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スイス・パリ珍道中

  【スイス・パリ珍道中】
    1982年9月
・・・・・・・・・・・・・・・・
   (株)鈴屋 企画
    主催 日本旅行
    238,000円
・・・・・・・・・・・・・・・・

東京組が成田空港で集合して
伊丹空港で集合している関西組と一緒に
スイス/パリ観光しました。
成田⇒伊丹⇒金浦空港
(大韓航空 KE721)
今回のツアーで吉本新喜劇の
岡八郎「奥目の八ちゃん」が
ツアーメンバーにいましたが
残念ながら2005年死去されました。

*****

成田搭乗組の中に
後でスイス・パリ珍道中のメンバーとなった
明治生命勤務の美智子さんと裕子さんがいました。
MさんとHさんは横浜の浜っこなので「~じゃん」系。
また、関西弁の男の子は好きじゃないと言っていたのに。
私は生粋の神戸生まれ・神戸育ちの
「浜っ子」といえば「浜っ子」ですが
関西弁のひとつの「なにしとう?」
で有名な神戸弁の達人です。

*****

(金浦空港)トランジット
この年は「教科書検定」問題で
日本は韓国・中国と一触即発状態だったので
トランジットとして市内に出ると
日本人はヤバイということで
金浦空港内で数時間をつぶすことになる。

*****

それでは大韓航空に乗ってチューリッヒに
ホップ (ダッカ空港)
ステップ(ジッタ空港)
ジャンプ(チューリッヒ空港)

*****

給油空港での出来事
(バングラディッシュ ダッカ空港)
(サウジアラビア ジッタ空港)
ライフル銃をかまえた警備員?が乗り込んできて
機内は緊張モード。
韓国人労働者の大半はここで降りていきました。
・・・・・・・・・・
<添乗員からの注意事項>
駐機中は
*お酒は絶対飲まない。
 乗り込んできた警備員に飲酒が見つかると
 拘束されるおそれがある。
*外の風景は絶対写真を撮らない。
 高速道路や砂漠の中の道路には街灯が無い。
 それは軍用機(特に戦闘機)の
 代替滑走路として使うため。
 よって、道路も軍の施設扱い。
・・・・・・・・・・
*警備員が下りる時
 ニコッと笑って「ボン・ボヤージュ(よい旅を)」
 みんなヤレヤレで、飛行機が駐機場所から
 滑走路に動き出したらお酒を飲み始める。
 私はこっそり代替滑走路をパシャ。

*****

18時間の我慢比べが終わって
スイス・チューリッヒ空港のタッチダウン。
予定は
チューリッヒのホテルで1泊して
その後夜行列車でパリへ。

*****

私たちは出発前に
「SWISS HOLIDAY CARD」を購入済。
よってチューリッヒ観光は捨てて
ベルナーオーバーランド観光を
することに決めていました。

*****

ドイツ語が分からないので現地添乗員に
「ホテルの空き室あり」の
見分け方を教えてもらう。
「Freie Zimmer」という掲示があれば
「空き室」有と教えてもらう。
このやり取りを聞いていた
明治生命のMさんとHさんが
「ベルナーオーバーランド観光するなら
一緒に連れて行って」と頼まれる。

*****

エ~ッ、ホテルも列車も決めていなくて
行き当たりばったりの旅行になるし
下手したら夜中にここに帰ってくるかも?
それでもOK?
この言葉であきらめるかと思ったら
「OKで~す」と返ってきた。
「チューリッヒでは「アルシュタット」の街ぶらしか
考えてなかったのでせっかくスイスに来たから
スイスアルプスにいきたかったの」
とのコメント有。
・・・・・
そうそう、私たちは
「SWISS HOLIDAY CARD」という
列車乗り放題の切符を手配済なんだけど
君たちは持っている?と聞くと
「そんなの持っていない。
どこで売っているの?」と聞かれてしまった。
「残念ながらスイス国内では買えないので
全て実費となるので結構電車代かかるよ?」
と言ってあきらめさそうとしたけれど
またまた「OKで~す」という返事が返ってきた。
嫁さんに目で合図すると
嫁さんが勘違いして
「旅は道連れなのでいいんじゃない」
と言ってしまいまいた。
この一言で4人の珍道中が始まりました。
(腹の中では)
関西弁の男の子は好きじゃないと言っていたのに。
途中で神戸弁のウイルスうつされても「しらんで」。

