創作小説 影女刀(2)

惨殺の起こった三日後凶行は起き今度は越前松房藩下屋敷で松房藩城代家老 堀忠兵衛永芳が何者かによって袈裟斬りに斬られ事切れていたのを下男の次郎作が発見した この一件は

城代家老の死故に奉行所が躍起になり下手人を探したが手懸かりが一向に掴めなかったのだ


近田でさえも今回の件に関しては酷く動揺した何せ賊の動きが全くと言ってよい程に読めないからである苛立ちを隠せぬままその日報告をしたが

賊はまだまだ動きを緩めるということはなかった

凶行は 松房藩に金を用立てた御用商人にも及び大名相手に金貸しを行う 

奈良田金蔵が 背中から斬られたまま絶命していた 凶行が連続して行われ 奉行所は苛立ちを隠せなかった 故にどの町の岡っ引きでさえも総動員をかけたのだ 

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