遺言二十二
久しぶりに「いいドラマ」を視た。
ミスターラグビー平尾誠二さんとips細胞でノーベル賞を受賞した山中教授の友情を描いたドラマ。
その名もそのまま「友情」
男の友情とあったが「人心と人心の友情」という言葉が頭に浮かぶ。
平尾さんを演じたのは本木雅弘さん。
山中教授は遠藤憲一さん…ではなく滝藤賢一さん。
いつも間違えてしまうこの二人。
平尾さんを演じたではない。
平尾さん本人と見間違えるほど。
滝藤さん、正直好きな俳優ではなかった。
演じる滝藤賢一さんが出た瞬間
「あー何故この俳優…モックンの演技にこの人を山中教授にしちゃったかな…
もっといなかったかな〜」と声を漏らしたくらいだ。
結果、山中教授であった。
ここはご本人が目の前にいれば陳謝したい一件である。
元気な頃の平尾さんを演じた本木雅弘さん。
頬もふっくらし目も見開いて勢いを感じるあの存在。
病が発覚してからも「なってしもたものはしゃーない!」と発した時の平尾さん演じる本木雅弘さん。
もうもっくん七日平尾さんなのか途中からわからなくなってくる。
既にこれを書きながら混乱している。
平尾さんの為に何か手立てはないのか必死で探す山中教授の様子。
入退院を繰り返す平尾さんの体調や顔色、表情、心情。
私にはこれらが全て伝わってきた。
最初は二重顎だった平尾さんが段々と頬がこけていく様子。
目を開こうとしているが開くことのできない瞼の筋肉の動かし方。
実際映像を思わせる本物を目の当たりにできた週末であった。
今夜、もう一度見よう。
この人に関しては色々語りたいことが多い。
いのち短し
ミスターラグビーをど正面から。
いのち短し
質と品格を目の当たりにできた。
いのち短し
今宵は生きてこれを語らいたい。
いのち短し
いのち短し