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女医が産前休業中にしたこと。

こんにちは。ひつじかいと申します。初めてのnoteの記事になります。
物書きはとても苦手ですが、ついに重い腰をあげて、以前から書かねばと思っていたテーマを書きます。
私は地方都市の総合病院で働く30代の勤務医です。
現在、第2子産前休業中で、まもなく出産を控えています。
私が産前休業を取得するのは3年ぶり、人生2回目。そしておそらくこれが最後のつもりと思って人生設計しています。
本記事は「女医が産前休業中にしたこと」という大層なタイトルをつけてみました。
産前休業をどのように過ごすか。その正解はもちろん一つではありません。
就業先から給料が発生しながら、子どもがまだお腹にいてくれて、上の子は保育園に行ってくれて、妊娠経過が順調であれば、自由の身。産後の怒涛の生活を考えると、産前休業はその時だけの貴重な大人の一人時間です。
第1子の時も法律に則り妊娠34週1日から産前休業を取得しましたが、2回目となりより有意義に過ごせているのではと感じています。
本記事はあくまで個人的な備忘録ですが、自分以外の誰か一人にでも需要があれば幸いです。

では行きます。

試験勉強

以前から受けようと思っていた某認定医試験の日程が産前休業期間中に重なったので受験しました。試験はわりと産休前半に組まれていたので、前半は試験勉強を頑張り、後半は遊び・・・とメリハリある過ごし方ができました。臨床業務に追われる勤務医で、それも子育て中だとなかなか机に向かって勉強する時間を捻出できないので、産前休業中にまとまって勉強に集中できて助かりました。
しかし、この試験以外の仕事の勉強はほとんどできませんでした。手術の勉強やら教科書の通読やらあれもこれもやりたいことはあるのですが、後述する諸々に追われてどんどん後回しに・・・。産後にマミーブレインを叩き起こすつもりで勉強しようと思います。
ちなみに、第一子の時は産前・産後休業中に専門医用の論文を書きました。当時も論文作成以外の勉強はろくにできませんでした。あれもこれもとあまり多分野の勉強することは難しかったです。産休中の目標を一つ決めてそれをやり遂げるくらいがちょうど良いのかもしれない。


保活

産前休業中の女医さん全員やった方がいいと思うこと圧倒的第一位。

一般論から少し書きます。
女医さんは育児休業を取らないor取っても半年以内の短期間にしている方が(少なくとも私の周りでは)多いです。私も第一子出産後産休のみで復帰し、今回もそうする予定です。
首の座らない赤ちゃんを保育園に預ける時に、親の愛情が云々論以前に制度面で大きな壁にぶち当たります。
(院内保育園に預ける女医さんも多いので、院内保育をうまく利用できるのなら特別な問題はないのかもしれません。)
民間の保育園は認可園、非認可園ともに生後5ヶ月以降の預かりとしているところが大半です。どの地域でもそうでしょうが、産休明けから子どもを預けられる園はそう多くはないと思います。

私の第一子の経験です。
第一子産前休業中は時間があったにも関わらず、ぼーっとしていて保活の情報収集が不十分でした。
要は地元の保育園の園見学を忘れていました。
片道1時間強の電車通勤をしなければならない事情があり、第一子は生後2ヶ月から地元の非認可保育園に預けました。0歳児クラスの間はその非認可園に預け、加点ポイントを利用して、1歳児クラスから認可保育園へ転園させることにしました。
新年度に自治体へ認可保育園への転園申請をしますが、仕事復帰するととにかく時間がない。勤務医なんて有給も簡単に取れない。園見学の時間がない。というわけでいま上の子が通園している認可保育園は見学なしで申し込みました。入園させてみて良い保育園だったから結果論良かったけれども。
産後休業中に赤ちゃん連れで数園見学にも行きましたが、身軽な産前休業中に動き始めた方がよかったとつくづく思いまいた。

