込みやセルフイメージが、自分の頭がそう思っているだけだということに気づき、勝手な思い込みやセルフイメージを手放したとき、苦痛系思考のクセから抜け出せて、いつのまにか病気をやめることができます

4.「気づく・許す・実行する」病気をやめる3つのステップ

・思い込みやセルフイメージを手放していく方法の3ステップ
①病気を発生させていた自分の中にある思い込みやセルフイメージに気づく

②そうした思い込みやセルフイメージを、何のために持っていたのかを分析し、思い込みやセルフイメージを持っていた自分に責任を取り、自分を許す

③本当の自分として生きることを決断し、本当の自分を象徴する行動を考え、その行動を日常の中で実行する

・どんな思い込みやセルフイメージも、気づかなければ表に出てこず、自分もその存在に気づかないままでいると、潜在意識やその奥にあるメタ意識から苦痛系思考を発動させつづけてしまいます

・一見ポジティブに見える思いの中に、苦痛系思考を発動させるネガティブな思い込みやセルフイメージが隠されていることが多々あるので、最初のステップで丁寧にほどき、見つけ出していきます

・思い込みやセルフイメージに気づいたら、それに対してあれこれ考えずに、取り扱わないで、それらを信じていた自分をただ許し、「おしまい!」という言葉を発することで、過去のこととして、縛られていた自分と、今の自分を切り離します

・これまでいろいろな言い訳をつくっては避けてきた「本来の生きる目的に沿って生きる」という生き方を選択・決断し、それを実行に移していくことが最後のステップです

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