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【ライブレポ】ZENJIN MITO TO WELTRAUM

Mrs. GREEN APPLEスタジアムツアー『ゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~』(横浜公演2日目)のライブレポート&感想になります。

開演前のレポートはこちら👇


0. オープニング

今回は『ヴェルトラウム』。ドイツ語で『宇宙』という意味。
OP映像も音もまさにヴェルトラウム。

モニターが大きいから迫力がある。
モニターにLEDが使われているからすごく綺麗。

小さい宇宙船がいろいろな惑星を横切り、いろいろなカットが入る。
カット割りが早くて詳細なことは覚えていないが、『ANTENNA』のMVで出てきた気球や電車の中などの場面が映っていたのは記憶している。

そのカット割りの早さが、観客の期待とボルテージを上げていった。

1. CHEERS

メンバー登場後、大きな歓声の中聴こえて来たこのイントロ。
『生ぬるいJUICEで 乾杯
『だって世界は昨今 クラクラ
『遣る瀬無い日々だからこそ笑おう ワッハッハ

初っ端からC&R曲のおかげで観客4万人の心は一つ。
暑さなど忘れて、目の前のMrs. GREEN APPLEに夢中になった瞬間だった。

6. CONFLICT

そもそも『ゼンジン未到』シリーズとは、彼らがメジャーデビュー前に自主企画として行っていたライブであり、その一番最初の名前が『ゼンジン未到とコンフリクト~前奏編~』であった

そのタイトルにもなっている楽曲『CONFLICT』はメンバーも思い入れが強く、ここ一年で彼らのことを知った私自身もこの楽曲にたくさん救われた。

特に強く印象に残っているのは大画面に映し出された『上へ』と歌っている大森さん。すごくまっすぐな、キラキラとした目をしていた。
あの顔が本当に忘れられない。

この曲は今回のゼンジンで聴きたかった曲の一つであったため、イントロが流れてきたときは全身が震えた。

8. ライラック

『青と夏』からの『ライラック』。
若井さんのギターイントロが来ると周りからは待ってましたと言うような歓声。
テレビでは若井さんの手元にズームされがちであるが、今回は大きなモニターに全身が映っており、普段見れない表情込みでイントロを楽しむことができた。
ライブならでは、だね。

鼓動を揺らすあの大地とハイタッチ
全て懸けたあの夏も
色褪せはしない 忘れられないな
今日を生きる為に

私は学生時代何かスポーツに励んでいたわけでもないし、むしろ壮行会などで送り出す側であった。
でもそんな私にも未来のために懸けた夏はあったし、いいような結果にならなくて自尊心を傷つけた経験もした。

転調からのこの歌詞は何回聴いても心がギュッとなるし、
ライブ音響で聴くとその締め付けが一層強くなったような気がした。

最後の『あの頃の青を覚えていようぜ』大合唱パートは最高に楽しかった。やっと歌えた。ライブでみんなで歌うのが私の小さな夢だった。

9. 橙

先ほどのライラックからは雰囲気ががらりと変わり、モニターには夕方ごろの町のようなイラストが映し出される。

時間帯的に、ちょうど夕焼け空。
曲が始まるとそれぞれが持っているライトが橙色に光り出す。
同じ色に染まった空と会場。
その幻想的な景色と個人的な気持ちが相まって大泣きしてしまった曲。

まさに、この時間だけは死ぬまで忘れはしないでしょう。

10. 点描の唄

モニターは提灯や櫓のイラストが映し出され、夏祭りのような音が聞こえる。
ピアノのイントロが始まると、会場は先ほどの橙とはまた違う雰囲気になる。

日が暮れ初めたとはいえ、まだまだ蒸し暑さは残っている。
人が多い会場は尚更暑い。
しかしそこに時折吹く浜風がとても心地良く、なんだか夢のような時間が流れていた。

そして今回は大森元貴ソロver.
この曲で印象に残っているのは「音圧」

貴方の影だけ伸びてゆく
消えてしまわないで
ずっと この思いは変わらない

特にここがすごくて。本当に。
身体がしびれた。

いくら歌声を生業にしているとはいえ、成人男性が出す声を超えている。
やはり大森元貴は唯一無二のボーカルだ。

17. ナハトムジーク

毎晩のように布団の中で聴いては涙を流していた曲。
壮大な音なんだけれども、心にダイレクトに届くというか。

曲中、モニターには銀河的な映像が常に映し出されており、
まるでMVの世界に入り込んだような没入感。

歩くのが疲れたの?
むしろ正常でしょう?
全て無駄に思えても
きみは正しいんだよ

横浜2日目の大森さんはこのパートを溜めて歌っており、感情が揺さぶられた。声×演奏×映像が合わさって圧巻のパフォーマンスであった。

18. コロンブス

『ナハトムジーク』が終わり、ドラムの音が聞こえてくる。
暖色のライトが光る。
最初は『ダンスホール』が来るのかと思った。

いつか僕が眠りにつく日まで

リリースからゼンジンの日まで、ずっと心待ちにしていた音が流れた。

配信された時からこれはクラップ、C&Rで盛り上がる曲だと確信し、でもMVの問題がありラジオでもテレビでも流れることはなく、世間からはまるでパンドラの箱のような扱いを受け。
正しい声が多く、ほとんどが受け止めなければいけない反応であるが、
どれだけあの期間が辛く、悔しく、憎かったか。

