下界(パラレル)2

下界(パラレル)2

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離した描写がめちゃくちゃ多数ありますことをお断りしておきます

熊本あたりまでは地獄のような運転が続いていた。
しかしそのあたりから椎、こと可奈野椎が「運転飽きた」だの「へばってきた」とか言い出したので助手席に座っていた観萌、こと佐原観萌と交代することになった。
正直言って乱暴そのものな椎の運転とは違い観萌の運転は加速、原則、コーナリング、全てにおいて安定して優雅で落ち着いていてみんなあっという間に眠りについてしまっていた。
あたし、花奈こと夏乃花奈も例外ではなく、夢をみていた。

佐世保署に着いたあたし達一行は新たに『あつこ』と『かなえ』なる少し年齢が不詳な少女ふたりを乗せることになった。
ふたりとも本名ではなくて偽名だったようだがあたし達もそこに関しては似たようなものだから構わなかったんだけどそのふたりのデコボコさ加減には正直言って笑いが込み上げてきた。
ひとりはぽっちゃり系の可愛い子、だったが身長は170cm近くあってメガネをかけた美人というよりはバストもすごいけどそこからウエスト、そしてヒップにいたるラインも結構モチッとしていてグラマスな娘だったんだ。
名前は『かなえ』というらしいんだけど一応中学生ではあるがどう見ても高校でさえ卒業した大人にしか見えない体つきと容姿ではある。
彼女はつい最近、5人の男子高校生に輪姦、いわゆる多人数からのレイプを受けたらしい。
しかし警察の記録にはそのような事実は認められずにただ、本来は加害者である筈の少年たちを殺害したことになっていた。
そしてもう1人の小柄な褐色肌色をした女の子は少し縮れ髪のショートカットでおとこの娘にも見えなくはない気がしたが小ぶりながらも形の良い大き目の乳輪と乳首、そしてほどよく育った股間の女の子自身は彼女が紛れもない女性であることを示していた。
彼女の名前は『あつこ』そして『たまえ』ともいうらしい。
実は彼女も輪姦、多人数からのレイプを受けていたらしかったのだがどうやらそれもなかったことにされているらしい。
こちらは『かなえ』よりもタチが悪くて麦軍兵が街で呑んだくれていたところを襲撃して拳銃を奪い取っていた、とされていた。
そしてその銃で少年たちを45人射殺したことになっていた。
ふたつの事件は別々のものではあったが共通点はひとつ、ふたりとも男子高校生に集団レイプを受けていて、その直後油断した彼らを殺害したということくらいか?
「ねえ、椎、花奈、彼女達に真実を語らせることができる?、いいえそこまでしなくてもいいからそのイメージを私達で共有できないかしら?」
香織があたしの耳元で囁いた。
ふたり共に中学に入る以前の記憶がほとんどなかった。
『かなえ』はベッドの上で寝かされていたところから記憶が始まっていた。

