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暗くなるまで待って(1967年)

ヘプバーンのあまり有名ではない主演作。昔見たけど全く忘れてたので、新鮮に見れました。
現代の目では全然怖くないですね。
犯人(のうちの1人)が紳士的で、そういうポーズなのか本当に紳士なのか迷いながら見てました。
いかにも強面だったり暴力的ではない、一見大人しそうで穏やかな話し方をする人のほうが実は…というパターンも、この頃からなのかもしれないですね。
ヘプバーンといえばジバンシィですが、この映画ではもっと日常的な服を着ています。既製服を使ったみたいですが、正直地味です。そして痩せすぎて痛々しい…。役柄に合っていると言えば合っているのかも?
リアル・クローズだし少しでも画面に華やかさを思ったのか、同じ日の中でヘプバーンの服装が変わっているシーンがあります。ストーリー上着替える必要あったのかと気になってしまいました。別に着替えてもいいんだけど、そこに見てる人の関心が向いちゃうのは失敗な気がします。映画の世界の約束事としては、服装が変わるというのは、場面が別の日等に移ったことを分かりやすく表現するテクニックでもあると思うので。
ヘプバーンの家に出入りしている少女がかわいかったです。メガネをかけているのですが、この時代のメガネはまだまだ「ブス」「性格悪」の分かりやすい記号のような扱いですね…。「百万長者と結婚する方法」「見知らぬ乗客」然り…。
怖くなかったのですが、最後のほうのアレには思わず声を出してしまいました。普通にビックリした…。
時代的なものなのか、年上ぽい旦那さんが上から目線なのも、ちょっと引っかかりました。目が見えなくなった奥さんに、もっと自立してほしいと叱咤激励する気持ちは分かるのですが、何かエラそう…。この時代は、夫が年上で、妻に対して保護者的に振る舞うことに、特に違和感を持つ人はいなかったのでしょうね。

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