第一子妊娠中にこんな反省があったので、今回第二子産前休業では計画的に園見学のスケジュールを立てました。やはり産休明けから上の子と同じ園には預かってもらえなさそうなので、0歳児クラスでは別の園に通わせる前提で複数の園見学をしました。


フィットネス

特別な妊娠合併症がない前提ですが、妊婦さんのフィットネスは超大事だと思う。
出産は兎にも角にも体力勝負です。
コロナ禍を経ておうちフィットネスも流行っていますね。私も第一子妊娠中の時はyoutubeを見ながらスクワットやらストレッチやらやっていました。
しかし自律的に動けない自分の性格+上の子にテレビを独占されている問題があり、今回はおうちフィットネスは断念。
課金して、財布を痛めて、家の外の施設に通って、運動環境を強制的に作るべし。
産前休業中、マタニティスイミング、マタニティヨガに連日通いました。
妊娠後期には骨盤痛(腰痛、股関節痛、恥骨痛、坐骨神経痛・・・)といったマイナートラブルのオンパレード。ただ、フィットネス効果で筋力がついたのか、これらの痛みは少しずつ改善しました。
平日プールやスタジオに通っていると「平日の昼間から趣味に時間を費やせる人が世の中にはこんなにいるのか・・・」と気づきました。平日朝から夕方まで、プラス週末当直に勤しむ勤務医の生活は全然普通じゃないんだなあと感じ、自分の働き方を思わず考えてしまいました。


家の片付け

掃除・断捨離・整理収納。私は片付け大好きです。最高。
妊婦の巣作り本能が目覚めたのかもしれません。
ふだんは仕事に忙殺されて、家のことがまるで行き届かずイライラ・・・。物があふれておもちゃやゴミやホコリや髪の毛がとっ散らかった家を見てストレスMAX。片付けたいのに時間がない。心の余裕もない。負のスパイラル。
産休に入り、念願の片付けに手がつけられてすっきりしました。ぶっちゃけ現在進行形で時間があればほぼ毎日ひたすら片付けしている。
普段から家事代行サービスで月1回水回りを中心に掃除をしてもらっていますがそれは継続。
今回は加えて業者に頼んでエアコンと洗濯機のハウスクリーニングをしてもらいました。
ベビー用品のセッティングに合わせて、上の子のお下がり服の仕分け、整理。(これがとても大変で1週間もかかった。いずれ別の記事にまとめたい。)
リビング、キッチンの不用品の選別、収納見直し。
PC、スマホ、電子辞書など電化製品を売ったり捨てたり。


家族写真の整理

普段はiPhoneで撮った写真をicloudに自動で同期させているだけですが、もうすぐ第二子が生まれることもあり一念発起し、第一子誕生以後の家族のアルバムを作ることにしました。
写真整理術については、ネット検索すると様々な方法論が散見されますが、著名な整理収納アドバイザーの方々の記事を参考にして、以下の段取りでやってみました。
アルバムは無印良品のポリプロピレンアルバムL版・264版をチョイス。

  1. アルバムに入れたい写真をLINEで予め家族からもらっておく。

  2. 無印アルバムに入れる写真を1ヶ月につき22枚選定する。

  3. 楽天写真館へ画像をアップロード。月別にファイルを作成するとわかりやすい。初回キャンペーン利用して6円/1枚でとても安い。

4.発注。数日で届く。
5.アルバムに収納する。

この作業はもちろん昔の子どもの写真を見返して思い出に浸り、とても幸せで楽しいんですが、いかんせん時間がかかった。
うちの場合は約3年分、800枚くらいでえげつない量になってしまいました。
写真の選定に数日、アルバム収納に丸一日・・・。
あと楽天写真館、画質はよく満足なのですが、肝心のプリントされた写真が順不同で梱包されてきて順番を揃え直すのがまた大変でした。
たぶん発注時にファイル名でソートされてしまって自分が確認しなかったのがいけないと思うんだけど、日付順に勝手に揃ってくれればいいのになと思ったのでした。