あの時溜まった悶々とした気持ちがすべて昇華されたような気がした。
セットリストに残してくれてありがとう。

そして私はこの曲をライブで聴かない限りハマスタから帰らないつもりでいたため、無事に家に帰ることができてよかった。

20. Dear

本編最後の曲。
今回この曲で本編が終わったのがすごくいいと思っていて。
ここで書くと既に長いこの記事がさらに長くなってしまうので別記事にします。
書けたらここに追加しておきます。

簡単に言うのであれば。
同じJAM'Sであれど、ミセスとの出会い方や距離感、手のつなぎ方は人それぞれ。
ただ、大森さんもMCで言っていた通り、ミセスと一度でも肩を組んだ仲であることには変わりない。

Mrs. GREEN APPLEとJAM'S一人一人が改めて手を取り合った、なにか約束を交わしたような締めだったなと、振り返ってみて思うのです。

21. familie(リリース前)

アンコール。
大森さんは花道で歌唱。若井さんは三塁側から、藤澤さんは一塁側からそれぞれトロッコに乗って登場。

目が足りない。

私から一番近いのは大森さんだけど、左には若井さんも通ってるし、藤澤さんの姿も見たい。
そして大量のシャボン玉。

だから、まともに曲が聴けていない。

せっかくリリース前の曲をフルで聴くことができるチャンスだっていうのに・・・。
トロッコ、シャボン玉、モニターの映像といった情報量の多さからほとんど曲に集中することができなかった。
でも楽しい時間だったからOKです。

24. 愛情と矛先

『lovin'』『ダンスホール』をはさみギターイントロ。
これもライブで一、二を争うレベルで盛り上がった。
しかしここも銀テープ発射後、間髪入れず愛矛が始まった、と記憶している。

間奏のソロパートの時にはトロッコはそれぞれステージに到着していたのだが、ギリギリの到着になってしまった涼ちゃんが本気の走りをしていたのを肉眼でとらえた。

アンコールはまさに怒涛。
『familie』大量のシャボン玉、メンバートロッコ登場
→『lovin'』みんなで大合唱
→『ダンスホール』銀テープ発射
→ファンが待っていた『愛情と矛先』。
畳みかけてくるような流れであった。

25. 我逢人

ダブルアンコール。
大森さんが「感謝」についてお話ししたところでこの曲。
ありがとうって言いたいのはこちらだよ、と。

大きな大きな三枚のモニターにそれぞれ、左から藤澤、大森、若井と映し出されたラストが印象深い。

これが今のMrs. GREEN APPLEなんだと圧倒された。

そして恐ろしいことに、彼らは前人未到なことをさらにやろうとしている。

どこまで大きくなるのだろうか。
この目で見たい。

26. ケセラセラ

そしてゼンジン未到とヴェルトラウム~銘銘編~最後を飾るのは『ケセラセラ』。

これほどフィナーレにふさわしい曲は今のところないだろう。

これも個人的に思い入れがかなり強い曲なため、改めて記事にしようと思う。終始涙が止まらなかった。

昨年のAtlantisでも花火は上がったが、今回の会場は屋根がないため、スケールが段違いであった。

なるようになるのさ
ケセラセラ

約4万人がそれぞれの気持ちを乗せて歌った最後の「ケセラセラ」の部分にはとてつもないパワーがあった。

この日を思い出せば、この先もきっとなるようになると思わせてくれる終わり方。

まとめ

長く、そして書ききれないことが多くてごめんなさい。
ライブからは生きる力をもらう。
こんなにも感情が溢れたライブは人生で初めてだ。
満月の夜、今までで一番素敵な夜になった。


セットリスト

2024年7月6、7日 兵庫・ノエビアスタジアム神戸
20、21日 神奈川・横浜スタジアム

  1. CHEERS

  2. VIP

  3. ANTENNA

  4. ロマンチシズム

  5. ツキマシテハ

  6. CONFLICT

  7. 青と夏

  8. ライラック

  9. 点描の唄

  10. Blizzard

  11. インフェルノ

  12. 私は最強

  13. Loneliness

  14. アポロドロス

  15. L.P

  16. ナハトムジーク

  17. コロンブス

  18. Magic

  19. Dear

  20. familie

  21. lovin'

  22. ダンスホール

  23. 愛情と矛先

  24. 我逢人

  25. ケセラセラ

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