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あなたになら言える本当のこと

溢れ出しそうになることがある。
心臓から目から脳から手のひらから
大きな波がせり上がって来るような
感じがすることがある。
それをつかまえようとして、言葉や演技や
そういう紙に写しとろうとするのだけれど
いつも間に合わなくてそれは溢れて
泡になって消えてしまう。

誰かを何かを否定したり、怒ったり
そんなこと誰もしたくない。
でももしもそれをしなかったら
わたしは今のわたしだったろうか。 
わたしは今ほど誰かを愛し
誰かのために身を呈する人間に
なっていただろうか。

なっていなかった。
素直にそう思う。
人が目を背けるような自分でも
悪いことは悪いと、言える人間でいたかった。
そうでなければ、世界は悲しすぎる。
そうでなければ、わたしの本当の仲間たちは
あまりにも報われない。
わたしは…そのことに感情的でいたかった。
せめて。

わたしにとって、批判は…
誤解を恐れずに言ってしまおう。
わたしにとって、批判は
愛の暴発である。

批判のないところには
絶望しかないではないか。
正面から批判し、怒り、泣き
そしていつか本当は
わかってほしいと願っている。
正面から清潔に
間違いを改めてくれたら。
そう願っている。

もう諦めた、なんて嘘だ。
割り切っている、許さない、軽蔑する。
そのすべてが嘘だ。
そう出来たらいい。
誰も苦しまないですむ。
でもわたしは本当のことを言おう。
割り切れない。許したいと願っている。
軽蔑させないでくれと叫んでいる。

分かり合おう。
やり直そう。
反省して、話し合って、すり合わせて
今更なことを今更やろう。
辛抱して、涙を流して
乗り越えてきた今だからこそ。

突っ張らないで、素直になりたい。
ガードを外して、傷ついてもいいから
わたしはもっと優しくなりたいと願っている。

希望が、見え始めているから。

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