自分メンテナンス

ここからは産休中にやることネタとしてはベタですかね。女子として気分があがることをしようと。
美容院。髪を乾かす時短目的にショートカットへ。
マタニティ整体。当時下腿痛と肩こりが強くて行ってみて、テキメンに効果があったわけではないが、セラピストの方の施術に癒された。
眉毛ワックスやまつげパーマも妊婦さんから人気みたいですね。私は産後の復職前の楽しみに取っておくことにしました。


平日ランチ

美味しい物を食べる。これもベタですね。
夫と、友達と、ひとりで。お金はかかるが色々行きました。
パンケーキ、イタリアン、カレー、寿司、ラーメン、和定食などなど。
連日外食は胃が疲れるから適当ごはんもはさみつつ。
おしゃれなカフェは意外と産後もベビーカーで行けると思ってあまり行きませんでした。


テレビ・映画鑑賞・読書

我が家は上の子がチャンネル権を掌握しているため、親はほとんどテレビ鑑賞ができません・・・。
というわけで、少し一人時間ができた産休中に少しエンタメ鑑賞をさせてもらいました。
映画はもともと好きでしたが、子どもが生まれてからは見る機会がめっきり減ってしまった。今回産休中には夫と映画館と自宅で2本だけ観ました。

子どもがテレビを独占してしまっている代わりに、自分の娯楽として読書をよくするようになりました。小説だったり新書だったり。
普段読まない漫画本の宅配レンタルをしました。


お金まわりの見直し

今年のトピックは2024年から開始される新NISAでしょう。
産休中に一通り設定しました。
新NISAの知識は一冊本を読んで整理しました。


上の子時間を過ごす

大事な大事な上の子の一人っ子時間。
家族で色々おでかけしました。
おうち時間は丁寧に向き合えていたかというと、現実はyoutube育児もしてしまっていたけれど・・・本人が満足そうなので合格としたいです。
まだまだ抱っこマンで、保育園の送迎が妊婦にはけっこう酷でした。


妊婦アンテナを張る

医師という職業柄、これも大事だと思っています。
妊婦体験、いわば患者体験。
たまひよなどの、妊婦用アプリは一通りインストールして、日々目を通すようにしました。妊婦雑誌はときどき美容院で目を通すくらいかな。

ちなみに、第二子用のベビーカー選びが現在進行中です。他のご家庭のベビーカーブランドがどこかつい目で追ってしまうこの時期。
家の近所のcybex率の高さにちょっとドン引きしています・・・。


〈番外編〉やらなかったこと

何をやるかは、何をやらないかだ!ということで、産休中にあえてやらなかったことも記録しておきます。

  • 世界一幸せな洗濯 

    • 赤ちゃん服の水通しはしたけれど、写真映えするような服をズラーっと干すことはしませんでした。ドラム式洗濯機で大人用洗剤でいつも通りガシャガシャと洗って乾燥させただけ。アイロン掛けは一応しました。

  • 完璧な料理

    • 我が家の通常ツーオペ時の料理の主担当は夫です。私が産休中なのでさすがに料理も少しはしますが、全部を頑張りすぎてしまい疲れた過去があり・・・。特に苦手なタスクが「献立決め」「スーパーでの買い出し」であることを主張し、夫に担ってもらいました。調理と後片付けはそれなりにやった。

  • SNS

    • インスタ、ツイッター、Facebook、tiktokはもともとみない派。疲れるので・・・。noteとかブログとか執筆活動をするならやった方がいいんだろうけど。

  • Youtube

    • 第一子妊娠中は見てました。妊娠関連だけでも、助産師チャンネル、芸能人のチャンネルなど、無限にありますよね。ただ自分にとっては情報過多で、脳内がノイズで混乱するのがデメリットに感じ、ほとんど見ませんでした。


以上です。

今後、自分が産前休業を再び取得することはたぶんないだろうけど、この記事が誰かの何かに役だったり、自分にとっても転職の時とかモラトリアム期間に参考になるといいなと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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