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「あたしは・・・誰?、そしてここはどこ?」
周りを見回すとこじんまりとした部屋だった。
6畳くらいの部屋に小さめのベッドお勉強机、そしておそらくは身長よりも少し低い洋服ダンスがあるだけだった。べッドの壁側には紺色と白い色が混在した服が2セットかけられている。
しかしこのベッド、どうして生肉が腐ったような匂いがさっきから鼻をついているのかしら?
どうやら敷いてあるシーツと掛け布団に染み込んでいるみたい。
あたしは洋服ダンスの中から下着と普段着を取り出すと着替えた。
部屋のドアを開けて廊下の先にある階段を降りるとリビングキッチンなるものが目に入った。
『どうしてあたしはこんなことを知っているのだろうか?』
疑問に思いながら誰もいないことに気がついた。
『外出中だろうか?』
そんな疑問も湧いてきたがそのテーブルの上に食べ物らしきものが1人分乗っていた。
誰のために用意されたものかはわからなかったけれど茶碗に盛られたご飯と味噌汁、そしてたくあん、だった。
全て冷めていたがどれも美味しく頂いた。
外に出かけたいところだったがあいにくあたしはこの家の鍵を持っていない。
つまり自分が家の外に出て仕舞えば、戸締まりが不十分となって不審者からの侵入を受ける可能性があった。
廊下にあるいくつかの扉のひとつを開くとあたしはシャワールームらしきものを見つけるとそれを使わせてもらうことにした。
どうやら何事においてもここの世界では手動で操作しなければいけないらしい。
服を脱いでカゴに入れる扉を開いて中に入ると給湯器を操作するためのものと思われるパネルと大きなお湯をためておくためのものと思われる水槽が目に入った。
どうやらそのパネルはタッチパネルではなく、いくつかの防水ボタンによる操作だとわかった。
水槽にお湯を張るにはお湯が貯まるまでは時間がかかりそうだったのでシャワーを使うことにした。
どうやらシャワーの温度も量もいくつかの防水ボタンによる操作であり音声認識による操作も不可能なようだった。

シャワーを浴びながらあたしはこの肉体の中に残っていた残留思念を感じていた。
その時、あたしはこのシャワールームで実兄と思われる男とその友人達合わせて5人から強制生殖行為を受けていた。
お湯が溜められた水槽の中でゆっくりとくつろいでいたところに見知らぬ男達が乱入してきた。
水槽に入り込んで来てあたしの下腹部に拳を殴りつけてきたのは紛れもなく実兄だった。
口をハンドタオルで縛り付けられたあたしはなすすべもなく兄に下半身を押し付けられ、胎の奥深くまで抱かれた。
あの、白い大きな部屋のある施設の中の他の人、正しくはあのニナという娘以外が入ってこない筈だったプライベートルームにいたあたしがあの男にされたように。
と思っていたら事実はもっと悲惨だったようだ。
ー男が入れ替わるたびに股間から溢れ出す赤い血の混じった白い濁液、それは想定内だった。
しかしまさか子宮の中にねじ込んできた異物、いや異生物には驚かされた。
おそらくそれはあたしが入り込む前の少女の思い込みで何かの勘違いではないのか?
そう思ったくらいだ。
あたしは自分の身体を頭から足の先まで洗うと洗剤を洗い流してシャワールームを出ると乾燥用のエアブロー吹き出し口を探していた。
どうやら何をするにも自分の手でおこなわbなければいけないらしい。
シャワールームの外を見回すと自分が脱いだ服を置いたカゴの下に大きな布切れが入っていた。
あたしはそれで自分の濡れた身体を拭くとやはり自分の肉体自体に腐臭がこびりついていたことに気がついた。
そこであたしはそこにあたし自身を映し出すディスプレイの存在に気が付いた。
どこにスイッチがあるのか?それとも音声認識なのかわからなかったので試しに『消えろ』とか『パワーオフ』とか声で指令を出してみたがあたしの姿が消えることはなかった。
さっきまで着ていた下着と服を着てもう一度そのディスプレイを見るとちゃんとあたしの姿は反映されているようだ。
あたしは廊下に出る扉を出ると再び階段を昇ってさっきまで自分がいた部屋に戻った。
信じられない事にこの家にはエスカレーターというものもエレベーターもないらしい。
なんて不便な世界なんだろうか?
あたしは自分の部屋に入るなりドアも閉めずにそのまま睡魔に襲われてベッドに上半身をもたれかけるようにして眠りについてしまった。
しかしなんでこんなにも疲れているのだろうか?
あたしは・・・・

気がつくとあたしはシーツと掛け布団を交換されたベッドの上でちゃんと寝かされていた。
40代の男と30代後半の女の人があたしの顔を覗き込んで泣いていた。
「あたしは・・・」
それから数日後、あたしの身に起きたことが彼ら、父親と母親の口から語られた。
それを聞きながらあたしはこの身体に起きていたことを少しずつではあったが思い出し始めていた気がする。

