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心移ろう

昨年の11月初め。
バイト中、生理痛が悪化し早退した。
しかも休日の夕方で一番忙しい時間にそんなことを。
迷惑をかけた。罪悪感しかなかった。
帰りのバスの中も早退したことに対する責任から涙を流す寸前。
家のドアを開けたら誰にも見られないという気持ちから何かが決壊。
文字通り壊れたように泣きつぶれた。

でもこれは生理のせいだと思っていた。


高校生のころから生理の症状は重い方で、生理前にも主に精神的な症状があらわれるタイプであった。

PMS(月経前症候群)によるものだと自負していた。PMSとは生理が始まる一、二週間ほど前から見られる心身の不調で、人によって症状も重さも様々であるのが特徴。
私は心にはイライラや集中力の低下などが見られ、体的にはのどの渇きや胸の張り、眠気などの症状が出てくる。しかしどれも日常生活に支障はない。

大学生になってからもそれは続き、生理前になると必ず心身に不調が表れる、そんな日常だった。

大学に入りしばらく経ったころ、それこそ前述した11月に今までで一番重い状態に陥り、以来定期的に気分の落ち込みは見られた。

そして大学二年生に進級し4月末、今までに感じたことがなかった「無気力」や「希死念慮」、「不安感」などといったネガティブな気持ちが一気に心に押し寄せてきて、一日中布団に入り泣く日が増えた。大学にもまともに行けない。

力だけがどこかへ行ってしまったような、もはやどうやって生活をしていたっけ、の域。やっとの思いで着替えを済ませたとしても拒否反応から涙が止まらない、目も鼻も赤くなってしまい、しばらくしないと外に出られないような顔になってしまった。

そこで私はやっと異常であることに気が付いた。

時期的に生理前であったことから、最初は婦人科に行った。生理が始まる前までの気休めとして飲む漢方と生理が始まってから飲む低用量ピルが処方された。

でもおかしい。
普段は気分の落ち込みも生理が始まればすっと消えていくのに、
全く消えない。変わらない。むしろ悪化しているような気がする。

同時に足の違和感も感じていたので急いで婦人科を予約、診察。
(ピルは稀に血栓症になることがあるため、足のむくみや痺れなどの症状がみられた時には早急にかかりつけ医への受診が勧められている)

そうして医師の指示でピルの服用やめることにし、治らない精神状態については生理(ホルモンバランス)とは別の可能性があると伝えられた。

なんとなく思っていたところはあったが、自分の怠惰な部分が大きくなっただけなのではないかと思い込んでいた。

自分でもはっきりさせたい気持ちはあったので地元の心療内科を予約。
二週間後と初診までは期間が開いたが、(良くも悪くも)症状が変わることはなく、ギリギリな精神状態で受診することができた。

現時点では簡単なテストで出た「軽度のうつ病」との診断。
詳しい正確な結果は再来週また通院する。

精神的に著しい落ち込みが見られてから二か月ほどが経過した。
まだこの気分は続いている、たまに苦しい。

大学二年生になり、余裕が出てきた。周りの様子が見れるようになったのが私にとって悪い変化だったのかもしれない。また一年次に比べてタスクの量が圧倒的に増えた。もともと大きいキャパシティを持ち合わせていないのに、限界を迎えてしまった。


そんな環境からは離れる。それが死なないための選択肢である。
また心から人生を楽しめるように、今は元の心を取り戻すために尽力しよう。


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