*****

「SWISS HOLIDAY KARD」は
使用期間は記載されていないので
チューリッヒ駅で
有効期間1982.09.13~1982.09.16を
設定してもらう必要があります。
この作業をチューリッヒ駅に行くとこから
MさんとHさんと我々四人の珍道中が
始まりました。

*****

チューリッヒ市内では路面電車を発見。
バスも走っているのですが
結構乗り間違いがあるので
チューリッヒ中央駅には路面電車で行きました。
その一車両はなんと金色でした。
チューリッヒ中央駅では
MさんとHさんは電車代と
クレジット支払い可能を確認。
私たちは「SWISS HOLIDAY KARD」に
明日から4日間有効の処理をしてもらってから
電車の発車時刻を確認しました。
その後、みんなでパン屋さんによって
夜食と朝食のパンを買って
ホテルに戻りました。
帰って夜食を4人で食べていると
現地添乗員が
・・・・・
スーツケース押して山岳旅行するのは大変ですね。
デイパックのサブリュック等を持っているのなら
明日の朝、スーツケースを部屋の前にだして
置いといてください。
チューリッヒ駅出発のパリ行夜行列車に
積んでおきます。
とありがたいお言葉あり。
・・・・・
これでホテルまで来なくてすみました。
また、チューリッヒ中央駅の様子も
バッチリわかっているので
現地添乗員にスーツケースを
お願いすることにしました。

**9月13日**

早朝、インターラーケン・オスト行の
普通列車に乗るために
早く起きてスーツケースを部屋の前にセットして
ホテルを出発。

*****

チューリッヒ中央駅で
MさんとHさんの切符購入を待って
インターラーケン・オスト行の
普通列車に乗りました。
車内での日本人は我々4人だけで
周りのおじさん/おばさんから
結構声をかけてもらいました。
「どこへ行くの?」
「みんなお友達?」
「モテモテの兄ちゃんいいなあ」
とかいろいろ聞かれたと思うのですが
残念ながらドイツ語はちんぷんかんぷん。
わかったのは「グーテン・モルゲン」ぐらいかな。
途中のBernでは大勢下車。
窓のそとでは石積みの眼鏡橋風の橋が
見えたことを思い出します。
ちょっと乗客が空いたところで
MさんやHさんに
「何を聞かれたかわかった?」とたずねたら
「チンプン・カンプンでわかりません」と返事。
もしもわかっていたら
前述の内容変更しないとダメでしたが
わからなかったので
このままにしておきま~す。

*****

そうそう、Bernを出発して
外の景色をみていると
Spiez近郊でなんと乗馬している
ロングヘアーのお嬢さん?を発見。
それも田舎道をパカパカ。
優雅ですね。

*****

景色をみたり朝食用のパンを食べていると
インターラーケン・オストに到着。

*****

インターラーケン・オストから
ベルナーオーバーランド鉄道(BOB)で
ラウターブルンネン行に乗車。
ラウターブルンネン駅の停車時間を利用して
これぞスイスというStaubbachの滝をパシャ。
この駅には電車好きにはたまらない
小さめの電気機関車が
約300mのStaubbachの滝や
谷間からの風景をバックに
画を作っています。
停車(レール切替)時間を活用して
景色を堪能してから
ラウターブルンネンと
クライネシャイデックを結ぶ
「ウェンゲルアルプ鉄道(WAB)」で
クライネシャイデックに出発。

