独白〜愛おしい人へ〜

あと何回、私は私の幸せを他の誰かに譲れば幸せになることを許されますか?
あとどれだけ、我慢すれば解放されますか?
愛おしい人達は、帰ってきますか?
帰ってこないなら、攻めて、私に自由をください。

守りたいものを守り抜きました。
変わりに、生涯1人と決めた愛おしい人と永遠にいることが叶わなくなりました。
でも、それで良いのかもしれない。
どうか、私以外の人と添い遂げ幸せになって欲しい。
生前、私に縛られた愛おしい貴方。
今度は自由に生きてください。

私に、奇跡なんてもう起きない。
何故って?散々起きてきたからね。
もう、二度と起きやしないさ。
だって、私はもう望まれていないからね。
……君が泣くのかい?優しい子だねぇ。
ふふ、代わりに泣いてくれてるんだろう?
なら、私は君にこの言葉を送らないとね……ありがとう、優しい子。

愛おしい人、あなたは私といて幸せでしたか?
私は幸せでした。
そのひと時をくれたあなた、来世は私ではない誰かに幸せを貰ってください。
二度と、私と出会うことがありませんように。

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