見出し画像

193冊目:経営者とは

感想

不景気や技術力のなさを言い訳にして、歯を食いしばって必死にやるということを怠っていることこそが、今の日本の低迷ぶりを招いているのである。

VUCAやロシア&ウクライナ問題、米中の貿易摩擦など景気に良くないことを並べるとキリがないだろう。つまり世の中には言い訳する口実は山のようにあり、それで努力を怠る人・組織・会社から衰退していくのだろう。
これは経営者というより、個々が怠らず行動をすることが必要だと考える。

ずっとそのポジションにいる人はそこに適性がないこともあり得るが、そこで更なる努力を積み重ねているのだろうか。そういう人たちが管理職や役員にいると、JALのように疑心暗鬼か諦めのような気持ちを抱くことはあり得るだろう。

貧困や病など圧倒的に苦しい原体験を持つ人は、歯を食いしばるほど必死になれるかもしれないが、今の日本にそれほどの経験をする人がどれだけいるだろうか、そこから志高く登っていく人がどれだけいるだろうか。
カリスマは簡単に生まれないからこそカリスマと呼ばれると思う。だからこそ、そういった境遇を体験したことがない大半の人たちをどう鼓舞するか、を悩む人も大半の人たちと境遇に大差はないだろう。
鼓舞するには術が必要だとノウハウに走ることは藁をも縋る思いなのだろうか、それよりもあなた自身の努力が周りに伝わりますか?より良くしたいという意志が伝わりますか?に自信を持ってYesと答えられるか、自信がないならまずは自分から変わることが大切なのだと感じた。

メモ

■盛和塾には、生きた経営を学ぼうと中小企業から大企業まで多くの経営者が入門している。稲盛氏がそこで説いているのは経営ノウハウではなく「経営者の心」である。

■厳格な計数管理と深遠な理念の共有という、次元の異なる2つの経営の大命題を両立させるカギは、経営手法ではなく、経営者個人にある。まず経営者は、従業員を物心両面から幸せにすることを唯一の経営目的にし、従業員の物心両面の幸せを実現するために高い志を掲げ、必死に努力する。そして高い志を遂行するために、経営者が私利私欲を捨て、日々誰にも負けない努力をすれば、従業員がついてきてくれる。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?