ART-SCHOOLについて

私を救ってくれた邦楽アーティスト、ART-SCHOOL。
彼らに出会ったのは中学生の頃。
思い切り思春期だった。
その当時の私は生きる意味について悩んでいて、どちらかといえば死について強く考えていた。
そんな中出会ったのが彼らだった。
お世辞にも上手いとは言えない歌声であったが、そこに魅力を感じた。
出ているアルバムを買い漁ってはCDコンポで聴いていた。
荒々しくも生について強く訴えてくるような、時には優しいメロディで涙を覆い隠してくれるような、それでいてここにいていいのだと思えるような不思議な感覚を覚えさせてくれる音楽だった。
その後も彼らは脱退や休止を繰り返しながら今でもバンドを続けて音楽を届けてくれている。
音はどんどん研ぎ澄まされ、暗い水の底から上を見上げた時に見える淡い光のような手を伸ばせば手が届きそうな、そんな音を聴かせてくれるようになった。
彼らの音、歌声には何か惹きつけられるものがある。
私に生きる意味を教えてくれた。
死という概念についても教えてくれた。
彼らをこれからも追っていきたいと思う。

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