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第71回勝田全国マラソン大会参戦記

レースの目標と結果について

今回は2回目のマラソン大会参加であるため、「完走」ではなく、タイムを意識した走りをすることにした。

目標:4時間15分以内
結果:4時間11分

最初に結果だけ述べてしまうと、目標達成である。
これで、来年の目標を「サブ4」にする資格を得ることができた感じがする。まだ体に痛みが残るため、すぐには動かないが、時期が来たらサブ4達成に向けて再始動したい。

そもそも、なぜ目標が「4時間15分」だったか

時々参考にしている「マラソン検定一覧表」が自分の実力をかなり正確に反映していた。前回はハーフを1時間59分で走ったので、「34級」だったのである。34級のフルマラソン予想タイムは4時間24分。ほぼ正確なところだ。今回は10キロタイムトライアルを49分で走れたので「31級」つまり、4時間12分である。このくらいで走ることができるならサブ4は無理でも4時間15分は十分達成可能で、サブ4への足がかりとして適当だと判断し、4時間15分に設定した。ちなみにサブ4達成者レベルの10キロタイムトライアルは4'38/kmらしい。現状とても無理だが、どうにか1年で辿り着きたい。

https://running.co.jp/wp/wp-content/themes/running/images/marathon_test.pdf

レース前

(1)起床と移動について
5時に起きれば良かったが、うっかり4時に起きてしまう。まあいつものことだ。移動は新幹線と特急で3時間半だったが、気になるほどの疲れはなし。
駅から出てきたときの乗客がほとんど全てランナー(笑)。

勝田駅に無事到着。

「準備用のランニングなどをしても、どうせ冷えてしまうので、ストレッチをしておくくらいで十分です。走り始めは遅いのでそこでウォーミングアップしましょう。」という本の話を覚えていたので、素直にレジャーシートの上で入念にストレッチ。アップのためのジョグはなし。


スタート〜10キロあたりまで 5'50/kmをキープのペース走。

6'00/kmで走ると決めていたので、スピードをコントロールしたが、人の波が気持ちいいほどに自分を追い抜いていく。抜かれるのを見ると疲れるから、時々目をつむる(笑)。

スタート直後の様子

○スタート時に感じたこと。
(1)人の波のスピードの飲まれやすい。
気づくとスピードが上がっている。雰囲気に飲まれがち。

(2)なぜか、曲がり角で人の波のスピードが上がる。
直線が終わるとモチベが上がるからなのか?曲がり角はみんな速い!

(3)早くも左足に違和感を覚える。
痛いとまではいかない筋肉の違和感が発生。

(4)トイレへ心が惹かれる。
スタート前にトイレに行ったはずだが、残尿感とまではいかないものの、我慢できなくなる前にトイレ寄っておこうかなー、という気持ちに駆られる。

○解決策
トイレに寄って正解!
・人の波から抜け出して、我にかえった。
・トイレ待ちの間にストレッチができ、筋肉の違和感が取れた。
・一応、すっきりした。

○全て終わってからの考察
結果として、序盤のトイレなど1秒を削る争いをしている人以外、大した時間のロスにはならない。むしろ後半のペースダウンにつながるような序盤の混乱を鎮めることができたので、結果的には問題なし。

10km〜20km 私設エイド祭り! 相変わらず5'50前後のペース走

マラソンは言わずもがな、長いため、コースを事前に知っておくというのは心理的負担がだいぶ下がる。今回は2回目だったので10kmから先の東海村の中心街で私設エイドが山ほどあることは承知していた。「頑張ってください!」などの応援やチョコに励まされるとともに、チョコはその場で食べずにウエストポーチに入れて「貯金」しておいた。なぜなら後半はなぜかエイドが激減するから。バナナなどはその場で食べるしかないので、本当に必要な時だけいただいた。

このとき小さな子どもからいただいた「キットカット」を最終局面で食べた。味以上に、その光景を思い出して「頑張らねば!」という気持ちにさせられた。

持っていったジェルはどうだったか?