おおよそ1年と3ヶ月ほど前、あたしは白昼堂々、自分の2歳年上の兄を始めとする5人の少年たちから自宅の浴室内で集団暴行を受けていたということだ。
問題は何故、この家にその兄、を始めとする少年5人がこの家に立ち入れたかという問題だった。
あたしのなまえは楠花苗(くすのき かなえ)、偶然だろうかもしれないが昔から呼ばれていた名前と同じ読みだ、、他にはその時は気が付かなかった。
その事件の1年前、この辺りで、5人の女学生達がそれぞれ別件で複数の男達に性的暴行を受けた挙句、惨殺死体で発見されたり、火災現場から焼死体で発見された。
監視カメラによる情報や目撃情報が多かったことから犯人である兄達は間も無く逮捕され兄を含む他の少年たちもすぐに保護されたらしい。
そして彼らは2ヶ月後借り収容所から『国立こじろう学園』に送られて少なくとも彼らが18歳になってからはじめての春を迎えるまではそこからは一歩も出られるはずがなかった。
当時彼はまだ中学1年生、あと少なくとも4年は外にでられるはずがなかった。
にもかかわらず当時のあたしこと、楠花苗は玄関を始めとするすべての窓に施錠がかけられた家の中の浴室で集団レイプを受けていたということだった。
彼女、は最初のうちは頑なに口を閉ざしていたがやがて数日後その主犯が自分の実兄であることを語り始めた。
それはすぐに警察に報告されたが楠花苗の実兄はいまだに『こじろう学園』の中にいる事を理由に否定された。
そこまではよく聞く話だったが集団レイプ事件そのものが無かったことにされてしまった上に肝心の被害者であるべき楠花苗が行方不明になってしまった。
そしてつい最近、3日ほど前になって彼女が遺体となって発見された。しかもその容姿は彼女の実年齢とは遠く離れた60代後半にしか見えなかったという。
しかも彼女はすぐに司法解剖に回されたが直接どころか間接的にも死因になるような要素は見当たらなかったという。
息子だけでなく娘まで失った夫婦は諦めきれずにその司法解剖から帰ってきた遺体を彼女自身の部屋のベッドに寝かせておいたらしい。
そこに運良く、というか運悪くあたしが憑依してしまったところ何故か生命活動を開始してしまった?という事か?
しかも失踪当時の年齢に戻ってしまっていたらしい。
もちろん司法解剖まで済ませてあるのであたしは死んだことになっている。
というわけで両親と話し合った結果、あたしは伊達メガネをかけて外出するときはぽっちゃりして見えるように本来とは別の目的でコルセットなるものを着用することになった。
不思議なことだったのがあたしの中に楠花苗としての記憶がちゃんと残っていたらしくて、日を追うごとに色々と思い出し始めていたということだ。
「あたしを襲った時の兄貴は明らかにそれまでの兄貴とは別人のようだった」
あたしがそう言った時最初は彼らは驚いていたようだったが、動作や口調などをきめ細かく説明しているうちにどうやら納得してくれたようだった。
集団レイプ直後は彼女自身もパニックに陥って泣いてばかりでまともな証言も得られなかったようだがあたし『かなえ』という別人格が入り込んでそれらを客観的に見つめ直すことが可能になったようだ。
あたしはいつものように家を出て食事の材料をスーパーで買い込んで家に戻った時に異臭に気がついていた。
妙に家の中が静まりかえっていることに違和感を感じていたのもあったが、それよりも楠花苗が実兄達に集団レイプされた時のような不穏な空気をこの身体は読み取っていた。
玄関を開けてすぐに内側からロックをかけると用心しながらリビングキッチンに足音を忍ばせながら向かった。
入り口付近の床に中年の男性がひとりとキッチンのシンク前の床に中年の女性が横たわっていた。
ふたりとも手足を縛られていて、身体中を刃物で滅多刺しにされていて、大量の出血をしているようだった。
すぐに救急車を呼ばなければ助からないだろう。
いったい何者に襲われたのか?
そう思った時、あたしは背後から音もなく忍び寄ってきた何者かに首筋を殴られて意識を失っていた。

