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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年)

当時観たはずですが、全く憶えてませんでした…。
こういう原題の映画、うまく邦題つけてほしいです。「ロード・トゥ・パーディション」とか…。
アメリカンなトム・クルーズとブラピが、ヨーロピアンな印象の吸血鬼を演じる…2人の人気と共に、ギャップ萌えを狙ったキャスティングなのでしょうね。
監督のニール・ジョーダンは、2年前に「クライング・ゲーム」がヒットしたので、大物をキャスティングできたってのもあるのでしょうか。
脚本も原作者のアン・ライスが書いてます。
が、出版されてから映画化実現するまでかなりかかっているので、この映画用に書かれたのではなく、以前から完成していた脚本なのかもしれません。
トムの演じたレスタト、最初はアラン・ドロン、原作者の希望としては、ジュリアン・サンズ、ジェレミー・アイアンズ、ダニエル・デイ=ルイスの名が挙がっていたそうです。知的な美形ヨーロッパ人てイメージですね。
なぜかジョン・マルコビッチも挙がっていたようです…知的ではあるけど、ちょっと系統違いますね。
アン・ライスの作品は読んだことないのですが、映画を見ている限り、ヴァンパイアの血を吸う行為は、性行為的に描かれてました。
男同士、しかも美形が顔を寄せ合ったり…と、ボーイズラブを楽しむ腐女子的な作品なのかなあ。
…と思いつつも、やはりアメリカンな2人に、血管の透けた真っ白な肌、紅い唇、長髪、フリフリブラウス…笑ってしまいました…。
特にブラピ…壊滅的に長髪似合わない…。「美しい」と言われてましたが、エラ張ってるよね…。鼻から上は美しいのかもですが、口元と輪郭が現代的すぎる。演技力で気にならない…とはいきませんでした。
最初起用に反対したアン・ライスが、映画を見た後謝罪しただけあって、トムの方が違和感ありませんでした。
吸血鬼のカリスマ性とか孤高さが、トムのスターの資質と一致してるからかな?何をやってもトム・クルーズ、が意外と悪くありません。
横から映ると鼻がきれいじゃないのが残念でしたが。
子役時代のキルスティン・ダンストいいです。少女の残酷さ一途さがよく出てます。
急逝したリバー・フェニックスの代役のクリスチャン・スレーター…散々言われてるとは思うけど、リバーだったらどうだったんだろ…。
てか、リバーの代役ならイケメンを配役するべきだったのでは?クリスチャンは当時はイケメン枠だったっけ?
そういう意味では、スティーブン・レイも疑問です。まあ他に役がなかったのでしょうが…。
別にヴァンパイア美形しかいないってことでもないのかもしれないけど…。
スティーブン・レイは、やはり「クライング・ゲーム」や「ことの終わり」のような、翻弄されるしょぼくれた男が似合います。
「プレタポルテ」でも、イカしたカメラマン(汗)役はイマイチでした。
この作品内でのヴァンパイアのルールとか、設定みたいなのは、よく分からないまま見ていました。
ついでに言うなら登場人物たちの感情の動きも…。人間じゃなくヴァンパイアだから理解できないと言われてしまえばそれまでですが…。
最初にレスタトに齧られて、「このまま死ぬか、一緒に生きるか」を迫られたルイが、レスタトと共に生きることを選ぶのが「?」でした。あなた死にたかったんじゃないの?
まあ死んじゃうとお話終わっちゃうので、そこはお約束ってことですね。
ヴァンパイアは水没させたり火をつけたりすると、死ぬのか死なないのか…。レスタトだけなかなか死なないのはなぜ?それもやっぱりお約束?
レスタトはずっと住むところがなくなることを気にしてましたね。でも2人ともずーっとお金持ちそうでした。何して稼いでるんだろ?盗むからいいのかな…。
…なんて、現実的なことが気になるのは、その世界観に入り込めてないからですね。
萩尾望都の「ポーの一族」と似ているそうなので、機会があれば読んでみたいです。

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