夢の中でも会いましょう
昭和の雰囲気の残るアパートの2階。色褪せたドアの前に立っている。
ドアに吸い込まれるように入っていくと狭い玄関には置けないほどの履き潰したブランドのスニーカーが数十足、無造作に積まれている。玄関を通り抜けると6畳ほどのワンルームがあり、中心に座卓が置かれている。座卓とセットのように座布団が1枚置かれており、座卓の周りには割りばし、テッシュ箱、脱ぎ捨てられた服、燃えるゴミをまとめたと思われるビニール袋など人が生活するうえで必要なものたちが床に転がっている。座卓の奥の壁は暗くて見