駅構内からの写真は電線が邪魔になりますが
駅を出てからの数分の間では
教会、川、谷間と
Staubbachの滝の写真が
バッチリ撮れます。
進行方向左側がベストポジションですが、
どこか(ラウターブルンネンだったと思います)で
スイッチバックするので
インターラーケン・オストでは進行方向
右側の座席に乗るのがポイントです。

*****

途中で「ヴェンゲン」で停車しましたが
今回は時間が無いことが想定されるので
ここはパスしました。

*****

いよいよ
クライネシャイデック駅(標高2061m)に到着。
私たち全員が晴れ男/晴れ女?で
ほぼ垂直に切り立ったアイガーの北壁が
真っ青な青空をバックに
私たちの眼前に迫ってきます。
コダックリバーサルフィルム
(kodachrome64)
をセットしている愛機NIKON-Fで
二度と見ることができないかもしれない風景を
三脚は持ってこなかったので、脇を絞って
震える手を必死におさえてパシャ、パシャ。
嫁さんが
「そんなに同じ写真を撮ってどうするの?」と
言うので
「同じ風景だけど、シャッタースピードと露出を
変えて撮っているんだ。
その中にきっとピタッと合った写真があるようにね」
と説明すると
「ふ~ん、今まで私を結構撮ってくれたけど・・・」
と、軽~くいやみを含んだ視線を向けられた。
ヤバ~イと感じたので、フィルム代かかるけど
それからは必ず1シーンで
2~3枚のカットを撮るようにしました。
今ではスマフォで撮ってすぐに内容を確認して
手振れや露光の失敗を即消して
撮りなおしできます。
便利になりましたね。

*****

撮影会?を気が済むまで実施した後
いよいよユングフラウ鉄道で
ユングフラウヨッホに向かう。
その前に出発時間を確認すると
ランチする時間がありそうなので
ここのオープンカフェで4人でランチしました。
ヨーロッパスタイル風に
ワインとサンドイッチで乾杯!

*****

時間になったので切符を買いに行く。
ユングフラウ鉄道は
ホリデーカードが使えないので
「高度?」と同じように高い切符料金
(往復45.80スイスフラン)でした。
ほとんどが岩盤の山の中を
くりぬいたトンネルなので
しかたないですね。

*****

列車はクライネシャイデックを出発して
左手に見えるスキーリフトを通り過ぎると
すぐにトンネルに入っていきます。
その後はずっとトンネル内を
走る(登る)ので愛機の出番は無し。

*****

何十分?後にアイスメーア駅?で
ちょこっと停車するので
トンネルを歩くと
アイガーの北壁に作った穴から
氷河を観ることができます。
私も行こうとしたのですが
ランチで飲んだワインと
ちょっと高山病でやばかったので
女性3人だけで風景を堪能。

*****

それからしばらくすると
終点のユングフラウヨッホ駅に到着。
駅といってもトンネル内の
ちょっと広くした場所でした。

*****

ユングフラウヨッホの展望台に出ると目の前に
アレッチ氷河が横たわっている。
周りにはユングフラウ、メンヒが
すぐそばにそびえている。

*****

MさんとHさんは
ユングフラウヨッホ展望台に行きました。
嫁さんは行きたがっていましたが
私が高山病でしんどいのでやめました。
まだこの時は新婚+αだったので
おしとやかな良い嫁さんだったのですけどね。

*****

MさんとHさんが
ユングフラウヨッホ展望台から
ユングフラウヨッホの風景を
堪能して下りてきたので
クライネシャイデックに戻りました。

*****

今日はグリンデルワルドに泊まりたいので
ヴェンゲルンアルプ鉄道で
グリンデルワルトに向かう。
結構移動で時間がかかって
グリンデルワルトに着いたのは
午後7時を回っていました。

