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あたたかな花束

−朝の光を浴びて そっと寄りそうのは誰?
昨日の哀しみ達の ささやきが聴こえてくる

見ず知らずのモノに 水を与えてくれて
ありがとう! かえせるものは何にもないけれど

あなたと あなたの
まわりの 大切なモノ
全てを 想います
あふれる涙を あたたかな花束にして

月の光を浴びて そっと祈ってるのは誰?
明日への不安達の 誓いが聴こえてくる

通りすがりのモノに 道を教えてくれて
ありがとう! もう迷わない 歩き出してみる

わたしと わたしの
まわりの 苦しみや痛み
全てを 笑って
あふれる涙を ゆるしてくれるのなら
花束にして

あなたと あなたの
まわりの 大切なモノ
全てを 想います
あふれる涙を あたたかな花束にして
あふれる想いを あたたかな花束にして−

中島美嘉「花束」より


大好きな中島美嘉さんに、大好きな玉置浩二さんが作った名曲だ。
中島美嘉さんが耳の病気になり、歌うことが困難だった時期があった。
それなのにこんなに難しい曲を歌うなんて、と驚いたことを覚えている。
ただでさえ上がり下がりの多い難しい音域の歌を、今までより揺れるビブラートの中島美嘉さんが歌った時。
音程は歌手が作るものだと思った。
本物の歌手は耳が聴こえづらくても、音を作り出すのだと。
そして、玉置さんはそれがわかっていて作曲なさったのではないかと。

中島美嘉さんの歌声は、ガラスのように
脆く、危うい。
だからこそ、ずっと聴いていたいと
人に思わせる。

「あふれる涙を あたたかな花束にして」
泣き笑い。
そして、嬉し涙。
両極端の感情を、人は揺れ動きながら生きる。
本当に幸せな時、泣きたくなるし
本当に辛い時、笑ってみようなんて考える。

そういう美しく
可愛らしい人間たちへの
これは、愛の讃歌だと思う。

ありがとう!
もう迷わない。
歩き出してみるね。

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