介護保険認定

今まで全く、意識すらしてこなかった「介護保険」
いよいよ、自分たちの身に現実に降りかかってくる。
確かに、実母や夫の両親、介護保険での認定、その後のケアマネさんとのやりとりにより、デイサービスや特養とか、そういうことで身近になりつつあったけど、夫も、脳内出血後の後遺症により、介護保険のサービスを受けるための認定・審査を受ける。

私も今まで、病院のソーシャルワーカーさん、そして介護保険の認定の方とごっちゃになってしまってたが、要するに、病院所属と行政担当者という違いがあって、それぞれ役目が違うのだ。
なるほど・・・

夫は初めて会う人に対して用心深い。「何、この人・・・」的に警戒してる。
なるほど、だから「家族の立ち会い」か。
いろんな質問事項・問診などがあり、本人の回答と後で看護師さんによる確認があるそう。
今、このリハビリ病棟は面会時間が非常に厳しいので、なんとか「この同席面談と家族面会時間は別にしてほしい」と願い出て許可をいただいた。

そういえば、今日は爪を切ってあげよう・・・もしかしたら、自分でできるんじゃないか・・・と思って爪切りを持ってきたら、きれいに切ってあって、誰がしたんだろう? 本人は「してもらった」と言っていたけど、後から療法士さんとか看護師さんに聞いたら、「爪切りは看護師さんが貸してくれて、自分で切った」ということだった。

  季節の夏が言えないけれど、今は暑い時期だというのは理解している。
   生年月日が言えないけど、確か、書いてはいたんだけど?
  いきなり言われたら、答えられない・・・って言い訳言ってるけど、でも、自分の状況がわかってきてるのかなとも思える。
 自分の言ってる言葉が間違ってることが多い、うまく言えないことはわかってきてる。
 身支度やトイレ、自力で全部できるし、動きは普通に階段歩行も普通だし。本人も入院している理由がわからないんだろう、早く家に帰りたいとずっと言ってる。
でも、通所リハビリを受けるにせよ、どんな社会サービスが受けられるか、それは介護保険認定が決まって初めて動き始めることだから、一歩一歩段階を踏まないと・・・というのを繰り返し繰り返し伝えていて、最近、やっとなんとか自分自身に納得させてる感じは受ける。

とはいえ、障害・・・なんだ。
いろんな体験記を読むと、わかっていても「障害」という言葉は重く心に石のように沈む。
でも、夫は生きて戻ってきてくれた。障害だろうとなんだろうと生きてる。そして立って歩いて自分でトイレに言って普通に食べてる。誇りを持って、堂々とサービス受けたらええやん!
私自身も胸張って、今まで保険料もちゃんと払ってきたんだし、受けられるサービスは堂々と受けよう。助け合って生きていくんだから。

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