*****

宿泊先を探そうと
駅前からみんなで「Freie Zimmer」の
看板を探し出すと
すぐに駅前の「BEL AIR EDEN」に
探していた「Freie Zimmer」の看板を発見!
さっそくフロントに行って部屋を予約。
予約ではドイツ語もフランス語も
できない4人でしたが
英語風ローマ字の筆談で
ツイン2部屋を予約できました。
値段とかサービスとか
いろいろ説明を受けたが
ともかくこれから別の宿泊先を
探すこともできないので
全て相手の言いなりでした。
きっとホテルから見たら
おいしいお客さんだったのでしょうね。

*****

その後「晩御飯を食べたい」と
ボデーランゲージでたずねると
近くのホテル内のレストランが
フォンジュならできるとわかって
フロントで予約してもらいました。
30分後にレストランに行って
ミートフォンジュを食べましたが
フォンジュのソース?は何と
16種類ぐらい用意していました。
こわごわ1種類毎にみんなでつけて
「はてさてこれは何かな?」と言いながら
食べました。
味はよく覚えていませんが
みんなでワイワイ食べる食事が
よかったです。
後はそれぞれの部屋に戻って
グリンデルワルドの一夜を堪能?

**9月14日**

朝は早く起きてクライネシャイデックのように
嫁さんに嫌味を言われないように
ホテルの中で撮影会を実施。
MさんもHさんも同じように
記念撮影しました。
朝食は付いていたので
コーヒー、クロワッサン、サラダ、ヨーグルト等の
シンプルな物でしたが
小粋なプチホテルで食べるとおいしく感じました。

*****

ホテルからちょっと歩いたところに
FIRSTに上るFIRSTBAHNという
リフト乗り場があります。
このリフト(往復18スイスフラン)で
FIRST展望台にあがりました。
若いMさんとHさんは片道切符で
登りはリフトを利用
下りはハイキングとして
歩いて降りることにしました。

*****

リフト終点から池とアルプスの山が
一体になっているバッハアルプゼーまで
ハイキング4人でハイキング。
途中で大きなカウベルをして放牧されている
お嬢さんたちのお出迎えがありました。
最初はドキッとしましたがメチャおとなしい
お嬢さんたちでした。
約30分ぐらい歩いてBachalpseeに到着。
旅行雑誌でみたとおりの
すばらしい風景でした。
(残念だったのは逆光でした)
そこで途中で会ったカウベルのお嬢さんも
池の前でパシャ。
私たちは神戸から持参した
パイナップルの缶詰をみんなで食べました。
MさんもHさんも神戸から持参したと言うと
ビックリしていました。

*****

ずっとこの景色を味わいたかったのですが
今晩は夜行列車に乗るので
絶対に遅れることなく
チューリッヒ中央駅に着かないと。

*****

MさんとHさんと
グリンデルワルド駅に
PM2時集合と決めてわかれました。
グリンデルワルドも散策したいので
私と嫁さんもすぐにリフトで下山。
MさんとHさんはリフトを使わないで
トレッキングして下山。

*****

私たちはリフトなのでスムーズに
グリンデルワルドに着いて
花が一杯の街中を散策。
日本では庭に花を飾る時は
家の中から眺めるようにセットしますが
グリンデルワルドの家やペンションでは
外から眺められるようにセットしているので
街中全体が
フラワーガーデンのような感じでした。
私たちもかわいい家と花をバックに
一杯写真を撮りました。
夢中で写真を撮っていて
ついつい庭に入っているところを
家の人?にみつかったので
慌てて出ようとしたら
「kein problem/no problem」と言って
ニコニコしてくれました。
最初のkein problemは
わからなかったのですが
英語のno promlemと
言い直してくれたので
おじぎしながら庭から出て行った事を
思い出しました。

