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遺言二十七

KANちゃんのファンクラブに入会していたわけでもない。
ライブにも行ったことはない。
空港や駅で会うなんてこともしたことない。

ただ13歳の時、赤いラジカセを買ってもらって初めて聴いたラジオが
KANちゃんのアタックヤングだっただけ。

中学、高校とCDでアルバムを買って聴いていた。
その他にもTMネットワーク、渡辺美里にチャゲアス。
アイドルには興味はなかった。
シンガーソングライターというアーティストが好きだった。
スターダストレビューにはまだ早かった。
松山千春も。

ふ〜ふふ〜ふふふふふ〜♪
ん〜んん〜んふ〜ふふふ〜♪
ふふふふ〜ん ふふふう〜
ふふふふ〜ふ ふ ふ ふふ ふふ ふ〜ん♪
(愛は勝つ)

キッチンに立つと口ずさむ愛は勝つ。

今日はお風呂で鼻歌。

いつでも、そこにあったKANちゃんの歌。

いや、あったのではない。
この先もずっとあるKANちゃんの歌。

ちょっとお出かけ中のKANちゃん。

言えずの I LOVE YOUはお掃除の時に軽やかになれる。

色々なシーンで早くしてくれたりゆっくり進ませてくれたKANちゃんの音。

今後もお世話になるのでよろしくちゃんKANちゃん。

今頃どこにいるんだか。
KANちゃんライブは行けなかったので代わりに要さんのライブ行ってくることに。

いのち短し
心あれば忘れることなし

いのち短し
今日最後の晩餐かもしれないご飯は美味しかった

いのち短し
いい音の中で過ごしている
感謝。

いのち短し
いのち短し

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