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もっと自由に!

答えなんてもうわかってる。
わたしが悩んだ時点で答えは出ている。
名前の通り忍耐力だけは
人一倍あるのだから。
耐えられなくて、逃げるわけじゃないことも
もうわかりきっている。

区切りをつけようと思うと
ふっと体が軽くなることの
それが答えだ。
それでも迫っている本番は
きっと上手くいくと思えることも
それもまた答えだ。

芝居が好きだ。
芝居なら永遠にやり続けられる。
それほど好きだ。

問題は、わたしは
ショービジネスの世界のやり方が
どこまでいっても肌に合わないということ。

体育会系の根性論。
古臭い左翼みたいな集団主義。
経済的・肉体的・精神的に
大丈夫かどうかは
決して人に尋ねてはいけないという
謎のルールで進んでいく
日々のゲーム。

大丈夫かどうか。
尋ねられなくて
どうやって芝居をするのか。
今の気持ち、何が苦しいか。
何にチャレンジしようとして
現実何にもがいているのか。

それを話すことは
甘えだという
左翼的粛清。

甘えられない人間同士が
心を通わせることなどない。
恋愛も家族関係も
演じなければならないというのに
相手の苦しみを知ろうとしなくて
何が出来る?

わたしはもう左翼じゃない。
足を洗ったのだ、もう。
同じ穴に落ちて、同じしがらみに
絡め取られるほど、もう若くはない。

わたしは、左翼が嫌いだ。
心底。
偽善。偽装された仲間。
偽装された理想。
偽装された愛。
偽物はもうコリゴリだ。

つくる。
したいことは、ただそれだけ。
何もかも費やして、魂を燃やして
つくる。

バーン!
燃えて燃えて燃えて
演じて演じきって
そして
灰になる。

何かを売る必要も、買う必要も
話す必要も、わかってもらう必要も
批判される必要も、無視される必要も
ない。

ただ灰になるだけだ。

生きているのに
燃えて、灰になりたい。
そのために演技をする。
頭の中も体の中も
ぐちゃぐちゃのミックスジュースになって
そして
少しだけ自分がマシな人間のように思える
明日がやって来る。

もっと自由に。
本心を語れ、わたしよ。
おまえ自身が、まだ偽善だ。
すべてを捨てて
姿を見せよ。

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