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部活のおもひで

部活はいいですよね。
仲間とともに目標に向かって努力し、強い絆や揺るぎない信頼が生まれます。そして自己成長の場として自身の才能を見つけ出し、それを伸ばすこともできます。なにより部活を通して得た喜びや失敗、実績は、もう二度と体験できることのない貴重な思い出となります。

私は中学生の時剣道部に入部しました。小学3年生ぐらいのときに始めて、そのまま何も考えないで剣道部に入部届を提出しました。
これがよくなかった。

当時所属していた道場はどんどん生徒数が少なくなってきており、確か6~7人ほどしか在籍していませんでした。一番の年長者は私で、次に1個下の女の子が1人。あとは低学年の子ばかりで正直ちゃんとした練習はしていませんでした。しかも母親に半ば無理矢理やらされていたので稽古にも身が入らず、そんな状態でうまくなるわけがありません。

部活初日には既に心が折れていました。あまりにも自分と周りのレベルが違いすぎて恐怖すら感じました。
しかも一番怖かったのが土日の部活動。OBやコーチが来て稽古をするんですが、普段低学年の子とおじいちゃんコーチとしか相手しておらず、ある意味ちゃんと稽古したのが初めてな私にはこれが本当に怖かった。
ずっと怒鳴っているし、打たれると大人の力だからかなり痛いし、あと金髪だったし。

先輩がOBとかかり稽古(短時間で相手に技を仕掛けにひたすら打ち込む地獄の稽古)をしているのを見学していたとき、明らかに先輩の体力は限界なのに一向に終わらず、そのうち足もおぼつかなくなってついには倒れてしまいました。しかしOBは何かを叫び(面をつけていると何言っているのか聞き取りずらい)先輩のもとへ行き強引に先輩の面を剝ぎ取り一言、


「さっさと立てやくそボケがあああああああああ!!!!!!!!」


そして私は部活を辞めました。
残りの学生生活は合唱部に身を寄せ、敬老の日などに歌を歌いに行く活動をしていました。


そして月日はたち、私は無事高校に進学。
こんな私でもまだ部活という名の青春を諦めてはおらず、なんとしてでも謳歌することを目標にしていました。そこで私は考えた。

(運動系の部活に入りたいが、前回のように入部早々周りとの差が広がるようなところはやめておこう。特に高校ともなるとその差は歴然。メジャーなスポーツは経験者ばかりだろうから、もっとマイナーな・・・皆スタートラインが同じな部活は・・・これだ!!!)


こうして私は『馬術部』に入ったのだった。

私が通っていた高校は農業学科系の学校なので、いろんな動物がわんさか飼育されていました。なかなか特殊な学校だったけど楽しい3年間でした。

(さすがにこれならみんな未経験者ばっかだろう、馬を嗜む高校生なんて聞いたことがない。私の青春は約束されたと同じだあーはっはっはっは!) 


 
入部して早々、通学中に車に轢かれ、足の骨を折ってしまいました。
こんな状態では馬に乗ることはできないため、仕方なく部活では見学と、無理のない範囲での馬の世話をしていました。
(まあまあこんなこともあるさ・・・でも足が治ったらすぐにでも練習するぞー!)


数か月後、馬を難なく乗りこなす同期と、全く馬に言うことを聞いてもらえない自分がいました。


そして私は部活を辞めました。
その後は新たに部活に入ることはなく、ただひたすらバイトをする日々を送るのであった。






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