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寒さで自律神経が乱れやすい季節を腸から整えて、乗り切ろう!

寒さが堪える季節になってきました。外出するのが億劫になり、運動不足になりがちです。身体も冷えやすくなるので、血行が悪くなり、自律神経のバランスが崩れやすくなります。身体の中から温めて、腸を元気にし、不調を吹き飛ばしていきましょう。

腸と脳のはなし


私たちの身体は、脳と腸が密接につながっています。脳が受けたストレスで腸が不調になったり、腸で起きた生理的な変化が脳の機能に影響をおよぼしたりします。このことを「脳腸相関」と言われます。腸には脊髄より細胞数が多い「第二の脳」とも呼ばれる迷走神経が走っており、感情など無意識の領域で大きな仕事をしていると考えられています。腸の中には500種類にもおよぶ細菌たちがジャングルの生体系のごとく、食べたり、食べられたりして、お互いにつながりあう濃密な生態系になっているといわれています。宿主である人間や動物が自力では消化できないものを消化し、栄養として吸収できるようにしたり、悪さをする悪玉菌をやっつけたり、体の免疫作用を応援したりしています。腸の中が元気でなくなると、様々な不調や病気につながってしまいます。精神的な不調や脳の病気さえも腸内細菌が弱っているから起きるらしいことが明らかになってきています。幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」を作る仕事にも関与していることがわかってきて、腸内細菌がいい調子でないとセロトニンが減っていまい、気分が塞いでしまうようなのです。また、腸内細菌は、食欲に関するペプチドというたんぱく質を何種類も作っており、食欲にも影響をしています。肉ばかり食べた後、野菜が食べたくなったり、疲れた時に酸味のあるものが食べたくなったりするのは、腸内で必要なものを知らせているともいえるのかもしれません。

どんなことに気をつければいいの?

胃や腸は、副交感神経が優位の時に活発に動くようになります。お風呂で身体を温めたり、寝る直前までブルーライトを浴びないようにしたりして、リラックス効果を上げることでも整えやすくなります。寝る1~2時間前にホットココアを飲むのもおすすめ。ココアには、睡眠ホルモンのメラトニンを生成するはたらきがあり、腸内細菌のエサとなる食物繊維も含まれます。ただし、砂糖は腸に負担がかかるので、市販品ではなく、純ココアにし、甘味が欲しいときには、オリゴ糖などを使いましょう。食物繊維の多い野菜やきのこが摂りやすいので、鍋料理も最適です。腸内を整えてくれる「乳酸菌」を含むキムチなどを使うのもおすすめです。

【おすすめココアレシピ】

純ココア 小さじ2
オリゴ糖 小さじ3〜4
オーツミルク(豆乳)200ml
お好みで蜂蜜
シナモン
ココアとオリゴ糖を混ぜてから、オーツミルクを入れていくとダマにならずに滑らかに仕上がります。

お気に入りのカップに入れれば、リラックス効果もUP
ココアとオリゴ糖を混ぜます。

まだまだ寒い日が続きますが、腸を整えて、元気に過ごしていきましょう。

「腸内細菌がカラダを変える!」青木陽子・山祥ショウコ著/枻出版社

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