*****

MさんとHさんと集合するまでには
ちょっと時間があったので
クライネシャイデック同様に
グリンデルワルドの
オープンカフェでお茶しました。

*****

pm2時にMさんとHさんと集合して
インターラーケン・オスト経由で
チューリッヒ中央駅に行きました。

*****

ちょっと早めに着きましたが
駅の切符売り場で添乗員さんと
現地添乗員の人が待ってくれていました。
「他のメンバーさんは?」と聞くと
みんな晩御飯を食べに行ったり
お土産を買いにいったりしているとの事。
そこで私たちも駅構内で
サンドイッチ、プチケーキ、飲み物を買って
列車内での晩御飯としました。

*****

全員集合して荷物の最終確認をして
切符をもらって夜行列車に乗り込む。
添乗員さんも気を利かせて
MさんとHさんと一緒の
コンポーネントにしてくれていました。

*****

列車が走り出して4人で
ワイワイ軽食を楽しんでいると
添乗員さんがパスポートを
集めに来ました。
スイスからフランスに移動する時に
国境の町で停車して車内検察で
パスポートをチェックされるとの事。
そこでおもしろい話を
添乗員さんから教えてもらいました。

*****

ツアーメンバーの一人が
パスポートを紛失。
今日スイスの日本領事館に連絡して
緊急再発行を依頼したけど
夜行列車の出発までには
再発行が無理なことが判明。
彼女だけを現地添乗員にあずけて
再発行パスポートを入手してからパリに
移動することを最初考えたのですが
一人でパリまで移動するのは無理。
そこでパスポート紛失に気が付いたのが
列車内で今気づいたことに
しようとしたんだって。
車内検察との一芝居
うまくいくように応援してね
とウインクしてから
他の人のパスポートを集めにいきました。

*****

国境の駅でしばらく停車していましたが
しばらくするとガタ~ンと列車が動き出しました。
動き出してから添乗員さんが
メチャ明るい顔でパスポートを返しにやってきた。
Mさんが「うまくいったみたいね」と聞いたら
検察の方がにやにやしながら
私の説明を聞いてから
「日本人はうそつかないと思っています」
「今回は私がパスポート紛失で
国境通過したことを証明したという書類を
作ってあげます」
「パリに着いたらこれを
日本領事館に提出したら
パスポート再発行は無理なら
日本に帰るためだけの
書類を作ってくれると思います」
と言って書類をくれました。
「日本人はうそをつかない云々」
と言われた時は
冷や汗が背中を流れたとの事。
添乗員さんが帰った後、みんなで
「検察の方は全てお見通しだったんだ」と
お菓子をボリボリ食べながら話をしました。
後でわかったことですが
パスポートはチューリッヒで宿泊した
ベットの下に落ちていたのを
掃除の時にホテルマンがみつけたそうです。
ホテルの方がすぐに
現地添乗員に連絡してくれたので
翌日の朝にパリの宿泊先である
MERCUREホテルに
FAXをいれてくれていました。

**9月15日**

夜行列車は早朝にパリに着いて
時間調整を兼ねて
バスで市内観光しました。
市内観光でのモンマルトル広場では
「子供を使ったスリが多発しているので
手荷物は絶対手を離さないように。
また、写真を撮るふりをして
カメラを持ち逃げする」等
日本では考えられないような事が
起こるとの事。
怖いですね。

*****

その後MERCUREホテルにチェックイン。
部屋で一休みした後
今日と明日の観光スケジュールを検討していると
例のMさんとHさんが
「パリの観光スケジュール教えて」とやってきた。
嫁さんが逆に二人のスケジュールを聞くと
「今日のお昼間は買物とランチだけ決まっている」
「だから今晩の夕食一緒にいかがかなと思って
やってきました」との事。

*****

私たちのスケジュールは
・・・・・
今日の昼間は凱旋門とコンコルド広場、
シャンゼリゼ通りを「オーシャンゼリーゼ」を
口ずさみ?ながら、
ぶらぶらサクレクール寺院や
ノートルダム寺院まで観光します。
夜はエッフェル塔の夜景を観てから
シャンゼリゼ通りのお店で夕食。
明日はベルサイユ宮殿と
ルーブル美術館を考えている。
・・・・・
と説明すると
「夜のエッフェル等観光と夕食」
「また明日のベルサイユ宮殿と
ルーブル美術館もご一緒させてください」と
ゴロニャンされてしまいました。
まあ、腐れ縁なのでOKしてしまいました。

