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153冊目:アウトプット思考

感想

著者の結論であるアウトプット→インプットを基本プロセスとする、はその通りだと考える。アウトプットに至るストーリーを描くことで、それに必要な情報が意図的かつ偶発的に集まってくるようになり、結果的にインプットが最小限になっていくことを経験した事がある。

インプットを起点とする網羅思考を持っていると、行動するまでに時間がかかりすぎる。網羅思考のワナに陥らないためには、情報収集にかける時間を必要最低限に抑えて、「考える」時間を増やすとよい。そして、インプットではなくアウトプットで差別化することを目指す。

抜粋

情報を泳がせて熟成させ、スパークを生むためのノウハウとして、「20の引き出し」を紹介しよう。これは、頭の中に情報を整理して入れるための仮想の引き出しを作っておく方法だ。

抜粋

網羅思考のデメリットはその通りだが、必ずしも悪いことばかりではないと考える。既存事業など解像度が高い仕事は著者が述べる基本プロセスは有効だが、新規事業など不確実性が高い仕事では網羅思考というか、引き出しにストックをするために情報を網羅→整理する思考は必要と考える。そして貯めた情報と情報が結合して新たなアイデアが生まれるだろう。

不確実性が高い状況でのアウトプットは仮説であり、仮説はズレが生じることがほぼ当たり前のため、網羅→整理する思考がないと、バイアスがかかった状態で仮説検証が進むリスクがある。
大事なのはアウトプット=仮説は必ず立て、それに向けてまずは行動をする、仮説がズレた時は柔軟に手持ちの情報から修正 or 中断を判断する、ことだろう。

メモ

■「インプット→アウトプット」の順だと、行動するまでに時間がかかりすぎる。情報収集の効率を上げたいなら、「アウトプット→インプット」を基本プロセスとし、アウトプットを意識してインプットするべきだ。

■情報は、目的によって「意思決定を助ける情報」「アイデアの元になる情報」「コミュニケーションの手段としての情報」の3種類に分けられる。

■脳内に「20の引き出し」を持っておくと、蓄積された情報からひらめきが生まれやすくなる。

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