親の介護

ここしばらく父の調子が悪い。なんだか熱っぽいのかな。少し顔が赤いように見える。

遡れば、日曜にも体調が悪いと言って、父は早く就寝していた。翌日に体調について訊ねたら、良くなったとの返事があったので、少しホッとした。なので、俺は父の体調についてはそれ以降は何にも心配していなかった。

が、今日父が家の駐車場に車を停めようとしていると、なんとアクセルを急に踏んで家に少し車がぶつかったのだ。ドスンと大きい音がした。緊張が走る。慌てて、家から飛び出た。

幸い父にケガはなく、家にぶつかったものの、少し雨戸部分が凹んだ程度の破損と、車にすり傷が出来たくらいだった。ほっと胸を撫で下ろす。

とりあえず、父は調子が悪いと言っていた。熱なのか、嘔吐感なのか、尋ねても要領を得ない返事で、原因は分からない。ただ1つはっきり述べていたのは、足の感覚がない、といったことを言っていた。父は元々膝が悪い。少しぎこちなく歩いている。それと関係があるのだろうか?

とりあえず、父に仮眠を取るように勧めた。今父は眠っている、目覚めて体調が回復した様子であれば、今日の運転のことやここ最近の体調不良のことを詳しく聞くつもりだ。返答次第では病院で診てもらうことも検討するだろう。まあ、とにかく今夜父から話を聞く。

この一連の出来事があったので、俺は親の介護について考えてしまった。親は前期高齢者だ。まだ自分のことは自分で出来ている。しかし、それがあと5年もしたらどうなるのかは分からない。そしたら、俺が四六時中面倒を見る?今は親が買い物に言ってくれているが、それも今後は俺が全部代わりにやるのか?今は家事分担をしているが、それも俺が全部やる日が来るのかも知れない。そう遠くない日に。

俺はニートだ。俺は、俺自身のことも満足にできていない、社会から逃げているのに、今後は親の面倒も見ることになるのか?はっきり言って怖い。

今までは嫌なことから目を背け続けることができた。でも今、逃げ続けた現実が俺に襲いかかろうとしている。自業自得だ、分かっている。いつかは考えなきゃ行けない。立ち向かわなければならない現実だ。親はいつかはしぬ。一人で生きなければならない。それでも怖い。親に死んでほしくない。お互い素直じゃなくて本心を中々打ち明けないけど、たまに冗談を交わして雑談する、あの日常を続けたい。

とりあえず父の体調の回復を祈る。そして回復したら、運転の事、体調のこと、もう父はあまり若くないから俺も家事などのそれ相応の負担をする、などの話し合いの場を設けたい。

とにかく体調の回復を祈る。

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