*****

ホテルで観光地図をもらって
凱旋門をスタートして
ノートルダム寺院を終点とすることにしました。
添乗員に、もらった観光地図に
ホテルの場所の印を付けてもらって出発。
シャンゼリゼ通りをブラブラ歩いて
コンコルド広場に到着。
コンコルド広場からは
セーヌ川河畔を歩いてシテ島に到着。
ノートルダム寺院は修理中だったので
入れなかった。
そこですぐそばにあるステンドグラスで有名な
「サントシャペル教会」に行く。
ここでも一番の見どころの2Fの礼拝堂は
修理中だったので
1Fの礼拝堂だけ見学しました。
この礼拝堂は天井が低くて小さいサイズですが
柱などのアーチや細工はすばらしいものでした。
ここで写真を撮ろうとしてフラッシュをたくと
警備のおじさんに「ダメダメ」と言われてしまった。
しかたないのでフラッシュを外して、
手振れしないように柱にそろっともたれかかって
何とか写真を撮りました。
観られなかった2Fの礼拝堂の写真を
おみやげコーナーで買いました。

*****

結構歩いたのでちょっと何か食べようと
シテ島の中をうろうろすると
公園の中でサンドイッチを売っていました。
ほぼ立ち食いスタイルで
メニューはみつからない。
しかたがないので
コーヒー片手にフランスパンに何か挟んでいる
サンドイッチを食べている
おじさんの手元を指さして注文すると
お店の人がわかってくれて
同じものを作ってくれました。
固いフランスパンにベーコンをはさんだ
サンドイッチでした。
支払いを終えて帰ろうとした時に
指さしたおじさんが「ボンボヤージ」と
ニコッとして手を振ってくれました。
それから来た道をホテルまで帰りました。

*****

ホテルに戻ってから
MさんとHさんの部屋を
ノックしたけれど不在。
しかたないので私たちは
シャワーを浴びてひと眠り。
夕方4時ごろにMさんとHさんが
何かいっぱい荷物を抱えて
部屋にやってきた。
私たちがけげんな顔をしていると
嫁さんに今日の買い物
(お土産を含む)の成果を
みせたかったみたいです。
嫁さんもちょっと困惑していたけど
うまくほめてMさんもHさんも満足して
またまた荷物を抱えて
自分の部屋に戻っていきました。
その後部屋の電話が鳴ったので
「何かな?」と思って電話に出ると
Hさんが「何時に出発するんだっけ?」
そういえば商品見本市の後の
スケジュール打合せを私も忘れていました。

*****

それから、すぐに出発することにして
先ずはエッフェル塔の見学に出発。
高所恐怖症の私は
エッフェル塔に上りたくなかったので
広場から写真を撮っていると
他の3人が私の分まで
切符を買ってきたので
しかたなくのぼりました。
高所恐怖症の人間としては
あまり記憶がありません。
あしからず。

*****

早々にエッフェル塔を後にして
夕ご飯を食べに
シャンゼリゼ通りに戻ってきました。
どこで食べるか決めていなかったので
ちょっと小粋なプチレストラン風で
映画に出てくるような
手書きのメニュー黒板?を
出口にだしている
LE GRAND CORONAというレストランに
予約なしで入りました。

*****

入口でボケッと4人が立っていると
ボーイさんがきてくれて
何かフランス語で言ったのですが
英語ダメ・ドイツ語ダメ
当然フランス語ダメダメの4人衆なので
またまたボケッと立ったまま。
ボーイさんも
予約無し・フランス語ダメの
旅行客と判断して
4人掛けのテーブルに
案内してくれました。
しばらくすると
メニューを持ってきてくれたのは
いいのですが
当然これまたフランス語のメニュー。
ちょっと考えてる振りをしていると
ボーイさんは行っちゃいました。

