見出し画像

寝転がってテレビを観ていたら、   街が歓喜につつまれた日

 

皆さんがサッカーを好きになったきっかけは何ですか?


わたしがサッカーを好きになったきっかけはEURO2004です。

それまではワールドカップのテレビ放送は見ましたけど、日本と世界の間には越えられないような深い谷が横たわり、それを超えてゆくのは不可能だよなぁという諦観がありました。

でも、2004ユーロで、ギリシャが自国開催のポルトガルの攻撃を防ぎに防いで、セットプレーからの一発で少ないチャンスをものにして、1点を入れて、あとはまたひたすら守り切って優勝するという衝撃の試合がありました。

わたしはドイツのホテルでベッドに寝転がってテレビで見ていて、優勝が決まったとき、窓の外から一斉にクルマのフォンがパーパー、ピーと鳴り響いたのを覚えています。

窓の外を見ると、大きなギリシャ国旗を振りながら通り過ぎるクルマが何台も見えました。

ドイツでは多くのギリシャ人が働いていて、優勝した翌日にはいろんな建物からギリシャ国旗が垂れ下がっていました。

サッカー素人のわたしが見ても、千本ノックみたいなシュートの連続を、集中力を切らさずに防ぎきってギリシャが勝ち切るのは、並大抵のことじゃないなと感じました。天皇杯でロアッソ熊本がヴィッセル神戸に勝つことよりも、だいぶ難しそう。

ところがギリシャは勝った。千本ノックを耐え抜いて。ポルトガルにはサッカーど素人のわたしでも知ってる有名選手がいた。フィーゴ、クリスチアーノ・ロナウドとか。でも、ギリシャの選手は全然知らない。ハリステアスとかその日に覚えた。

サッカーってすごいな、と思った。野球やラグビーではこういうことは起こりにくいのでは。

そんなわけで、この日を境にサッカーを観るようになったのです。

まあ、ドイツ語のテレビでわかるのがスポーツチャンネルくらいしかなかったから、というのもあるんだけど。


後日、記念に購入しました。

 今日、家にあったDVDでハイライト映像を観ました。けっこう記憶と違って、ギリシャは堅い守りの一方で、攻撃に転じる場面も多くありました! 
 当時のギリシャ代表監督はドイツ人のレーハーゲルさん。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?