今回は3つのジェルを初めて使用。マグオンのりんご味、みかん味を10キロごとに補給。みかん味は少し甘すぎるような気がした。あら@ふぐのすけさんのご助言に従い、25キロでコーヒー味(カフェイン入り)のメダリストを投入した。カフェインの効果はわからなかったが、私はコーヒーが好きなので単純にこの味は好きだ。今回は栄養不足にはならなかったので、補給作戦はうまくいったのではないか。

ハーフ地点での手応え ハーフ地点 5'43/km

前回はハーフ地点で「やり切った!もう十分だ。」という達成感があったのを覚えている。発汗して息も上がっていた。それに対し、今回はまだジョグペース、という感覚が続く。息も上がらず、淡々と「あー過ぎた、半分。」という感じだ。もう少し頑張った方がいいのでは?とも思うが、最初のルールを守り、ここはやる気のない走りをキープ(笑)。

ペースダウン予定の25km〜28km区間 5'50/km

今回は5'50/kmのペースでも疲れないし、疲れないならペース落とさなくてもいいんじゃないか?という気がしてきた。むしろ足の違和感の方が気になるから、むしろ立ち止まってストレッチしよう。しかし、足を伸ばした途端、攣ってしまうではないか。これはまずい!もう適当に誤魔化すしかない。攣った足を叩いて直し、ランに戻る。その後は攣りが再発せず、ペース走。

いよいよ本題。ネガティブスプリット! 28km〜32km 5'35/km

今回のテーマである「30キロ過ぎで、一番速く走るマラソン」=ネガティブ・スプリットの実践の時が近づいてきた。ローカルな話になるが、勝田高校を過ぎたら始めようと思っていた。その勝田高校が28キロ地点だったのだ。あれ?30じゃなかったっけ?まあいいや、もう始めよう!そう思い、一気にペースを解放した。予定では5'45/kmで走るつもりだったが、調子に乗って5'35/kmくらいまで上げてしまった。その結果、ペース維持が4キロしかできず、結局5'50/kmくらいに戻ってしまったのである。私の場合、「30キロ過ぎで、一番速く走るマラソン」ではなく、「30キロあたりが一番速いマラソン」という結果となってしまった。

32km〜35km  全脚筋肉痛。しかも周りが遅い! 6'10/km

いきなりペースを上げた反動か、脚が筋肉痛に襲われる。どこの筋肉が、というのではなく、もう全てが痛い。攣っているわけではないので走れるが、痛いのでペースを上げられない。しかもこの区間は上り基調で周りも遅く、歩いている人も多い。うっかりすると自分も序盤とは逆の意味で波に飲まれてしまう。貯金を使う作戦に出て、あえて落ちたペースに甘んじるが、それでも落とし過ぎないように気をつけた。

35km〜フィニッシュ ラストの直線7km。 6'00/km〜6'27/km

残り5キロの地点で足が攣り、ついに足を止めた。せっかく順調にきてるのに、ここで台無しとかあり得ないでしょ、と自分に言い聞かせるが、今度はマッサージしても足が治らない。本来ならスパートをかける地点にいるものの、どうにもならない。騙し騙し走っては止まる。ただ、走り出した時のスピードをなるべく上げてロスを減らそうとした。なのでキロあたりのタイムがかなりいびつとなっている。
38km 5'56/km
39km 6'53/km
40km 5'32/km
41km 6'04/km
42km〜フィニッシュ 6'27/km
もうバラバラもいいところ。 結局最後もスパートをかけられず、ふらふらな状態でゴールを迎えた。


完走賞である「完走いも」

ゴール後 今回はマッサージを入念に

前回はゴール後になにもせずふらふらと駅に向かい、結果膝を痛めた。その反省に基づき、今回はゴール後に無料のマッサージを受けた。これが思いの他効果的。マッサージを受けた途端、右太ももの内側(ハムストリングス?)の筋肉が収縮し、激痛にさらされたが、丁寧にほぐしてもらって事なきを得た。その後は気持ちよい足取りで駅に向かうことができたので、ストレッチの重要性を理解した1年でもあった。ただし、今回も無事では済んでいない。最後の5キロを無理したがため、前回の腸脛靭帯炎で痛めた箇所で、覚えのある「痛み」が少々発生した。嫌な予感もするので温浴と湿布で対応し、様子を見守ることにしている。でもいいのである。たとえこれが元で1〜2ヶ月走れなくなったとしても、すでに目標は達成したのだから。走れるようになったら、また走れば良い。今は予定通り祝杯をあげ、のんびりと次なる目標を考えるとしよう。


2日前から冷やしておいたビール




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