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意識を取り戻した時、あたしは全裸にされて両手足を縛られて楠花苗の実兄に犯されていた。
大声で叫んでみたがすぐにそれは無駄な行為だと悟った。
どうやらこの家自体がその外の世界から時間的に切り離されていることはすぐに理解できた。
いつも外を走り続けている車の走行音や他人の喋り声、そして風の音が全く感じられなかった。
「どうしたよ、あん時みたいにもっと泣き叫んで喚けよ、助けを求めろよ」
楠花苗の実兄は挑発的に荒々しくあたしの下腹部の穴を激しく突き上げながら笑うように言ったが微妙に焦りをかんじているようにもきこえた。
「はぁはぁ、時間操作能力、あっあぁ〜!」
あたしが喘ぎ声に混じらせながらそういうと楠花苗の実兄の表情がみるみる青ざめてゆくのがわかった。
そんな彼の表情をあたしから隠すようにもうひとりの男があたしの胸に馬乗りになって、あたしの口にはもう一本の肉棒が捩じ込まれて喉の奥を何度も突きまくられた。
その肉棒は激しく脈打つとあたしの喉の奥に熱い、とろみのある液体を数回に分けて噴射した。
その液体は気管支を襲いあたしは思わずむせそうになったがその肉棒が少しだけ萎んだ瞬間をつかまえて上下の両顎に最大限の力を加えて上下の歯で噛み切った。
その男は悲鳴をあげるとあたしから離れようとして横に転がって倒れてのたうち回っていた。
それでも楠花苗の実兄は構わず腰を振り続けてあたしの中に中出しをし続けていた。
あたしは口の中に残された肉片を吐き捨てると楠花苗の実兄を睨み返した。
「これで5発目ですよね」
あたしがそう言うとそいつは信じられないと言いたげな表情であたしを見た。
「それだけじゃない、あんたはあたしの胎の中にどんな生き物をねじ込んだ、そしてそれはあたしの胎の中に住んでいる小さな生き物と何をしているのかしら?」
そしてあたしは続けた。
「今、そいつはあんたの中にいない、今まであんたを操り続けてきたそいつはね」
そう言うとあたしは今まで貯めてきた力を一点に集中させてそれを自分の女の子自身の口で噛みちぎった。
楠花苗の実兄は信じられないと言いたげにあたしをみていたが彼も同様にのたうち回りながら後ろに仰向けに倒れていた。
そう、その楠花苗の胎の中に捻り込まれた小さな生き物が彼女の心も身体も自由自在に操り、何度も過去にタイムリープさせて過去の要人を暗殺させたり工作活動をさせて歴史を改ざんさせられて来たのだ。
ただ、その小さな生き物はあたし達を過去に飛ばすことは出来ても未来に飛ばすことは出来なかった。
故にあたし達は戸籍も持たないままもといた時代まで人に言えない仕事をさせられて空腹を満たしていくより他に生きる手段を持たなかった。
そしてまた突然に自分の胎の中に住み着いた小さな生き物によって拒否権さえ与えられることなく過去にタイムリープさせられてしまっていた。
そして今度は新聞記者を保から突き落としてすぐに駆け抜けて来た貨物列車によってその人の身体はミンチにされた。
と同時にあたしの身体は数時間前にタイムリープさせられてまだ何も起きていない事故現場から何食わぬ顔で立ち去る、それがいつものあたし、楠花苗の仕事だった。
そんな事を繰り返していたらどんどん年老いていくのは当然のことだろう。
過去にタイムリープする際には肉体年齢はそのままで決して若返るということはなかったのだから。
考え事をしていた隙に鈍器があたしの顔面を襲う、あたしは手足を縛られたままの状態で起き上がった。
その鈍器は跳ね返ってそいつの頭に一撃を喰らわした。
そんなに力を入れた気はなかったがそいつは盛大に額から血を噴き出して倒れた。
それにあたしの頭はそんなに硬くはないつもりだったのだが・・・
あとふたりがまっすぐにあたしに向かってきた時にショートカットの褐色の肌を持つ小柄な美少女がそいつらを殴り飛ばしていた。
「ごめん、来るのが遅くなった」
そう言った、彼女の姿を見た途端、あたしの中から熱いものが込み上げてきて目の前のものが見えなくなっていた。
遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきてあたしはこれで助かった、と早とちりをしていた。
しかし実際には手錠をかけられたのはあたしと、その褐色の肌を持つショートカットの美少女だった。

