ワークショップ「戯曲を描いてみよう」



金沢21世紀美術館のプログラム「みんなの美術館、みんなと美術館」というワークショップが年間に3〜4回あるのだが、今回、劇作家・演出家のピンク地底人3号さんを招いての「戯曲を書いてみよう」というワークショップ。
  常々、このワークショップシリーズにはとても興味があったのだけど、たいてい、お仕事時間・・・だったから参加できずにいました。元日の地震で美術館に被害が出て、私たちもお仕事が止まってしまってて・・・ふってわいたような「日曜日の昼間暇!」・・・すぐにこのワークショップに予約を入れました。

いつもピンク地底人3号さんのワークショップは手話メインだったこともあり、もちろん「手話使えない人も使える人も分け隔てなく・・・」なんで、その趣旨は理解しているものの、でも、私自身が手話できないので躊躇い・・・みたいなのは、確かにあった。でも、今回は「戯曲」・・・
以前、「太陽にほえろ!」の脚本を書いたこともある脚本家の方のインターネットによる脚本家講座を受講していたこともあり、ちょっとした下地もあったし、楽しみにしてました。

のっけから・・・隣に座った方が、あらら、Facebookのお友達さんだ!と気づいて・・・リアルでお会いするのは初めてでしたけど、向こうも気づかれたようで、ちょっとこそばゆいような感じからスタート!
参加者の何名かは他のボランティア活動でご一緒のお仲間も多かったので、打ち解けやすい雰囲気でした。

ピンク地底人3号さん・・・は、以前、一緒に飲み会に行ったこともあり・・・
あれ? でも、いつもの雰囲気よりは、かな〜〜〜りテンションがアップアップな状態で、あがってた? みたいでした(苦笑・・・舞台の人がアガるなんてことあるん?)

「戯曲」は、その場にいない誰かさんの噂話!
見事なまでの一言表現!!
だったら、誰にだって身に覚えがあるし、私だって書けるって簡単に思えるし、その人ならでは!の味も出やすい。
最後は全員、一人一人、2人の会話というオリジナル戯曲を作って発表するんですが、どなたの作品も必ずオチがちゃんとついていて、その人ならではの個性がちゃんと盛り込まれていて、お見事〜!!でした。

「オリジナル・サブ・ストーリー in 太陽にほえろ!」も止まっちゃっててずいぶん・・・もう何年も・・・10年も経ってしまってて・・・
改めて読み直してみて、ああ、自分、かなり良いもの書いてたよなぁって・・・自画自賛で恥ずかしいけど、でも、結構練って書いてたなぁって。

ピンク地底人3号さんが「ZOOMで戯曲講座やってます」のDM・・・持って帰ってきて、今、目の前にあります・・・
還暦も過ぎちゃってるしなぁ・・・ああ、でも、なんか「もう一発書いてみたい」という気分にもなってきてはいるんだけど・・・
改めて、自分自身が持っている世界・・・生きてきた時間と環境はちっぽけだけど、見てきた映画、読んできた本、いろんなところに伸ばした好奇心、他の人とのつながり、出会い・・・が積み重なっての「経験値」の豊かさが、「何かを書く」ときに力になってるなぁって思う。

また、ピンク地底人3号さんの最新の戯曲1冊・・・「燐光のイルカたち」ももらってきたんだけど・・・読み始めて、どきり・・・冒頭からは想像できないほど、結構キツい話になっていく・・・作家であるピンク地底人3号さんの風貌とか言動とか生で知った直後だけに、この話は重かった・・・
人が書くからこそ、重いのだ。
これを生成AIなんかが戯曲書くようになったら、どんな展開になっていくんだろ・・・

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