*****

どうしようかと思案していたらMさんが
「どうせわからないから
入口に書いていたメニューから
4つ選んでボーイさんに指差ししよう」
「料理はそれでOK」
「せっかくフランスに来たのでワインも頼もう」
ワインはメニューから
またまた指差しで行くことに決定。
「日本と違って水も有料だから頼んだらダメ」と
旅行ガイド(当然日本語)をみながら
Hさんが教えてくれました。

*****

方針が決まったので
Mさんが厨房の前でスタンバイしていた
ボーイさんの腕をつかんで連れてきました。
入口まで行って
黒板のメニューを指さしで
それぞれ食べる物を注文する。
いつもは優柔不断の嫁さんが
一番先にあるメニューを指さした。
後はMさん、Hさん、私の順番で
「指差し」して注文完了しました。
ボーイさんも我々の注文方式を
すぐに理解してくれました。
「指差し」方式はすごいですね。
一発でボーイさんに伝わりました。
注文して席に戻る時に
「今回は一番先に注文していたけど
どうしてかな」と聞くと
嫁さんは「フォアグラ」がわかったので
ほかの人に注文されないように
一番先に「指先し」したんだって。
その後テーブルに戻って
ワインの中から1本をまたまた
「指差し」で注文。
これで終わろうかとしたら
ボーイさんもしっかりしていて
デザートのメニューの中の一つを
我々の伝達方法の「指差し」方法で
ニコッとすすめる。
ついつい「あかべこ」のように首を縦に
振ってしまった。

*****

先ずはグラス4個と白ワインを
持ってきた。
ワインをチビチビ飲んでいると
料理が到着。
嫁さんは予想通り
「フォアグラのテリーヌ」。
私はチャーハン風の炒めご飯の上に
イカの輪切りがのった「いかめし」。
Hさんは「スモークサーモン」。
と一見して何かわかる料理でした。
Mさんの前にセットされた料理は
お肉料理なのですが
ちょっとチキン風のステーキ。
みんな自分の料理をたべていると
Mさんが
「この肉、鳩さんかも?骨が細いよ」
「平和の使者の鳩さんならごめんなさい」と
言いながら食べていました。
どうも「うずらのステーキ」だったみたいです。

・・・・・
レシートをもらって日本で調べると
*フォアグラのテリーヌ
*いかめし
*スモークサーモン
*うずらのステーキ?
*白ワイン
*姫リンゴのパイケーキ
でした。
・・・・・

*****

食事が終わってメトロに乗って
ホテルに帰ろうとしましたが
降りる駅の名前を
いい加減におぼえていたので
「たぶんここだ」と思って下車して
上にあがると
なんとなく風景が違っています。
後でわかったことなのですが
1駅早く下車してしまったみたいです。
しかたないので
道端でのんびりしているおじさんたちに
「ホテル・メルキュア」と言って
聞きまくったのですが
みんな首をかしげます。
最後には警官を読んでくれたので
「ホテル・メルキュア」と説明すると
警官にも首をかしげられてしまった。
そうこうしているとMさんが
「アッ!ポケットにホテルのマッチ
入っていた」と叫んで警官に見せると
警官も周りの人もどっと大笑い。
警官が「オテル・メルキュ~ル」と言って
私たちをホテルまで連れて行ってくれました。
なんとすぐそばで5分もかかりませんでした。
ホテルの前で警官に
4人で最敬礼してしまいました。
フランス語ではhotelの「h」は発音しないし、
「メルキュア」じゃなくて「メルキュ~ル」と
発音しないと通じませんでした。