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あたし、花奈が長いようで短い夢から覚めるとあたし達シビリアンは佐世保署の駐車場に停まっていた。
「貴様ら凶悪犯に人権などない」
シビリアンのスライドドアが開くと同時に酷く暴力で痛めつけられた少女がふたり、車内に投げ込まれてきた。
「ちょっと、いくら殺人を犯したかもしれない凶悪犯かもしれないけどその扱いはひどくないですか?」
観萌が怒りを露わにして抗議した。
その観萌は警官らしき人物に額に拳銃を突きつけられ、そしてそのまま引き金を引かれてしまった。
彼女の後頭部は破裂したように大きく吹っ飛び誰が見ても即死状態で車内の床に大量の脳髄と血を撒き散らしながら後ろに倒れた。
「ここやばいよ早く離れよ!」
香織が叫ぶと時間操作をして2人の警官を吹っ飛ばした。
月海がスライドドアを運転席から閉めるとシビリアンの後輪を思いっきりホイールスピンさせて発進させた。
大柄なメガネををかけた少女が観萌の身体を抱き上げて泣いていた。
「ねぇ彼女、あとで『さっきの涙を返せ』とか言い出さないよな」
月海が呟いた。
「う〜ん、今度はどんな配色の髪の色になるのか、いささか心配だよ」と他人事のように椎。
「あんた達には血も涙もないのかよ」
と褐色の美少女。
「はいはい、わかりましたから、まずはあなた達の手当ての方が先ですよ」
メガネをかけた少女の腕の中で声がした。
観萌の後頭部はほぼ復元を完了していてオレンジ色の髪の毛は生え始めていた。
「椎も手伝って、『かなえ』さんは肋骨骨が3本折れて肺に刺さっていて、『あつこ』さんは腹部に2発の弾丸が残っている、急ぐ必要があるわね」
観萌はそう言うとシビリアンの運転席の後ろのある荷物置きから黒い大きなトランクを取り出してロングシートを片方だけベッドに変えるとふたりを寝かせて『あつこ』の方から手術を始めた。
「パトカーが拳銃をぶっ放しながら数台追ってきます、どうしますか?」
銀が言うと香織は涼しい顔をして言った。
「時間操作しますか?」
「いや、そこは花奈にそれぞれのパトカーの前輪タイヤを花奈にエネルギー化してもらって」
と加世。
「つまり一見、ただのパンクに見せかけるってことね、ならわたしも協力するわ」
月輪が続けて言った。
念動力でタイヤチューブ内の空気を加熱させて膨らませてその圧力でパンクさせる気だろうか?

シビリアンの後ろでパトカーが数台、スピンしたりひっくり返って道を塞いだのを確認する頃には観萌はふたりに対する処置をほとんど終えていた。
「それからあなた達の子宮の中に生息していた寄生体は身柄拘束しておいたから」
ふたりの少女にそう言った観萌の左手には長い干瓢で縛られた、4体の身長が25cm前後の美少女がぶら下げられていた。

下界(パラレル)2 終わり

下界(パラレル)3に続く

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