「本当の自分の記憶」を思い出し、病気の根を断つ

1.自分を苦しめる「カラー動画」の記憶は、「白黒写真」に変えてしまう

・自分を苦しめる思い込みもセルフイメージも、過去の記憶がベースになっていますが、その記憶には必ず、その人の解釈がくっついていて、その記憶は過去の出来事そのものでなく、自分が行ったその解釈によって、単なる過去の出来事が、つらい過去の記憶に変質しているケースが多々あります

・自分を縛り、苦しめる思い込みやセルフイメージから自由になる方法で、過去の記憶そのものにアプローチする方法の一つとして、過去の記憶をきちんと「過去のものにする」というものがありますが、「過去のものにする」とは、カラー動画のような過去の記憶を、「白いフチつきの白黒写真」にすることです

・過去は過去、今は今、過去の自分と今の自分は違うと、両者をきちんと線引きしていくことができれば、その過去を冷静に見られるようになり、問題解決のスタートラインに立てるようになります

2.役に立たない「過去の記憶」なら、今の自分の視点から書き換える

過去と今との線引を明確にし、過去の記憶について「それはすんだこと」にする方法として「書き換える」があり、この方法のポイントは、「今の自分だったらその時、どう対応するか」を鮮明にイメージして、過去の記憶を書き換えていくことです

・例えば過去に「〜になりたい」と言ったときに、親などから「お前にはムリだ!」と反対され、それに反論できず、そのまま諦めてしまったような場合の対処法は、その時の場面を頭の中で再現し、そこにいる過去の自分に、その時言えなかった言葉を言わせて、「反論できずに、あきらめた」という過去の記憶を、「きちんと反論し、自分の考えを主張し、意思を貫いた」という記憶に書き換えていくことです

・記憶は「捏造」されやすく、そもそも自分が記憶してる出来事も事実かどうかは怪しいので、過去の記憶を書き換えてるだけでなく、過去の記憶そのものをつくり変える、という方法もあります

・その記憶が実際に起きていたことだとしても、事実という理由だけでそれをずっと大事に持ち続ける必要はなく、役に立たない記憶ならば、書き換えてしまってもいいのです

3.起こった出来事への解釈を、脳の「報酬系」が動くように変える

・どんな出来事においても、できるだけ脳の報酬系が動くように解釈していったほうが、心や体の健康にいいし、そのほうが自分の生きる目的に向かって進んでいきやすくなります

・今の自分を苦しめている過去の記憶についても、あとから報酬系を動かす解釈に変えていくことができ、その際にカギとなるのが、「人生には必要なことしか起こらない」という発想で、過去の記憶を見直してみることです

・それぞれの出来事の自分にとっての意味をどんどん繋げていくと、次第に今回の人生で自分に与えられたテーマのようなものが見えてきて、これはいってみれば、自分の生きる目的でもあります

・不幸に見えていた過去の出来事に対しての解釈を、あれらは決して不幸な出来事ではなく、自分にとって必要なことだったと考えると、その出来事から自分の人生のテーマ、つまり生きる目的も明確になり、もはや病気なんてやってる場合ではなくなります

4.幼少期に親から「愛された」という感覚を取り戻す

・幼少期に、親などから「愛されている」という感覚があるかどうかが、将来の病気の発症に大きく影響してしまうことがとても多く、この感覚の有無が世界をどう捉えるかに関わり、世界を愛と見るか、恐怖と見るか、両者では、物事の受け取り方がまったく異なってきます

・「愛されている」という感覚のスタートは、生まれたころの母親とのスキンシップで、それによって「愛されている」という感覚を育んでいきます

・母子のスキンシップが十分でないケースが最近増えているが、その背景には、出産スタイルの変化も大きく、愛情ホルモンであるオキシトシンが、産道を通らない帝王切開や、産みの苦しみを伴わない無痛分娩などでは、分泌されにくいということも関係していると思われます

・重要なのは「愛されている」という事実ではなく、感覚なので、記憶の書き換えや、解釈の変更などにより、過去の記憶に「愛されている」という感覚を付け加えていけばいいのです

5.自分が「封印してきた思い」を許し、病気をやめるワーク

・ポジティブな感情であれ、ネガティブな感情であれ、そう感じた自分をとりあえず良しとし、どんな感情であれ、自分の中に生じたものは押し殺さず、「そう感じてもいいんだよ」と自分を許してあげることが大切です

・自分を苦しめている思い込みやセルフイメージをつくり出した過去の記憶について、今一度、その時の記憶や自分の感情を、丁寧に思い出してみることも大切です

・病気は「何かを許していなかったこと」の表現として現れてくるので、そうした感情がついてきた記憶を見つけ出し、そこに残っていた「許していなかったこと」を洗い出して、その原因を分析し、仕上げにそれらを許していくことで、病気をやめていくことができます

・「本当はこう思っていた」という感情が出てきたら、それを否定せず、受け入れ、「私はあのとき、つらいと思っていたけど、そんな自分を許します。それを
隠そうとした自分も許します。おしまい!」と自分自身を許すことで、変化がはじまっていきます

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