先日、学生さんとのやりとりで私が介在する説明会についての質問がありました。説明会は、対面の個別企業の説明会として告知していたものです。
その質問は、開催当日の早朝になって
「オンラインでの開催はないのでしょうか?ないのであればお休みしたいのですが。」
といったものでした。

私の心には、怒りとも諦めともつかない複雑な感情が…

「face to face」の視点がなく、かたくなにオンライン企業説明会に参加し続ける学生さんが一定数います。就職活動全体を捉えてみると、この考え方には一定の懸念を持たざるを得ないです。
確かに、オンライン説明会の利便性や柔軟性は大きなメリットです。
でも、直接対話のない、空気感のない中で得られる情報や印象には限りがあります。

まず、対面での面接や説明会では、相手の表情や仕草から感じる雰囲気、これが私の言う『空気感』ですが、大きな要素ではないでしょうか?
オンラインではその部分が制限され、コミュニケーションの一環が欠ける可能性が十分にあります。人との直接的な対話を通じてこそ、個々の印象や相互の理解が深まって、受験する学生さんにとっても「良い印象」を与えることが期待できると思うのですが…

また、対面での説明会では、企業の雰囲気や社風をよりリアルに感じることができます。オフィスの雰囲気や社員同士のコミュニケーションを撮る様子を目の当たりにできることが、仕事環境や職場の魅力を理解する上で重要です。これらの要素をオンラインでは十分に把握することは難しいと思うのですが…ダメでしょうか…

ただし、オンライン企業説明会も非常に有益な場です。特に遠方の企業との交流や情報収集にはこの上なく便利です。

それをもってしても「面接」や「最終選考」といった段階では、できるだけ対面でのコミュニケーションをとるように、求職者の側も働きかけることが重要ではないでしょうか?
特にIT系の企業においては、最終選考までオンラインでのzoomやteamsで完結させる企業もあります。
柔軟性を持ちながらも、適切なタイミングで対面の機会を活用することで、より良い結果、より良い就職先に巡り会う可能性が高まると、私は思っています。

「古い奴だとお思いでしょうが…」(苦笑)


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