無職と思われたくなくて

無職と思われたくなくて、昼間にファミレスに来てみた。

平日昼間のファミレスは面白い。

白髪の混じった社員同士がパフェをつつき合っている。（もちろん一人一つ）
左に座っている婦人たちは、孫や娘の話をしている。
時折、「すごーい！」と拍手し合い、「で、今はどこにお勤め？」と容赦無く聞いている。
右に座るは、初めはカップルかと思った男女の謎な組み合わせだ。男が必死に話しているところを見ると、マッチングアプリで出会った二人かと思ったが、その後に男はパンフレットを見せながら何か一生懸命説明している。女は愛想もなく質問をしていたがそのうちに笑顔になり、血液型の話と家の話で盛り上がりをいせた。商談は成立したのだろう。
斜め左は家族、子連れのママ友会、いろんな人たちが集い話している。

夜の居酒屋は決まりきった組み合わせだが、昼のファミレスは面白い。

昼下がりというのは文字通り面白いのだ。（どこが文字通り面白いかは置いといて）

私はというと、食事を運んでくるウェイターさんにこのNoteの題名を見られまいと、不自然に身を捩りながらカタカタとすまし顔で、この記事を書いている。

全く私は何をしているのだろうか。

左隣のご婦人方の話し合いは、老後の話へといつの間にか移行している。
孫や子の話が大方終わったのだろう。