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もっと自由に

自分を縛るものなんて、本当はないんだ。
踏み出すのが怖いから、縛られているふりをしているだけだ。

手のひらを差し出す。
雨の中に。あるいは晴れた空の青色の中に。
そうすれば自然と、踊りだしたくなる。
足は地面を踏む。そして跳ねる。
体を揺らし、しなやかに円を描く。

心が後から追いかけてくる。
首筋を伸ばすと、悲しさが吹き上がってくる。
自身を抱きしめれば
本当の言葉がこぼれ落ちる。

そんなふうでいいのだ。
わたしたちは。
原始人間はきっとそうだった。
演劇のはじまりはそうであったろう。

奇をてらうことも、評価されることも
お金になるかどうかも。
結局は人間からすべてを
奪っただけだった。

愛を、慟哭を、憧れを、迷いを、死を
わたしたちは体ごと
表現し、その中から啓示を受け
聡明なる民として生き抜いて来たのではないか。

脳味噌と経済と科学の進化は
本当にただまっすぐに、退化ではないのか。

わたしたちの進化は、この体にある。
共にある空や木々、花々や動物たちにある。
裸のままの感情
失うことを恐れない勇気にある。

博打が打てなくて、何が進歩か。
守りに入り、自分たちの益しか
考えられなくなった虫のような顔をした
政治家や企業家に
わたしたちは人間の未来を託すのか。

小さくていい。
面白くて大穴の、博打を打とう。
結果はわたしたちの生きている間には
出ないかもしれない。

死んでも楽しみなことがある。
そんなふうにどこまでも自由に
大いなる自分を、生きよう。

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