**9月16日**

今日は実質旅行の最終日。
ホテルのモーニングを食べてから
ベルサイユ宮殿に出発。
出発する時にMさんとHさんが
もう一人、「連れ」をつれてやってきた。
なんとチューリッヒでパスポートを紛失した
Iお姉さんでした。
昨晩ホテルに帰ってMさんとHさんが
本日の武勇伝を肴に
バーでワインを飲んでいると
Iお姉さんが
「なんかメチャ楽しそう。私も連れて行って」と
おねだりされたんだって。
そういう訳でベルサイユ宮殿は
5人の団体さんでいくことになった。
ベルサイユ宮殿は
フランス国鉄でベルサイユへ。

*****

下調べではベルサイユ宮殿内には
食堂がないみたいなので
パリの出発駅前のパン屋さんで
それぞれ昼食となるものを購入。
ここでも得意の「指差し」方式で
パンやジュースをゲットして
フランス国鉄でベルサイユへ。

*****

ベルサイユ宮殿はメチャ広いので
集合場所(たしか噴水)と時間だけ決めて
我々夫婦と
他の3人とは別れて自由見学。
見学を終了して、全員集合後
木陰のベンチで昼食してから
宮殿の並木道で写真撮影しました。

*****

そうそう、キャナルでゴンドラがあったので
値段を聞くと高い。
ちょっと高いと手を横に振ると
「写真撮影だけなら安くする」と
英語で言ってきたので
頑張って値切って写真撮影しました。

*****

ベルサイユ宮殿観光を終えて
一旦ホテルに戻る。
その後、MさんとHさんと私たちで
ルーブル美術館に
教養を高め?に行きました。
私の一番印象的だったのは
「モナリザ」は意外と小さい絵画。
それに引き換え「ミロのビーナス」はでっかい。

*****

「カナの婚礼:カリアーリ作」の前で
MさんもHさんも写真を撮ったおかげで
旅行後に「結婚しました」の連絡がありました。

*****

我が家では「民衆を導く自由の女神」を
嫁さんがじっくりみていたので
今では旦那を手玉に取る女神に
大変身しちゃいました。
(影の声)
強い女を描いた絵は見せる物ではありません。

*****

最終日の朝
ホテルでモーニングを食べていると
添乗員が真っ青な顔してすっ飛んできた。
なんと手違いで帰りの大韓航空南周りが
ブッキングミスで乗れない!
添乗員さんが
「会社のミスなので何とかします。
最終結論が出るまで
部屋で待機してください」
と言い残して電話しまくっている。

*****

ほとんどの人が会社勤めしている
キャリアウーマンなので
帰りが遅れるとしんどそう。
MさんとHさんが
私に「大丈夫?」と聞いてきたので
「私はコンピュータープログラマーで
この仕事をいつまでにアップすればOK
という仕事なので2~3日の遅れなら
なんとかなりますよ」と答えたら
「うらやましい。私たちは事務部門なので
休みが延びるとうるさい上司に
いやみ一杯言われそう」と
ペロッと舌を出していました。

*****

そうこうしていると
添乗員さんが吉報を持ってやってきた。
「みなさん、予定通り本日帰れます。
それもJAL北回りで帰れるので
安心してください」
みんな一斉に拍手しました。

*****

これで珍道中の話題が終了したと思ったら
ド・ゴール空港でもやらかしてしまいました。
ド・ゴール空港ではチューブのような
エスカレーターがあるので
嫁さんと
「エスカレーターに乗って写真を撮ろう」と
いうことになりました。
登りのエスカレーターで
写真を撮りながら上がって
いざ下りようとすると
下りのエスカレーターが無い!
あわてて階段を探したけど見つからない!
しかたないので車用のループ状の道を
二人並んで走っておりました。
途中では車のクラクションを
結構鳴らされてしまった。

なんやかんやとありましたが
プチ珍事件のおかげ?で
記憶に残る旅ができました。

【終わり】

《youtubeのURLです》

https://www.youtube.com/watch?v=ggJLcvbKq9E

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